表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
笑劇の鼓笛隊長! ‐The impact of smiles.‐  作者: 羽波紙ごろり
君を奏でるために、ここへ来た
11/54

そう言いたいわけね?

「はぐれ《焔奏怨負インフェルノーツ》が王国内に?」


 王女の部屋に行くと、王女とパスタちゃんが出迎えてくれた。


「うん。まあリールが倒してくれたけど」


 僕が先程の出来事を王女に話すと、彼女は少し困ったような顔で、「リールが《音楽姫ビートマタ》の力を使った、ということですか?」と聞いてきた。

 僕がそうだと答えると、さらに困ったような顔をした。


「貴様ぁ。この計画は極秘裏に進められていると王女様がおっしゃっていただろう!」

「そうだけど、パスタちゃん。あれは民間人が襲われていたから助けただけで」

「民間人を助けたのは評価するが……」


 パスタちゃんまで困ったような顔をし始めた。どういうことだろう。


「何かあったの?」

「リールはメジャーバトン――つまりドラムメジャーの力を持った《音楽姫ビートマタ》だ」

「そうだね」

「《焔奏怨負インフェルノーツ》と戦ったことで、リールが無意識の内に指揮能力を使ったようだ」

「指揮能力?」

「リールはドラムメジャーの力を使って、ガーデルピア製の《音楽姫ビートマタ》を制御することができるのです」

「うん? まさか――」

「そうだ。その能力に反応して、他の《音楽姫ビートマタ》が目覚めてしまった」

「他のって――まだ調整中なんじゃないの⁉」

「ああ」

「他の演奏者もいないのに起動したらまずいんじゃ?」

「ええ。だからあなたには隊長としての責任を取ってもらいます」


 この王女、万が一面倒なことがあった時全てを僕に押し付ける気だ。ようするに――


「他の《音楽姫ビートマタ》とも契約しろと、そう言いたいわけね?」

「その通りです」

「はぁ……」


 パン屋の二階、まだ部屋空いているかな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ