闇夜に薄明かり
部屋の灯りは消した
隣の卓上スタンドの
明るくは無い光だけは
一晩中着けている
その向こうは暗闇である
本当に真っ暗だ
黒いと言う記憶と認識が
初めて暗闇であると
理解させている
朝の時間まで
延々と暗闇の中だ
おそらくは10時間以上は暗い空間だろうな
道路を走る車の走行音も
だんだんと減りつつある
時代が大きく変わろうと
しているなと感じる
いわゆる古き良き時代は
消え去ろうとしている
混沌とした不可思議な
世界へと舵を切るのだろうか
とにかく住みにくい
空間がのし掛かるように
思える
人々と解放とは行かず
さらに窮屈な場所へと
向かうのだろうか
だとしたら人々の世界は
だんだんと小さくなる
はかりであるな