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第三十二話 上級クラスと痴話喧嘩

上級クラス(なるとは言ってない)


☆クラス紹介☆

漁師

いわば海の男、あるいは海女さん。モリを片手に、魚相手に無双する。

特徴で言えば、水中での機動力と戦闘力が滅法高い事。特に機動力は、他の追随を許さない。反面、陸上では微妙(戦えなくもない)。

主に使われる武器は、魚類相手に特攻効果を持つモリ。槍と動作は似ているが、こちらは伸びる。

あと、「魚料理」のスキルを自動で覚える。

今日も彼らは始まりの街の南の海で、夢を追い続ける…

「……………」


私は今、神殿に来ている。目的は上級クラスへの転職…なのだが…


「………微妙」


自分に合うクラスが見つからないのだ。


候補① 双剣士

双巨剣を使うならこれかなとは考えた…が、私のメインはあくまで長剣一本だ。保留。


候補② 重剣士

これも双巨剣を使うならいいだろう…が、やはり長剣には合わない、保留。


候補③ 魔法剣士

ちょっと興味がある。だが、自分の戦闘に魔法を入れ込める自身が無い。これは却下。


「……………」


頭を悩ませる…周りには無表情が佇んでいるだけにしか見えないだろうが。


「………そうだ」


良い事を考えた。そう、逆に考えるんだ。


「………このままでいいさと」











「…で、転職せずに剣士のまま、と」

「……うん」

「アホかっ!?」


という経緯をアクトに話したら小突かれた。痛い。

ちなみに現在値は噴水広場、よく待ち合わせや雑談にも使われる良い場所だ。


「……何するの」

「そのままにしてても良いことないだろ!?デメリットは無いんだし、何でもいいから変えてれば良かったのに…」


こちらを呆れた顔で見てくる。ちなみにアクトは騎士になったそうだ。


「……私の勝手」

「そりゃそうだけど…まぁいいや」


何だか「疲れたよ…」な顔になる。むむ、頭に来た。

そうだ、確か最近新しい弱みを握ったんだった。


「……胸を触られた事をカリンさんに」

「おいやめろぉ!?」


こいつはよほどラッキースケベ属性を持っているのか、最近また私にラッキースケベを発動したのだ。こけた拍子に、こう、胸をわしっと…


「そんな胸ないくせに…」

「……………」


……………。


「……覚悟」

「え、ちょ、何でデスマッチ?ぬわぁっ!?」


デスマッチ(どちらかのHPが0になるか、敗北を宣言するまで終わらないPVP)を宣言、アクトに新調した武器「白水晶の剣」で斬りかかる。ちっ、防がれた。


これはフレンドになったゴウライさんの所に遊びに行ったときに見つけた物だ。見た目が相当気に入ってしまい、なけなしの財産をはたいて買ったのだ。それでもお友達価格でまけてくれたので買えたのだが。


「あぶねぇっ…く、このっ」

「……それ」


反撃して来るが、ひらりと回避。ふはは、甘い甘い。


「だーもう当たらねぇ!」

「……隙あり」

「ぬわぁ!?」


隙をついて一撃。手ごたえで、前よりもかなり上がった攻撃力を実感する。


「あーもう頭来た!ウェポンチェンジ!」


そう言いアクトは瞬時に武器を切り替えるスキルを発動した…そして現れたのは。


「行くぜカリバーン、初お披露目だ!!」


いかにも伝説の剣といった風貌の剣だった…え、ちょ!?


「ハイスラッシュ!!」

「……っ!!」


距離があったにも関わらず放たれたハイスラッシュが、飛ぶ斬撃となって迫る。不意を打たれたが、第六感が告げた通りに回避する。

こ、こら、ハイスラッシュが飛んだらソニックブレイドの立場が…


「……こっちだって、ウェポンチェンジ」


もう怒った、こっちだってフルパワーで行く。


「……おいで、グランディア」

「ちっ、やっぱ来たか…おもしれえ!!」


両手にギシリとかかる重量、もうこれにも慣れた。

そしてお互い気を緩ませずに睨みあう。


「いいぜ、この際どっちが強いか白黒つけようじゃねぇか!」

「……上等」


そして私たちは忘れていた。ここが往来のど真ん中だという事に。


「ノービス・カリバー!!」

「……チャージインパクトッ…!!」


二つの巨大な質量が、ぶつかりあった。






「おいおい、またやってるぜあの二人」

「ったく、痴話喧嘩も程ほどにしろってな」

「あ、あれ痴話喧嘩ってレベルじゃ…うわ、瓦礫飛んできた!?」

「あらあらうふふ、毎度元気な二人ねぇ…」


この喧嘩が引き分けに終わったのも、いつもの光景だった。

というわけで、主人公の良い上級職の案が浮かばなかったので続行となりました(メソラシ



…あと、もう一度言います。引き分けでした。クロトを瞬殺したハクアが、引き分けでした。

これがうちの子の最大の弱点…何か分かりました?

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