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夢への滑走!素敵な仲間達との関係が深まり計画はより素晴らしい物になるの!【前編】

2年って言う卒業するまでの時間にやらなくてはいけない事が、

とぉっても多くてぇ。

私はとても忙しい大学生活を送ることになってしまったのよ。

考える事が多すぎて私の生活は充実していたんだけれど、

同時にやらなくてはいけないも分かってきたの!

解ってきたって言うよりわぁ、それ位はしなくっちゃねって事。

ブランド王善銀座をオープンする事は決定したけれど、

そこに飾る為の物を用意しなくっちゃいけないの。

まずぁデザインを決めてそのデザインを形にするんだけれど、

そこで私は私のことを良く理解してくれている、

黄河くんに頼めばすぐにでも私の心を形にしてくれるのよ!


「佐奈…君のアイディアは解ってしまったよ。

だから形にしてみようとして表現してみたんだ。

どう、かな?」

「まぁ!とっても素敵なデザイン。

私の考える夢を形にしたみたいで…

もう黄河君の才能に私は惚れてしまいそうよ」

「ふふふ…惚れてくれてもいいんだよ?」

「だめよ…

そうやって直ぐに私を誘うんだから。

そんなに誘われたら私の心が揺れちゃうじゃない?」

「ああ…揺れてくれ!そしてその激しい揺れをもっと、

私にみせてくれ!」

「どうして…どうしてそんなに情熱的になってしまうの。

でも、ダメなの。

だって私はブランド王善を優先しなくてはいけなくなってしまったのよ」

「なんて事だ…佐奈。

君の年で既に御父上の会社を手伝う覚悟が出来てしまったんだね」

「そうなの。

大学生だって言うのに、遊ぶよりも未来のアトリエの設立に向けて、

今とても大切な時期なの。

だから黄河君…

私の考えたアイディアをもっと素敵な形にして見せて!」

「解ったよ佐奈」

「君が私の絵を必要としている限り私も全力で佐奈を補佐すると約束しよう」


その日私と黄河君は情熱的に語り合う事が出来たのよ。

そして彼と一夜を越えて熱く情熱的に語り合った結果…

新しいブランドのひな型となるデザインが出来上がったのよ。


未来の大デザイナーである私が考えた

ブランド王善第一弾!

お着物の未来の可能性を考えた新しいライフスタイルの形なの!

お着物ってやっぱり特別感があるでしょ?

だからその特別感を表現して女の子をより輝かせる形にしたあげたらいいの。

とっても簡単な事なのね。

だから、まずは現代の女の子が持ち歩かなくちゃいけない物は多いでしょ?

けれどお着物を着ているとそういった物を、

多く持ち上げるけない事が問題なのよ。

その事に気付いてしまった私はまずはその不便さを解消してあげる事にしたの。

それからやっぱりくすんだ色では現代では没個性で埋もれてしまってダメなの。

だからそこの所も考えて私はある一つのアイディアをお父様…

じゃなかった銀斗社長に実行してもらう事にしたのよ!


黄河君が作ってくれたデザインを形にする為に私はとっても難しい交渉がはじまったのよ。


「どうしたんだい佐奈?」

「銀斗社長!私はデザインリーダーだって言ったでしょ!」

「ああ…済まなかったデザインリーダー佐奈」

「えへへへへ。それでね今日は新しいデザインを持ってきたの。

お着物の新時代を切り開くためのデザインなんだからみてください!」

「えぇっ!もう出来てしまったのかい?こんなに早く出来てしまうなんて…

流石デザインリーダーは違うなぁ」

「そうなの。

それでもまずはサンプルを創りたいのよ!」

「なるほど。作ってみて確認したいんだね。

それは良い考えだよ直ぐに作らせよう」

「そう?ならお願いします!」


こうして私が持っていったアイディアは実現に向けて動き出したのよ。

王善の品質管理部門は私のデザインを見て驚いていたわ!

それから特注部門の人を呼び出して私の意見を見て貰ったのよ。

やっぱり特注部門なんて名前はだっさいわね。

これからはオートクチュール武門って名前にするように進言しなくっちゃ!


「ほ、本当に社長はこのデザインを通したのです…ね」

「し、信じられないっ」

「そうよ、直ちに作って頂戴!

量産前に使ってみてテストもしたいのだから今までやって来た仕事は、

全て停止よ。

このお着物を造るのに全力を上げなさいっ!」

「え?え?でも直近でお得意先のマダムの娘さんのお着物納品があるのですが」

「そんなのは後回しよ!

一人の顧客にかまけて遅れるなんて許される事じゃないの。

これは会社の未来が掛かったお仕事なのよ?

その自覚を持って仕事をしてちょうだい!」

「…解りました。スケジュールを組みなおします」

「解ればいいのよ」

「ですが…この「金色」に見える染め物の調達は如何しましょうか」

「…在庫が無いとでも言いたいの?」

「申し訳ありません。

あまり使われる事のない色合いなので…金糸はありますが…

生地となると…」

「なら…染め物部門に作らせなさい」

「あそこは今訪問着用の特別な黒を造る為に調整中で…」

「それも後回しにさせなさい!」


どうしてこのプロジェクトの重要さが解らない人ばかりなの?

私のプロジェクトをやらないといけないってなんで理解できない人ばかりなの?

これも会社の体制が古すぎるせいなのね。

若くて素晴らしい考えを思いつく私に嫉妬して反抗的になっているのかも。

それなら仕方がない事と思わなくちゃいけないかも。

でも…古い考えに引きずられるのは嫌よね。

折角水崎何て言う才能のない奴等から守ってあげて。

会社を存続させてあげたって言うのに…

私の才能に気付かないなんてもう少し敬ってくれてもいいのにね。

私は…心が寛大だから許してあげるけれどね。


黄青白との夜はとても情熱的だったようですね。

何があったのかは書きませんが。

それはそれは熱心に語り合った事でしょう。


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