勇者の力
勇者の前に向けた掌から瞬間的に術式が構築され光の玉が射出される、アレイはそれを障壁を展開し防御する。続けて足元に術式がまた瞬間的に構築され火柱が立ち上がる、それも術式構築と同じタイミングで後ろに跳び回避する。
勇者は自らの攻撃が当たらないことに驚いているが、アレイからしたらまだまだ序の口で断然余裕がある。そこでアレイは勇者の能力がどう言うものかを探る
「術式の構築は俺より早いな。と言うよりは意識して作れる早さじゃ無いな。さて、どう言ったもんかね」
アレイは言わないだろうと思いながら、聞いてみる。勇者は話しかけられ驚いた表情を敵対心溢れる表情で言う。
「・・・教えるわけないだろ。」
「だよなー」
むっつりと答える勇者に素直に諦めるアレイ。その態度に腹がたったのか勇者は腕を無造作に振り払う、それと同時に幾つもの術式が産まれーーー
「ん?そりゃ、死せる爆炎の式じゃねぇか。んでもそれは属性が風、か?」
アレイは構築された式にオリジナル要素を加えた術式に驚くが直ぐ様、魔術障壁を展開し辺りに吹き荒ぶ風の暴力を防ぐ、本来魔術創造は術式構築に相当詳しくないとできない筈だが勇者はなんなくこなした
「なんだ?それ?俺は知らない。それよりちょこまかしやがって!」
そう言い勇者は腕を上から下に振り降ろす。すると再び術式が瞬間的に構築されアレイを中心に激しい爆発がおきる。
「どうだっ!」
勇者はようやく一泡ふかせられたと思い少し笑う。そこへ結界の中にヴェルが入ってきておもむろにアレイの方に近寄る。
「はーい。アレイ君生きてますかー?」
どうやらヴェルは生存確認に来たらしい。アレイは内心、心配性だな、と思いながら答える
「生きてっから。つかこの程度なら効かねー」
アレイは宣言通り爆発によって生じた土煙の中から術翅を発動させながら登場する。どうやら強がりでは無くホントに無傷で現れた事にヴェルは眼を白黒させながら聞く。
「どうやって防いだの?今の僕からみても中々早い攻撃だったよ?」
ヴェルは無傷の理由をアレイに尋ねる、勇者も完璧なタイミングだと思ったのかアレイの次の言葉に耳をすます
アレイはにやにやしながら言った。
「どうもこうも、俺に単一属性の攻撃は効かないってだけだ」
「?」
アレイの答えに勇者は頭に疑問を浮かべる、ヴェルは珍しくひきつった表情で聞いた。
「・・・作れたの?」
「ああ。」
アレイの答えを聞くや否や直ぐ様ヴェルは、勇者の方を向き言う
「戦うの止めた方が良いよ。ほんとに。相手悪すぎるから。」
「そう言うわけにもいかないんだよ、絶対後悔させてやる」
「・・・そっか。まあ頑張ってね」
ヴェルはそれだけ言うとアレイの方を見てから、結界の外に出る
そしてヴェルが結界から出るとアレイは新しく使えるようになったスキルを使用する
「良いか?勇者、最初に一つ教えてやるから心して聞けよ。まず今の自分の実力では絶対に勝てない相手と相対した場合だ、克服するか逃走するか、命乞いをするか、まあ方法は幾らでもある。だけどな一番はそういう強者は戦う前に見分ける事が一番重要なんだよ。つまりな」
そう言いアレイは鍵となる言葉を紡ぐ
「神片闘技」
アレイの背中に生えている三対六枚の翅は翼に変わり、更にアレイの周囲に四つの球体が産まれる。神々しい雰囲気を放ちながら神片闘技の準備を終えた
「なんだよ、それ。」
勇者はアレイの姿に動揺を隠せず、狼狽する。そこへ
「相対してる相手の変化を見逃すと勝てる戦いも勝てんぞ?力任せ、物量任せ、能力任せで戦って勝てる相手なんぞ二流までだから、お前にはきちんと自分の能力が使いこなせる様になってもらわなきゃな。大体の実力はわかった、スキルに関しては後で聞こう。今は寝とけ」
アレイがそう最後の言葉を言うのと同時に背中の翼と球体がうっすら光だしアレイが勇者に向け手を伸ばし魔術を発動する
「術理・闇の誘い」
術は直ぐ様勇者を眠らした。
アレイは勇者が気絶したことを確認すると、神片闘技を解くのと同時に自らのステータスを見る
ーーー
アレイ・ホーストン
LV 4000
神片能力
創造者の権能
ユニークスキル
術理
直感
先見
損傷回復
能力操作
武器創造
単一属性攻撃無効
アクティブスキル
賢術LV500
神片闘技LV100
魔闘技LV100
剣術LV100
鎌術LV100
斧術LV100
ーーー
「いやー圧勝だったね?」
話しかけられ見てみると、ヴェルが目の前に立っていた。
「そーでもねーさ、攻撃は確かに強かったぞ」
「そうかい?どのみち効かないんだから良いんじゃないの?」
「それで防いでたら痛い目あいそうだからな、やめとく。。」
「まあ、そうだよね」
アレイはそんなやりとりをしながら勇者が目覚めるのを待つ。
能力的には強いものが有る気がする。取り敢えずは自分の能力でなにができるかを把握させるか、そんな事を考えながらアレイは
気絶している勇者を見る。




