10話 旅中での護衛生活
「タッパー。2時の方向2km ウルフの群れ10頭」
「了解。行くぞ野郎ども!」
「「「「おー!」」」」
今回雇われた護衛は『群青の騎馬』というタッパーをリーダーとした騎馬主体のパーティーで何度か合同で依頼をしたことのある一団だ。
俺は幌の上に乗り『アクティブマナー』で索敵。排除対象を見つけ次第『群青の騎馬』に討伐してもらっている状態だ。
と、早いなもう戻ってきた。
「シルドの旦那の索敵は正確で助かりやす。」
「でもシルドさんって『盾』職ですよね。どうやって魔法覚えたんですか?」
「こらっ!ぶしつけな質問するんじゃねぇ!」
「ハッハッハッ。構わないよ。そうだな。『鍛えてますから』というしかないな。」
「何ですそれは?」
実際、魔力の扱いがわかれば多少の魔法は使える世界だ。
いかにそれを発展させるかは本人の努力とセンス次第だ。
「おっと!9時の方向2kmから魔熊が1頭急接近!」
そうこう言ってるうちにまた索敵に引っかかった。
こいつはちょっと厄介な奴だな。
「『いくぞ』っといいたいところだが、騎馬で対応するには厄介だな。隊を止めて対応するか。」
本来の魔熊への対抗策は防御を固め相手の動きを止めてからの急所への一撃だ。
騎馬では分が悪いのだ。
「いや、俺が行く。」
「えっ、旦那が? それじゃあ、誰か旦那に馬を。」
「必要ない。隊はそのまま進行させてくれ。後で合流する。俺のいない間の護衛は任せた。いくぞっ!」
オーサ兄からもらった盾を投げその上に飛び乗り、着地直前、
「『盾』職妙技!『波乗り』」
盾で滑走する魔法を発動させる。
もらった盾がデルタ翼型なので可能な魔法だ。
原理は某機動兵器が変形して飛ぶ仕組みそのものだ。動力は魔力だが。
「『盾』にあんな技があったなんて」
どうやら『盾』職の技として誤魔化せたようだ。
隊から十分離れてから音速を出したので6秒弱で到達。というよりソニックブームで吹っ飛ばしてしまった。
熊さんには気絶している所悪いが、御命、頂戴させてもらいます。
剣で口から脳幹部へザクっと。
一瞬ビクッとなったがそれだけだ。
少し残酷なようだが、これは害獣駆除なのだ。
それにこうすることで革から肉まで有効活用できるのだ。




