表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/10

6話「初めてのダンジョン①」

「はぁっ!!」

少年が剣を振り下ろすと同時に魔物から血が吹き出す。

「そう!その勢いですわ!射撃も仲間をよく見て!」

レイアは同時に3人の初心者を教えているらしい。戦っている相手はいわゆるゴブリンだろうか。

(...バレてないよな)

念のためかなり離れてレイア達の様子を見ているが、油断するわけにはいかない。もうそろそろ連絡が来るはずだと俺は手の中の玉を見る。ミカは今一つ上の階層から魔物達を惹きつけてきている....はずだ。それにしても遅い。何かあったんじゃないだろうな?俺は透けて見えるはずもない天井を見つめた。




「えぇと、さっき右にあったからここを左で...」

白髪の少女ミカは先ほどハヤトに言われたことを思い出しながらダンジョンを歩いていた。このダンジョンは初心者用とはいえ、そこそこ強い魔物は存在する。いわゆるエリートと呼ばれる魔物だ。そしてその魔物の出現する場所はだいたい決まっている。

「この辺だけど...、おーいでてこーい」

ミカは肩をすくめながら枝の先に肉を吊り下げて歩いている。魔物が肉に反応すると知ったハヤトの案だった。

「もう倒されちゃったかなぁ?ひゃっ」

何かにつまずき転んでしまう。

「痛いぃ、一体何に...」

そこでミカは凍りつく。ミカがつまずいたのは探していたエリートゴブリン....の頭だった。

「これ...倒されたって言うか、喰われて...」

ミカはそこで嫌な雰囲気を感じ、前を見る。そこには暗闇の中に大きな目が一つ浮かんでいた。




「よし!今日はここまでにしますわ!」

レイアの掛け声で他の3人はホッとした顔を見せる。遠くから見ていただけだが、レイアの教え方は素晴らしいものだった。第三者目線ながらも初心者達がメキメキ強くなっていくのが分かった。

(ミカは何をやってるんだ?もう帰り始めるぞ?)

それはそれとして俺はずっと玉をのぞいている。あれから何も連絡がないのだ。まさかこの玉壊れているんじゃないだろうな?玉を叩いてみようかとした時ふと声をかけられる。

「あなたはミカと一緒におった...」

ハッとして振り返る。そこにはレイアが立っていた。初心者3人も一緒だ。俺としたことが全く気づかなかった。

「いや、これは....」

レイアが不思議そうな顔をする。どう言い訳しようか考えていると、奥から聞き覚えのある声が聞こえてくる。

「助けて!!!ハヤトさん!!!誰かー!!」

そこには一つ目の魔物サイクロプスに追いかけられるミカの姿があった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ