表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

中編

後輩との飲みの席。


仕事の相談と言うより、むしろこっちの好きな映画とか、音楽の話がメインなのが不思議だ。


「先輩って彼女、いるんですよね?」


「あぁ。」


「どんな子なんですか?」


「犬みたいな子」


迷わず答えた。


「犬・・・ですか?」


「あぁ。犬だな。飼ったことはないが、きっと飼ったら犬が二匹になる気分だろうな。」


「飼ってるんですか・・・!?」


それじゃ、変態街道まっしぐらだぜー。


「彼女は飼ってないな。」


「そ、そうですか・・・。」


なんで顔真っ赤にしちゃうのかな。これじゃ、変態だと思われてるみたいだよ。


とか思ってるうちに、今宵も更けゆく。



「すいません、送ってもらっちゃって。」


後輩のおうちの近く。今日は結構呑んでたもんなぁ。一人じゃ帰せまい。


「いやいいよ。今日は楽しかったし。また明日・・・は俺が休みか。明後日ね。」


そのまま帰ろうと、背を向けたら抱きつかれる。


「!?」


びっくり。


「先輩・・・、先輩は優しいです・・・。時々今日みたいに胸が締め付けられるほど」


「・・・。彼氏と、別れたりでもしたの?」


「彼氏なんかいません!!私はずっと・・・先輩のことが「だめだ」そこから先は言っちゃいけない。


「俺は明後日もさっきまでの関係で、いたい」


「・・・ごめん・・・なさいっ・・・!!」


「いやいいんだ。今日の最後は聞かなかったことにする。酔っ払って冗談が過ぎたんだろう。」


「はい・・・。」


消え入りそうな声を背に、歩き出す。


「じゃあまた、明日俺が居ないからって、仕事サボるんじゃないぞ。」


千秋に噛まれた首筋を少し、なぞる。


マーキングって言うのもあながち本当だったのかもな・・・。



若干気まずい気分で帰ると、犬が居た。


「ただいま」


「真二ぃいいい、おかえりぃいいいい」


しっぽがあったら、ぶんぶんって効果音が付きそうな勢いで抱きついてくる。


「・・・。女の匂いがする。」


「そりゃ、女と呑めばな」


「ううん。これは体が密接だったぐらい匂いが強い。」


犬だな、本当に。しかし事実である以上は、否定できない。


「・・・何もしてないぞ。」


「何かあったんだぁあああ!!」


「いや、違う、違う」


・・・。


冷や汗が流れる。


「もうおうちに帰るぅううううう!!」


本当に涙を流しながら、アパートの部屋から飛び出していく。


俺は黙って座り、少し何時もより広い部屋で煙草に火を点ける。



ふー。


バタンッドタタタタ!


吸い終って風呂にでも入ろうかとしている頃に襲撃。


勢いよく、倒される。頭が痛かった。


「なんで、私以外の女と、呑んだりするの?」


「仕事の相談だ。上司として仕方ないだろ。」


「仕方なくなんかない。貴方は、私だけ見てればいいの。」


涙の乾いた後を、指でそっとなぞる。


「見てるってどうすれば、証明できる?」


唇を塞がれる。


「ふへへ、分かってるくせにー。」


こいつ、酒飲んで来やがった。


「しんじぃ、ねぇ・・・しよぉ」


「風呂から上がったらな。」


「一緒に入るぅ。」


「狭い。入るな。」


「やらぁ!!」


こいつはだめだ。


「黙って待ってれば、明日好きなところに連れてってやる。」


「ほんと!?やくそくらよ!?」


「あぁ、あぁ。」


どうせ最初から強制されるのは分かってるが、


「うん、わかった!私まってるぅ!」


酔っ払った千秋なんか慣れたもんだ。


「あぁ、待ってろ。」


そして正座してる千秋をおいて、風呂場へ向かう。



風呂から上がってきたら、千秋がまた俺のYシャツを着て寝てたのが、なんとなく、なんとなくむかついたので胸を揉んでやった。


「まぁ・・・。俺の息子としては、よくはないが。」


こいつの幸せそうな寝顔が見れたなら、明日に備えて、もう寝るかと思えてしまった。

どうも、わんだーふぉれすとです。

次話で2部も終わりとなります。

よければぜひ次までお付き合いを。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ