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黒衣の守護者  作者: 樽吐
デルフィラ
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(3)

 咄嗟に衝撃波の魔法を放てば、その魔物は吹き飛ばされて少しだけ後ろに下がる。だがそれだけだ。何事もなかったようにこちらに向かってくる。

「こっちだ!」

 ショノアは隙を見て外に飛び出したが、それはそれで大勢の雑多な魔物達に行手を阻まれる。

「既に囲まれてた…?」

 セレンであれば近付きつつある魔物の気配にいち早く気付いていたかもしれない。だがショノアはそこまで気配に敏感ではなかった。圧倒的不利を悟ったショノアは空に向けて魔法を放つ。上空で大きな光の球になったその魔法は強い光を放ちながら砕け散った。

 どこにいるかわからないセレンに対する狼煙(のろし)のようなものだ。事前に打ち合わせなどしてはいないが、彼ならきっと気付いてくれる。

「この魔物達はほとんど魔法が効かないの! いつも私を追いかけてくる嫌な相手よ!」

 デルフィラは魔物達を自分に近付けないよう必死で魔法を放っているが、とても効果があるようには見えない。彼女の放つ魔法はかなり威力の高いものばかりだというのにだ。

「あまりやり過ぎるなよ⁈ すぐに動けなくなるぞ!」

「でもどうするって言うの? 私には魔法しかないのよ⁈」

 それほど攻撃力の高い魔物はいないが、何と言っても数が多い。恐らく彼女を疲れさせて、動けなくなった所を連れ帰るのだろう。

 デルフィラを苦戦させる相手を選定したからにはショノアにとっても手強い相手だ。ショノアが付いている分まだ()ってはいるが、それも時間の問題だろう。


 セレンが近くにいてくれたら…


 逃げ出したのは自分達の方だが、ショノアはそう願わずにはいられなかった。



 一方その頃、セレンは駅の周辺を歩いていた。

 ショノアがセレンの目から隠れようとするなら人混みを選ぶはずだ。女性の方は最初からこの世界の人間と同じ姿になっていたが、今はショノアも同じように姿を変えていることだろう。そうなれば魔法の使えないセレンは彼らを目で追う以外に方法はない。

 しかも悪いことに人目の多い場所に来てしまったことでセレンの姿もこの世界の人間のものに変わってしまい、更に能力が落ちた。

「早く…ショノアを見付けなければ…」

 もしあの女性がデルフィラの変身した姿なら、今頃ショノアはどうなっていることか。見た目に(ほだ)されることなどあってはならないとあれ程自分を戒めてきたというのに、自分の攻撃は彼女の顔からわずかに逸れた。

 使い魔に同じものは存在しない。見間違えてもいない。ここまでの証拠を手にしていながらまだ自分は躊躇(ためら)った。恐怖に歪んだ彼女の顔に、本当にこのまま殺してしまっていいのかと無意味な疑問が湧いた。

 その躊躇いは戦場では命取りだ。実際にあの時自分は経験したではないか。


 “それでも国を守る英雄か?

貴様が見逃した命一つがこれから多くの命を奪うだろう。その様を貴様に見せられないのが残念だがな?”


 宿敵デルフィラのかつての声が脳裏に蘇る。

 当時の不甲斐ない自分の行動が後々の人々に多くの苦しみを与えたように、今度もまたセレンはショノアに大きな不幸を呼び込んでしまったのかもしれない。焦る気持ちをどうにか抑え、セレンは手を固く握りしめる。とにかく一刻も早く2人を見付けなければならない。

 しかし特に鋭くもない感覚では目を閉じているのと変わらない。もどかしさに息を吐けば、視界の端に何か光るものを捉えた。

「あれは…?」

 この世界では異質な強い光。それはガレス人が仲間に助けを求める時よく目にした光だ。

「まさかショノアが…?」

 注意深く目を凝らしてみれば、上空に何かの影が蠢いている。それを見た途端、セレンの足は反射的にそこへ向かって走り出していた。



「まったく…キリがないな」

 決定打を与えられないまま、2人はまだ魔物の群れを抜けられずにいた。かなり長い時間持ち堪えてはいたが、先の見えない戦いに精神的にも疲労が重なっていく。特にデルフィラの消耗が激しいようだ。

 彼女の場合、恐らく短期間で魔法を教えられたために使える魔法が少ないのだろう。いくら魔力が高くても強力な魔法ばかりを連発していれば身が()たないのは当然だ。

 歩くこともままならなくなってきたデルフィラを、ショノアは小さい体で必死に引っ張る。セレンほどではないにしろ元の姿であればデルフィラくらい担いで逃げられたかもしれないが、14歳の自分の体は意外にまだ幼く、力も弱い。

 デルフィラの分も魔物を退け、更に彼女の手を引き進む彼にもそろそろ限界が近付きつつある。このまま魔物達に捕まったらショノアはデルフィラと一緒にガレスに連れ去られるのだろうか。それとも彼は殺されて、デルフィラだけがガレスに連れ戻されるのだろうか。

「冗談じゃない…」

 まだ彼にはやるべきことがたくさん残っている。聖剣を復活させてセレンを連れ帰り、ブラドとデルフィラ女王に復讐するのだ。それを成し遂げない限りは死んでも死にきれない。

「あっ!」

 しかし突然デルフィラが何かにつまずいて転んでしまった。急いで手を貸そうとするショノアだが、それを彼女は拒む。

「行って! もう私は動けない…。あなただけでも逃げて!」

「それは…」

 ショノアは一瞬迷った。

 確かに今デルフィラを置いていった所で彼女に危害は加えられない。しかしショノアはどうなるかわからない。ここは一旦彼女を置いて逃げ、セレンと合流してからまた戻ってくるという方法もある。

 周りを見回せば魔物達の囲みはどんどん狭まってきている。その目線は既にデルフィラだけではなく、ショノアにも向けられていた。

「今更あんたを置いて逃げた所でアルゴスは俺を見逃さないだろう。こいつらに攻撃した時点で俺はガレスに対する反逆者になっただろうからな…」

 離れてしまえばショノアはセレンに助けられるだろうが、1人になってしまったデルフィラをセレンが助けるわけもない。

「一緒に行こう。俺は…後悔したくないんだ…」

 マリウスと一緒にいた時はほとんど毎日何かから逃げていた。デルフィラ女王の魔物から逃れ、ブラドが差し向ける追っ手からも逃げ続けた。仲間は次々と脱落していき、捕らえられ殺された。

 あの時、自分にもっと力があったなら彼らを助けられたのかもしれない。自分という足手まといを連れて逃げていたから彼らは逃げきれなかったのかもしれない。そんな後悔を抱いてショノアは魔法の腕を磨き続けてきた。

 デルフィラは当時力のなかった子供の自分と同じだ。そして今こそ子供だった自分を見捨てなかったマリウス達の想いも理解できる。


 “最後の戦いで…俺達はあの人に付いて行くことを許されなかった…。きっともっと俺が強かったなら、…行けたはずだ”


 デルフィラ女王との戦いにおいて、セレンはたった1人で彼女に挑んだ。勿論、作戦の上では部下達も一緒に戦ったのだが、直接女王と戦ったのは彼1人だ。どちらにしても勝敗を決するのは一瞬。そこに人数は必要ないというのが理由だった。

 彼の言い分は確かであり、納得のいくものではあったが、それでも残された部下達の心には強い後悔が残った。


 “あの人が消えてしまって…、本当はもっと俺にも何かできる事があったんじゃないかって、何度も考えた…。

終わってから悔やんでも…全ては手遅れなのにな…?”


 その後悔がマリウスをデルフィラ女王の城に潜り込ませ、ショノアと出会うきっかけとなった。そしてマリウスは今度こそショノアのことを最後まで守り抜いたのだ。

 ショノアも同じだ。

 彼女を守る意味など元々ショノアにはない。まして命を懸ける必要もない。だが彼女が城に連れ戻されるということは、いずれはアルゴスに殺されるということだ。それを知っていながら今更見殺しにすることはできない。

「セレンが来るまで持ち堪える。絶対にな!」

 力強くショノアが宣言したその時だった。近くにあったビルの上から人影が落ちてくる。そしてその人影は2人の周りを囲んでいた魔物達をあっという間に斬り捨てた。

「……遅いんだよ…」

 その様子にショノアの口から思わず悪態が漏れる。ようやく現れたセレンの姿にホッとしたのか、自分の体から力が抜けた。

「無事ですか?」

 セレンはまだ残っている魔物に視線を据えたままショノアに尋ねてくる。突然座り込んだので怪我をしているとでも思われたのかもしれない。

「一応、2人ともまだ無傷だな。もう少しあんたの来るのが遅かったらどうなってたかわからないが…」

「……」

 『2人とも』との言葉を受けて、セレンが一瞬デルフィラに視線を向ける。その表情はまだ厳しいものだ。

「大きな岩を召喚することはできますか?」

「岩?」

「狭い通路に飛竜達を誘い込み、上から岩を落とすのです」

 魔法に対して耐性の強い魔物は大抵物理的な攻撃に弱い。セレンの言葉にそれを思い出したショノアは思わずその手があったかと苦笑する。これが経験の差というものだろう。

「途中、鉄の棒を加工している工場も見かけました。それも使えます」

 物を動かす能力は初歩的な魔法だ。大きな岩を召喚するには、広範囲に及ぶ探知能力と転移魔法を駆使するため少し高度ではあるが、ショノアには可能だ。

「岩は私がやるわ。自分で囮になれば簡単でしょう?」

「あなたの上にも落ちてくるのですよ? 逃げる元気は残っているのですか?」

「それくらい…」

 自信満々に名乗りを上げたデルフィラだったが、セレンの指摘に立ち上がれないくらい疲労している自分に気付いたようだ。気まずそうに目を逸らしている。

「避難は私が手を貸しましょう。

ショノア、あなたはこの周辺にある物を魔物にぶつけてください。ある程度はそれで倒せます」

 セレンはガレス人でもないのに2人に合った魔物との戦い方を説明していく。その間も襲いかかってくる魔物を撃退する手は休めない。

「どうやら誘き寄せる必要はなさそうですね…。勝手に集まってきましたよ?」

 セレンが上を見上げ、冷ややかな笑みを浮かべた。その意味を察したデルフィラが岩を召喚するべく精神を集中させる。

「この通路の幅いっぱいの大きさのものを頼みます。

ショノア、(いかずち)の魔法は?」

「得意分野だ」

「では彼女の準備が整い次第、ここから広範囲に向けて雷の魔法を放ってください。威力は動きを止める程度で構いません」

 恐らく集まってきた魔物を動けなくして、その上から岩を落とすつもりなのだろうが、それなら中心にいるショノア達はどうやって逃げ出せるというのか。

「この服はある程度の魔法なら無効にできます。後は私が2人を抱えて運べば良いだけです」

 よく見ればセレンは確かに前に見た黒い服を身に付けている。騎士に支給される特別な服だ。鉄の甲冑などより余程良い防具だとは聞いていたが、魔法まで打ち消すことができると言うならそれは手放せないことだろう。

「良い感じの岩を見つけたわ。もう呼んでもいい?」

「俺もいつでもいける」

 その声に、セレンはフードを頭に被ると2人の間に入る。そして上から羽織っているローブを広げた。

 随分と無駄に布の多い服だとショノアは思っていたが、もしかしたらこういうことも想定されているのだろうか。ショノアもデルフィラもすっぽりとセレンのローブの中に収まれば、それを待っていたかのように上空に道幅ぴったりな岩が現れる。

 魔物達がその岩の落とす影に驚き一斉に上を見上げた。

「ショノア!」

 セレンの掛け声に辺り一面に無数の火花が散る。するとセレンは2人を抱えて魔物の間をすり抜けながら昨日のように建物の壁を次々に蹴って屋上まで飛び上がる。彼が2人を屋上の床に下ろすとほぼ同時に大きな地響きと共に岩も下に落ちていった。

「これで随分と数は減りましたね」

 下の方を確認しながらセレンはフードを頭から取る。そこへデルフィラが近付いていった。

「……あの…助けてくれて、ありがとう…」

 おずおずと礼を言ってきた彼女にセレンは気まずそうに視線を逸らす。

「あなたを助けた訳ではありません。私はショノアを助けにきただけです」

「だったら…彼だけ連れて逃げてもよかったはずでしょう?」

「……」

 セレンはどうにも居心地が悪そうだ。彼としても彼女まで助けたのは不本意だったのだろう。

「まだ敵は残っています。礼を言うのは早いですよ?」

 セレンはそう言うと、まだ上空に飛び交う魔物の群れを指す。

「あれをどうにかしなければ…」

 それは幽鬼のように実体のない魔物だ。魔法はほぼ効かず、剣も通用しない。通用するのは魔法具のみだ。

「ショノア、この剣の刃は予備がありますか?」

 すると突然セレンが聖剣を指して聞いてくる。刃はまだ綺麗なもので、交換が必要なようには見えない。

「予備の刃は異空間にはたくさん備蓄しておいたんだが…」

「あなたの異空間にはネメアが閉じ込められている。取り出す訳にはいきませんね…。わかりました」

 何がわかったのか、セレンは苦笑している。あまり状況が良くないのかもしれない。

「あれを倒す準備をする間、少しだけ持ち堪えてください」

 セレンは刃で指を切るとその血を刃に塗り付けた。そして誓いを立てた時のように、剣を両手で持つと刃を額に当てて目を閉じる。すると剣の柄から白い光が溢れ出し、セレンの全身を包み始めた。

 不穏な気配でも感じたのか、魔物達はセレンを避けて攻撃してくる。ショノアはそれを魔法で撃退するが、やはり飛び退くくらいで攻撃が効いている様子はない。デルフィラも参戦して近付けないようにはするが、何故か数が増えているようにも思える。

「この魔物…分裂してる…!」

 デルフィラが絶望した様子で呟いた。

 早くしないと敵は無数に増えていくだけだ。思わずまだかとセレンを見ると、丁度その時彼が目を開いた。気のせいか目の色が柄に嵌められた紅い石と同じ色に変わっているように見える。気配もどこか異質だ。

「……」

 デルフィラも何か感じているのかセレンを見上げているが、その表情は恐れているというよりは懐かしいものでも見るかのようだ。

 セレンを警戒して距離を空けていた魔物達も数を増やしたことで自信を増したのか、彼を本気で殺しに行くことにしたらしい。その手に鋭く長い爪が現れたかと思うと、バラバラに散らばっていた魔物達がセレンの頭上に集まってくる。そこから一気に3人に向かって飛びかかってきた。

「セレン!」

 さすがに心配になって声を掛けるが、セレンは平然とそれを迎え撃つ姿勢だ。

「伏せて!」

 セレンの鋭い声が聞こえ、ショノアとデルフィラはすぐに言う通りに姿勢を低くした。

 全方位から襲いくる魔物をセレンは目で追うのが難しいくらいの速さで斬っていく。斬られた魔物は紙のように体を分断され、そのまま塵となって消える。全ての魔物がセレンを通り過ぎた頃には、もう魔物の姿はどこにも見えなくなっていた。

 その圧倒的な力に、ショノアは呆然と眺めていることしかできないでいた。やがて目の前に立つセレンの体から不思議な白い光が消え去り、彼から感じる威圧感も一緒に消える。

 ショノアとデルフィラが思わずホッと息を吐くと、突然セレンがその場に膝を付いた。

「お、おい…!」

 驚いて声を掛けようとするものの、彼は声を掛けるのも憚られるほど荒い息を吐いていた。そこへデルフィラが駆け寄り、セレンの体に手を触れる。

「何を…?」

 少し驚いたのか、セレンが顔を上げて彼女の顔を凝視する。しかしデルフィラは離れる気はないようだ。

 ショノアが見ている目の前で彼女の手から淡い光が漏れ出していく。それと同時にセレンの息も少しずつ落ち着きを取り戻していった。

 セレンはずっと不思議そうに彼女の顔を見つめている。

「どうして…泣いているのですか?」

 しばらくしてセレンが尋ねた。デルフィラは少しだけ笑って流れ落ちてきた涙を拭っている。

「自分でも…よくわからないの。ただ…懐かしくて、嬉しくて…」

 彼女同様セレンも戸惑っているのか、それ以上彼は何も言わなかった。だがその表情には今までの固さはない。

「……もう、大丈夫です。随分と楽になりました」

 デルフィラを安心させるためか、セレンがわずかに笑顔を見せる。彼女に対してセレンがそんな顔を見せたのは初めてだ。

 嬉しそうに笑い返したデルフィラだったが、その表情が直後に凍り付く。見れば、セレンの後ろで生き残っていたらしい魔物が爪を振り上げていた。

「やめて!」

 ショノアが魔法を放つ暇もない。それはデルフィラも同じだった。

 デルフィラは立ち上がりかけていたセレンの腕を掴むと必死で自分の方に引き寄せる。そしてその勢いのままセレンと魔物の間に割り込んだ。

「!……」

「デルフィラ!」

 セレンに襲いかかったはずの魔物の爪がデルフィラの背中を深く抉る。声も無く倒れかかってくる彼女の体を受け止めたセレンはただ呆然としていた。

ショノアも急いで駆け寄ろうとするが、その目の前でセレンの体を再び白い光が包んだ。その光は先程までとは違い、より圧迫感が増しているようだ。

 更に追撃を加えようとする魔物に、セレンは一瞬の内に剣を突き刺した。その目が怒りに燃えているように見えたのは気のせいだろうか。

 魔物は甲高い悲鳴を上げながら徐々に消えていく。それは一瞬で消滅させられていた先程の戦いとは明らかに違っていた。苦しみもがきながら消えていくその魔物の姿を、ショノアは黙って見つめる。

「……」

 魔物が消え体を覆う白い光も消えると、セレンはデルフィラを抱えたまま力無く腰を下ろした。まるでデルフィラを誰にも渡さないとでも言うかのようにその両手はしっかりと背中に回されている。

「どうして…」

 セレンの目は虚ろでどこも見ていない。ショノアが近付いてもそのまま動こうともしなかった。

「セレン、しっかりしてくれ! このままだとデルフィラが…!」

 早く傷の手当てをしないと手遅れになってしまうかもしれない。さすがにショノアも回復魔法は扱えない。

 焦る気持ちをぶつければ、彼はまだ呆然としたままショノアを見上げた。しかしすぐさまその目に光が戻り、彼女を抱えたまま立ち上がる。

「ミレノアルへ…この時代のミレノアルには行けますか?」

「大丈夫だ。道はもう既にできている」

「では今すぐに!」

 力強いセレンの言葉に、ショノアはすぐに準備を始めた。


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