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能力創造者と苛烈な異世界  作者: タピタピ
異世界国家と能力創造者
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作戦会議と事態の急速化

聖騎士隊を撃退した後アレイとロアは尾行を考え遠回りしてアジトに向かっていた。


「主よ、すまない」


ロアは顔は隠してはいるが、声だけで落胆している事が解るほど落ち込みながら声を掛けてきた。


アレイはそれに対し周囲を警戒しながら言葉を返す。


「問題ないさ、魔力の波長を知られた所で特定するのに時間は掛かる。無属性情報系統を扱える術師を呼んだところで俺の魔術は

賢術として使ってるからな。術式魔術や属性魔術では干渉できないはずだ。」


アレイはそう言うと、アジトの入口の前で立ち止まり周囲に対し感知を行う。ユニークスキルになり名前こそは直感アラートシグナルだが、感知系統のスキルを一纏めにしたスキルにより周囲の生命反応を探していく。


尾行や周囲に人間が居ないことを確認し、アレイ達はアジトの中に入っていった。





中にはいるとシェイルとブレックがいた。どうやら先に戻っていたらしい。アレイは先ほどあった聖騎士との戦闘で思った事を聞いてく。


「さっき聖騎士と戦ったんだが、隊長らしき人間がなにか小声で呟いた後身体能力が急激にあがったんだがあれはなんだ?身体強化の魔術とは違うし、よく解らなかった。」


「ふむ。その聖騎士の身体は呟いた後、うっすらと光ってなかったか?」


シェイルはアレイから話を聞くと目をつむり聞き返す


「そうだ!その光を纏ってから強くなった!」


「だとすれば、アルティム様より加護を受けたのだろう。加護を受けた者は信仰の度合いによって身体能力と総魔力が大幅に強化されると共に、物理、魔術に対し障壁を常時展開するという戦闘に特化される。そう言えば隊長はなにか特別な力を使ってなかったか?」


神の加護という結果を聞き、アレイは愕然としながらも話を続けていく。


「まじかよ……加護であんな強化されんのか…」


「まあ、対策は後で考えるか…んで特別な力?それはスキルとは違うのか?」


「スキルは個人個人の能力だから、アレイにはほぼ効かないだろう。攻撃型に特化したスキルでも無い限り。俺が言いたいのは加護を受けた人間が使用できる特別な技は使ってなかったかと言うことだ」


「特別な力?」


「そうだ、女神アルティムより加護を受けし人間の中には特に神に愛されてる人間がいる。その人間には魔力の他に神が力を振るう為に使用する神力と呼ばれる力が一時的に宿るんだ。それは人が扱うには過ぎた力だが、極稀に扱える人間は神力を使い無詠唱で大体煌級上位の魔術に匹敵する威力の技を使ってくる」


「煌級上位?なら別に防げるんじゃねーのか?」


「いや、魔術による障壁も意味を成さないんだ。防ぐ術は回避するしかない。勇者召喚の儀はルベリオにとって国をあげて取り組んでる内容だからな。当然そう言った聖騎士も出てくるだろう」


「まじかよ…どう戦うかな。」


「基本的に大っぴらには戦いを仕掛けて来ることはないと思うが

王城に入ってしまえば奴等は城を壊すほどの攻撃はしてこないと思うからそこまでが勝負だな、それとロナの動向にも注意だな。

どこで仕掛けてくるか解らないからな。」


「そうか…あいつも絡んでくるよな。と言うより三日後に勇者召喚って事は突入はいつにするんだ?」


そうアレイが聞くとシェイルは一度黙り、喋り出す。


「……二日後だな。召喚自体は王城でやると思うがギリギリだとなにかあった時に対応できない。だから余裕をもって……」


シェイルが話しを進めていると、突如アジトの外より声が響く



「賊共よ!、そこに隠れているのは解っている!大人しく投降しろ!まったくこんな所に隠れていたのか!!」



「くそっ!なぜばれた!」


シェイルは外から聞こえる声に舌打ちをしながら悪態をつく。

アレイも居場所がばれた事を不思議に思う、なぜならアジトにしているこの場所は街の外れにある下流階級ーーー通称スラム街の空き家の一つだからだった。不自然に思われないように魔術的な措置はいっさいとっていなかったのだが、なにかしらの理由により見つかってしまったらしい。


アレイは外に向け感知の魔術を使い人数を調べる。ざっと調べたところ人数自体は少ないが、一人一人の魔力量的には普通の聖騎士より多いためある程度練度をもった聖騎士が来たらしい。


四人は直ぐに武器を構え、作戦を考える。


「どうする……裏口からでて散りじりに逃げるか?」


アレイがそう聞くと、シェイルは黙る。そこにブレックが会話にのってきた。


「そこまではいいと思うが、この際もうここのアジトは使えんかららこのまま逃げてーーーそのまま王城に侵入し術式を破壊しないか?」


ブレックは緊迫した空気の中、アレイに言う


「俺と神子は、王城の人間にも顔が割れてるしなにより術式を破壊する術をもっていない。正確には魔力を暴発させずに止める手段をもってないから二人で囮になろう。」


アレイはブレックの案を思案する。確かにここで二人が惹き付けてくれれば警備も薄くなっているだろう。ただ早急に事を済ませる必要はあるが……


アレイが考えていると、シェイルもブレックの案に頷き二手に別れる事にした。そして作戦を確認しあいアレイは自らとロアに魔術により気配を隠蔽する。


「それじゃあ、頼む。」


シェイルはアレイをしっかり見てから、ブレックと共に

派手に音をたてながら裏口から出ていく。


「おい!裏口からでていったぞ!追え!!」


シェイル達につられるように表の聖騎士隊がバタバタと居なくなるのをアレイはスキルで確認すると、儀式を止めるため行動を開始する







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