第三十四話 レイドパーティーへのお誘い
ははは…越えた、乗り越えた…これで自由だ!!やったぜフラン!!
あ、今回は短いです。
☆クラス紹介☆
侍/サムライ
おなじみKATANAを用いた近接戦闘を得意とする、日本人の中二心を激しく揺さぶる職業。職業名には漢字表記・カタカナ表記を選べる変な機能がある。
特色としては、クリティカル威力が他よりずばぬけて高い代わりに、それ以外の威力は微妙。なので、武器の性能と持ち主の器用さに大きく依存する。
スキルは特徴のある物が色々揃っており、主にどれかに特化する事が多い。スキル構成や戦い方はまさに十人十色で、十人いれば全員「型」が違うと言われるほど。
普通は真似できない人間離れしたアクションをする、いわゆる「変態」も多い職である。そういった人は敬意をこめて「先生」と呼ばれる。
「………レイドボス?」
『そうそう、レイドボス。見つかったんだよ』
「………どこ?」
『西の無限砂漠』
当然のごとく突然かかってくる兄からのトーク。何でも、レイドボスがついに見つかったらしい。
レイドボスとは、普通のボスと比べ圧倒的に強力なボスの事だ。高位な存在だったり、とんでもなく大きかったりする。
その強さは普通のパーティー(このゲームでは6人)で戦う事を想定されていないレベルだ。そのためレイドボスに挑戦する際は、複数のパーティーの連合…「レイドパーティー」を組むことが多い。
確か、このゲームのレイドパーティーは6人×4パーティーの24人が最大人数だった気がする。
『相手はサンドワームをひたすらでかくしたような奴でな…移動だけで村一つ潰しかねないアホみたいな巨体だ。で、始まりの草原の金馬みたいに、徘徊型』
…どうやらひたすらに巨大なパターンらしい。
でも一つ疑問がある。兄は大手ギルドのリーダーをやっていたはず…つまり、24人のレイドパーティーを組むことは容易という事。しかもギルド内で組んだ方が、報酬もギルド内で独占できる。
『あー、それがだな…一度はギルド内で組んで挑んだんだよ』
「………結果は」
『あぁ、惨敗だった。ありゃ選りすぐらないと勝てねぇわ』
肩をすくめて苦笑いしている姿が容易に想像できた。なんと、兄をしてそこまで言わせるほどの強さだったのか。
『で、強者を集めるにしても、どういう基準で集めようか迷ったんだが…知ってるか?あの大規模戦から「称号者」が更に増えて行ってるんだぜ』
「…………」
『俺の知り合いだけでも15人は集まった』
…なるほど、兄の思惑は分かった。
「………称号者だけで、レイドパーティーを組む?」
『EXACTRY(その通り)』
それは、その、何と言うか…運営さんご愁傷様です。
そしてもう一つ、問題点。
「………西の砂漠はまだ行けない」
『あぁ、そこは安心しろ。俺が手伝ってやる…やっぱりまだ攻略して無かったんだな』
つい目を逸らす動作をしてしまう。ガチ勢と比べるとあまりにスローペースなのは否定できない。何せ、倒したボスは始まりの草原とイベントだけなのだ。
『まぁ安心しろ、いつもの面子を連れてきてやる』
どうやら西の沼地のボスの惨劇が決定したらしい。
『…で、どうする?こうやって誘ってるが、拒否権もあるぜ?』
「……………」
そんなの決まっている。
「………面白そう、私も混ぜて」
『そういうと思ったぜ、ようこそ現最強レイドパーティーへ』
こんなゲーマー心を突くイベント、逃してたまるものですか。
この後手伝ってもらい、西の沼地のボスが瞬殺されたのは言うまでもない。
後世にも語り継がれる「運営殺しのレイドパーティー」の進撃が、今始まる…!
ちなみに新規称号者を入れても、今の所レベルが一番低いのはハクアのままです(震え声)
はよ、攻略はよ。




