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能力創造者と苛烈な異世界  作者: タピタピ
異世界国家と能力創造者
16/53

神子

アレイとロアは王都をでてルべリオに向けて歩いていた。王都を出る際に地図を確認したら、途中の村まで徒歩で三日程掛かる事が発覚し食料や野営で必要な物品を買い術式魔術で作成した異空間に放りんだりと、出発がバタバタとし結局王都を出たのは日が天に登った頃だった。


アレイは出発前のごたごたを忘れ、初めて歩く異世界道中に心を踊らせていた。その反面ではルべリオに着いた際の行動についても考えてはいるのだが、見渡す限りの草原や遠方に見える山々。それと遠くに見える古城であったりとアレイの眼に移る風景は新鮮味を帯びていた。




どうやら地図で確認した所、王都から東の方向は山や森、湖と言った自然が多くあるらしい事を王都で地図を買った際に教えてもらい、アレイは周囲を生命感知ライフアナライズ魔力感知マナアナライズで警戒しながら進んでいく。


「なーロア。あそこの山ってさどんくらい高いんだろーな」


アレイは好奇心剥き出しの表情でロアに話しかけた。ロアは地図を見て答える。


「主よ、あの山は龍玉谷ドラゴンヘッドと言うらしいぞ。

なんでも……ん?」


ロアは喋っていた言葉を中断し、右側の林の中を見る。アレイも同時に林の中に向け生命探知と魔力探知を向けた、すると複数の反応がありいぶかしみながらロアに聞く。



「魔物か?」


「いや魔物の気配では無いな、どちらかと言えば人間か?すまぬ主よこの距離だとうまく把握できぬ。」


「そっか……まあちょっと様子を見てみようか」


そう言いアレイは自らに術式魔術のナイト抱擁パスパトルを唱え、気配や魔力、生命力を隠した。ロアもまた気配を消すと二人で林の中に入って行った。林に入り音を消しながら感知した方向に近づいてく、


「おい!この馬車やたら豪華じゃねぇか!」


「そうだなぁ……何積んでんだろうなぁ」


見ると、なにやらやたら豪華な馬車の回りに馬車に明らかに見劣りする男達が囲んでおり、手に斧や剣を持ち行動を阻害していた


「お前ら!山賊風情が誰が乗る馬車だと心得てる!」


男達ーーー山賊に向け、声が聞こえた瞬間壮年の男性が馬車の中から現れて一喝する…が


「あ?しらねーな。そんだけ豪華なんだからさぞや偉い人間だろーな。取っ捕まえて奴隷商に売り付けようぜ!」


「そーだなぁ、じじいは殺して中の人間の確認といくか!」


そう言うと、山賊達は一斉に馬車に襲い掛かった。





アレイはそこまで、状況を確認すると山賊達のステータスを見た

どいつもこいつもレベル200~300でそれぞれの武器の武術をもっているだけだった。そして続けて壮年の男性のステータスを見る




ーーー


ロナ・ランスロット


LV700


アクティブスキル

剣術ソードアート LV300

格闘術ウォールアート LV280


パッシブスキル

身体強化ロットブレイズ LV200


ーーー




ステータスを見て、アレイは弱えーな。と思いながら目の前で繰り広げられている戦闘をみる、どうやら似た能力スキル持ちでも純粋なレベル差により今は拮抗していた。アレイはそれを見て助けに入るか迷う。


「主よ、あの人間なにやら負傷してるぞ?」


隣で隠れながら見ていたロアが唐突に言い出す。アレイは言われて見るがとてもそんな様には見えずロアに聞き返す。


「そーか?負傷してる様には見えないけどな…」


「戦闘時なのにあの身体に動かしかたはおかしい。我は何度か人間と戦った事が有るが、あの動きは負傷した部位を庇いながら戦う人間の動きと似ている。」


アレイはもう一度見るが、結局負傷しているか解らずに戦闘を見る。純粋な武術の戦闘は新鮮味を帯びているが、山賊の数が減り始めた頃に今まで無傷だったロナが脇を斬られる。そして体勢を崩した。


「まずいな、助けるか」


一気に不利になった戦況に、アレイは今まさに止めとなる一撃を降り下ろそうとしている山賊に魔術を発動する。


「術式・風雷砲ボル・デイト


アレイの放った魔術は風と雷を球場に硬め対象に高速で射出する魔術だった。魔術は寸分狂わず山賊の頭部に直撃しその命を奪い取る。そしてアレイは初めて人を殺めた事に罪悪感を感じながらもロアに声を掛ける。


「ロア!助けるぞ!」


「わかった!」


アレイがそう言うとロアは刀を抜き放ち山賊に向け走りだす。



急に飛来してきた魔術が山賊を倒した事にロナは一瞬驚くが直ぐ様声をだす


「感謝する!」


「残りを倒してからな!」


アレイはそう言うとロアに二人の山賊を任せ、自らも二人の山賊を相手取る。


「なんだてめぇら!」


山賊達は急に表れたロアとアレイに怒声をあげながら、斬りか掛かる


「通りすがりの旅人だよ!」


アレイも魔術障壁を展開し、攻撃を防ぎながら言い返す。


「っ!てめぇ!魔術師か!?」


「だったらなんだよ!!」


山賊達が展開された障壁を見て声をあげる、その隙に至近距離にいる山賊に向け魔術を発動する。


闇槍ディスラン


中空に闇の球体が無数に表れると次の瞬間球体が針の様な形に変わり山賊達を突き刺した。うめき声をあげ倒れる山賊達をアレイは確認するとすぐにロアの方向を見る。ロアの方も終ったらしくアレイが見る頃には倒れていた。


「これで終りか?」


アレイは自らの感知範囲内に反応が無いことを確認しロアに聞く。ロアは辺りを窺うように見た。


「そうだな、我の解る範囲にもいない。それより主この者のケガが酷い」


そう言いアレイはロナを見る。すると脇が血濡れになってるのを確認し治癒魔術を唱える。


小聖霊ライトヒールし」


アレイが魔術を唱えると、ロナの負傷した箇所が光りだし傷を癒す。術が終るとロナは立ち上がり話しかけてきた。


「ありがとう、援護が無かったら死んでいる所だった。」


ロナは笑みを浮かべながらアレイとロアにお礼をいった。


「いや、良いけどよ。」


それを少し照れくさそうにアレイが返すと、馬車の中から一人の少年が飛び出してきた。


「ロナ!大丈夫か!?ケガは無いか!?」


表れた少年は直ぐ様ロナに駆け寄り、傷の有無を確認する。


「神子様!なぜ馬車から出てきたのですか!?」


ロナは飛び出してきた少年ーー神子に叱責の声をあげる。それを聞き神子は怒りだした。


「戦闘が終ったからだ!それに俺よりレベルの低いお前に言われとうない!そんなことよりケガは無いか!?」


そう神子に言われ、ロナは言葉を返す。


「ケガは今治してもらいました。通りすがりの旅人の方が助けてくれましたので」


そう言いロナはアレイ達の方に振り向く、そしてつられるように神子が振り向き神子はアレイを見て茫然とする。アレイは自分を見て茫然とする神子を不思議に思うが、次の言葉はアレイが茫然とする番だった。



「なぜだ!?まだ召喚の儀を行って無いのに!」


神子は髪の色をみて迷いなく、言った。


「なぜ異世界人がこの世界に居る!?」






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