首都アトリビア
アレイが思考しているとプレアが話しかけてきた。
「何を考えているのですか?」
声をかけられアレイはプレアの方を見る。すると大剣では無く通常の長剣、ロングソードを研いでいた、アレイはそれを見て気になっていた事を聞く。
「そーいやなんで大剣以外に剣を持ってきたんだ?」
「私が質問したんですけどね……それは冒険者として戦うので本来の戦い方を変えてみたんですよ。まあ私は剣であれば戦うことが可能なので正直大きさはあまり関係ないです。」
「え?プレアさん大剣で戦わないの?」
「ええ、そうですよ。私が王都と冒険者協会で調べた魔物の情報だと港町レーベルと魔法国家アトリビアの周辺はあまり危険度の高い魔物もいないようですから、冒険者で戦う間はロングソードで戦おうかと思いまして。」
「なるほど、必要に応じて変えるのか。と言うか愛は武器決まったか?」
アレイはかねてより言ってあった、使用する武器の質問だったそもそも魔術師としていかに相性の良いスキルを持っていたとしても魔力が切れた際に何もできない様ではあまりにもまずい。アレイ達の様に魔力超速回復を持っていれば話しは別だが、それもない。妨害と万象支配、確かに強力なスキルだがそれに頼り過ぎるのも問題だと思い武器を持つことを言っていた。
「俺は、アレイさんと同じ武器を持つ!」
「槍か?んーでもなぁ……そーいや愛一回、妨害を外せ」
アレイは愛の選択に迷いを見せる。そして手っ取り早く確認するため愛に妨害を一回外す様に言いステータスを覗く
ーーー
御神 愛
LV 40
ユニークスキル
万象支配
妨害
万能才格
神眼
アクティブスキル
術式魔術LV20
拳術LV10
パッシブスキル
体魔治癒LV5
ーーー
ユニークスキル四つ、まさかの結果だった。更には各種行動に補正の入る能力まであり戦闘者としては文句ない程のステータスだが
「なんだ?拳術?」
アレイはステータス欄に拳術が有ることに疑問をもつ
「……俺この世界に呼ばれる前はちっさい頃から近所の道場に通ってたんだ。たぶんその時のだと思います。」
少しテンション低めに愛は言った。なぜかと言うのを聞くと
「だって拳術の方が得意って言ったらアレイさんそれ教えますよね?」
「まーな。無理して新しい武器を使う必要は無いからな。」
「だったらどうして魔術は教えるんですか?」
愛は疑問に思った事をアレイに聞く
「魔術に関しては万象支配の能力を高めるためだな。イメージするために魔術を教えてる。」
「そんなこんなだから学園に行くまでは拳術と魔術の使い方を教えるぞ」
「解りました!」
アレイが方針を決めると、愛は元気良く頷く。それをプレアとロアは笑いながら見ていた。
ーーー
魔法国家アトリビアは魔術において五大国を凌ぐ程の技術があり王城だけではなく、街のいたる所に魔工具が設置されていて、外敵に対する城壁にさえ魔工具にて補強してしていたりととにかく街の至るところに術式が刻まれていた。ここまで防衛力に力をいれているのは五大国で言うファムフェイトぐらいで魔国と隣接する国と同等は半端ではない。
なぜそこまで国防に力をいれるのか、それは世界各国から集まる子供達を守るためとも、周辺の遺跡や迷宮からの魔物の侵攻に対する防壁とも言われる。
首都アトリビアは頑強に築き上げられた城壁に強化の術式が刻まれ一種の模様の様になっていた。
あれを壊すのは骨が折れそうだ。
アレイは城壁に刻まれた強化術式を見ながら思う。形振り構わず攻撃すれば壊せるだろうがそれにしても今まで回った国よりはるかに頑強な城壁に少し驚く。
あれからアレイは愛に対し自らも拳術を使い技を教えていたと言ってもアレイに拳術の心得は無い為に、複数のスキルを使いながら模擬戦をすると言ったものだが、愛は一度も勝ててない。魔術に関してもやはり模擬戦の連続でこちらは勝負にすらならない。
道中の訓練を思い出し、アレイは少し笑う。そして外から城壁を見た後入国するため門番に手続きを行い、馬車を預け街の中に入っていった。




