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ハリガネベイスボウラーズ!  作者: 椎家 友妻
第七話 決戦!矢沙暮高校!後半戦
88/99

3 バッターの碇は言う事を聞かない

「おい、碇」

 「何?正野君」

 「お前ももう気づいてると思うけど、

あのピッチャーは左バッターに投げる時の方が、コントロールが悪い。

だからボールをよく見ていけ。

上手い事フォアボールで出れたら、

次で俺が必ずタイムリーヒットを打ったるさかい」

 「分かった。じっくり見るんだね?」

 「そうや。甘い球以外は、

例えストライクゾーンに来た球でも見るようにせぇよ?」

 「うん!分かった!」

 碇は元気良く返事をして、左のバッターボックスへと入った。

そして佐吾もキャッチャーボックスに戻り、試合再開となった。

頼むぞ碇。

じっくりボールを見極めていけよ。

そう俺が願う中、花町が碇に対して第一球を投げた!

外角の際どいストレート!

しかし見逃せばボールの球!

碇はその球を見逃………さずに、思いっきり振り抜いた!

 「じっくり見ろって言うたやろうがい!」

 ネクストバッターサークルの中で、俺は思わず叫んだ!

何やねんあいつは⁉

ピッチングの時は俺の言う事聞くのに、

バッティングの時はやりたい放題やないか!

あいつは俺のアドバイスを何やと思っとんねん⁉

 怒る俺。

しかしそんな俺の怒りをあざ笑うかの様に、

碇の打った打球はサードの頭上を越え、レフト線を破る長打となった!

一塁ランナーの向井先輩は二塁ベースを蹴って三塁へ進み、

打ったバッターの碇も、一塁を回って二塁へ滑り込んだ。

その時レフトから返球されたボールをタッチされたが、

間一髪セーフ。

内心アウトになれと思ったのは俺だけやろうか。

 まあとにかく、結果的にはノーアウト二、三塁。

これ以上ない得点のチャンスとなった。



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