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笑劇の鼓笛隊長! ‐The impact of smiles.‐  作者: 羽波紙ごろり
僕の命令に従わないのか
30/54

別に深い意味はないさ

 あの後、パスタちゃんは無事に《焔奏怨負インフェルノーツ》と切り離され無事が確認された。念のため病院で検査を受けているようだ。

 リールは――結局見つからなかった。


「そうです。あのリール・アンサンブルという《音楽姫ビートマタ》は、かつてあなたが病室で殺害した少女の人格をベースに造り上げた機械人形です」

「王女様。何で彼女だったんだ?」

「《焔奏怨負インフェルノーツ》と融合した少女というのはロストテクノロジの研究において、非常に素晴らしいサンプルだった。当時の研究者はそう言っています」

「パスタちゃんもサンプルにするつもり?」

「まさか。そんなことしようものなら、あなたに殺されてしまう。そうでしょう?」

「流石王女様。学習力があるねえ」

「ワラヅカ軍曹は気づいていたのですか?」

「何が?」

「だって、あの《音楽姫ビートマタ》に彼女と同じ名前を付けたから」

「別に深い意味はないさ。ただ」

「ただ? 何ですか」

「あの機械人形も、彼女と同じ表情だったからさ」


 だから、笑っていてほしかったのに。


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