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『盾』役者の生活  作者: 愉魅夢
クランからの追放
19/25

19話 その後の公演生活

…暗い魔王殿にて

魔王「ふむ。四天王を倒してきたのか。」

勇者「そうだ!後はお前だけだ!」

魔王「仕方がない。私が相手をしよう。」魔王は玉座から一瞬消える。と勇者の傍へいきなり現れた。

魔王「では始めましょうか。」

勇者「っ!」いきなり現れた魔王に驚き距離を取る。そして剣を構え直す。

勇者「魔王よ。その右腕で戦えるのか?」

魔王「フッ。前勇者に切られた腕がなかなか治らなくてね。なに、丁度いいハンデですよ。」

勇者「その侮りがお前の敗因だ。魔王!覚悟!」と聖剣を振り下ろす。魔王は<ガキンッ!>と邪剣で受ける。

魔王「勇者の力はそんなものか?」

勇者「なんの!えいっ!」


何合かの打ち合いの後


勇者「神々よ!我に力を!」聖剣が光を増す。「えぃ!」と振り下ろされた聖剣は、邪剣で受けられる。

魔王「そんな力で私が倒せると思うたか?」そこでシーンが止まる。


ナレーション「勇者はみんなの期待を背負って戦っているんだよー。観客みんなで勇者に声援を送ろー。せーの『頑張れー勇者ー!』ハイ!」

観客「がんばれーゆうしゃー」

ナレーション「声が小さいよーもう一、回、ハイ!」

観客「「「「頑張れー勇者ー!」」」」

ナレーション「もう一回、ハイ!」

観客「…「頑張れー勇者ー!」…」

劇場が声援であふれる。


勇者「皆の声が聞こえる。皆の声が俺に勇気を与えてくれる。ウォーーーーーーーー!」聖剣の光が増す。

魔王「オォーーーーー」<パキン>と折れる邪剣。聖剣はそのまま魔王の脳天に。割れる魔王の仮面。その下から現れるは真っ黒で目も鼻もない黒い物体

魔王「見事なり。勇者よ…」崩れ落ちる魔王。その後には、割れた仮面と黒い外套マントだけが残されていた。

勇者「俺が、俺が魔王を打ち取ったぞ!」


次の瞬間、暗い魔王殿は明るい聖殿へと姿を変える。


ナレーション「その後、勇者は王から婿として迎えられ、次代の王として平和に暮らしました」

…終劇



ヒールさんの具合が良くなったからと言って、まだ過度な運動は避けるべきなので、玉座シーンはヒールさん。殺陣は俺と入れ替わり演じていた。

でもさすがは悪役俳優。座っていても存在感あるなぁ。交代した後もアテレコでその存在感を発揮していた。


今回の公演は丁度、月初めと重なったことで、安息日と一日。計2日の公演。公演料は領主および商家からの出資で観客からは取らないことになっている。

稼ぎとしては少ないが田舎街では観客が入ってくれるかは未知数。そこからすると少なくても一定額の収入が見込める方がありがたいのだ。




「いや、楽しい劇でした。ウーズメ座長。」

「勿体なきお言葉です。アデス男爵様。」


そんな2日間も終わり出立の段になった。


「またこの街に立ち寄る際にはぜひ公演を頼みますぞ。」

「はい、その時にはまた、よろしくお願いします。」


さて、明日には二ーフ村の近くを通る。そこでみんなとお別れだ。

お別れなんだが…なんかみんなの反応が…いつもと変わらないように見える。

俺は、なんか寂しいぞ。

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