第一話 新作ゲームに乗り込めー!
自己紹介をしよう。
私の名前は白崎 白亜…こらそこDQNネームとか言わない。
19歳にして身長140cmという、同年代と比べると小柄でぺったんこな体型と、よく無表情と言われる表情の乏しさが悩みの普通の大学生である。
家族構成は両親と兄の4人家族で、自分は絶賛一人暮らしである。
…そろそろ本題に入ろう。現在私が持っているのは、妙にメカメカしているヘルメットのような物…「フラッシュダイブ」と呼ばれる、近未来なゲーム機なのである。
そう、ゲーム機だ。ついに小説やアニメで度々話題にされてきたフルダイブ式のゲームが完成したのだ!ゲームはわりと好きな自分は歓喜に震えた。
でもこれは販売数も決まっている貴重な物、高級品である。大学生のお金じゃ購入は難しい。
何故自分が持っているかと言うと…ゲーマーな兄が送ってきたのである。
「一個余ったからやるよ」と、(☝ ՞ਊ ՞)☝という顔文字と一緒に送られてきた。ありがたいけど殴りたい、何だろうこの気持ち。
…ま、まぁそのキ○ガイな兄のおかげでこうやって最先端のゲームを楽しめるんだ、今度一緒にカラオケでも誘おう。
あ、もうこんな時間。あと1分でサービス開始、キャラクターメイキングもそこから出来るようになる。
攻略サイトなどの事前情報は見ない…何となくだ。効率とかより、新世界を楽しむことを優先したい。
ベッドに寝転び、「フラッシュダイブ」を装着して起動し、寝ころぶ…よし、時間になった。
時間になったことを確認して「ログイン」を選ぶ…すると、視界と意識が切り替わっていくのを感じる。
「………王道ファンタジーの世界、存分に楽しもう」
キャラのセリフが少なかったり多くなったり、本文の視点がころころ変わったりするかもしれません。気を付けてはいますが…ご注意を。