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ハリガネベイスボウラーズ!  作者: 椎家 友妻
第三話 エースを降りた訳
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15 碇の好きな人

 「なあ、答えてくれよ碇。僕、その為に東京からここに来たんだぜ?」

 それがメインやったんかい。野球は二の次かいな。 

 「お前がいきなり大阪に引っ越したって聞いた時、

俺、どうしていいか分からなかった」

 俺も今どうしたらええのか分かれへん。

 「なあ、答えてくれ碇。お前は僕の事、どう思ってるんだ?」

 少なくとも俺は葉瀬君の事をホモやと思ってる。

一方碇の奴は俯き加減で暫(しばら)く黙り込んだ後、呟く様にこう言った。

 「ゴメン、僕、葉瀬君の事は、そういう対象としては、見れないよ………」

 その言葉に、葉瀬君は声を荒げた。

 「何でだよ⁉」

 一般的に考えると何でもクソもないと思うんやけど、

碇は大真面目にこう答えた。

 「僕、実はこっちに来て、好きな人が出来たんだ…………」

 好きな人が出来たらしい。

葉瀬君は露骨にうろたえた。

 「そ、そうなのか⁉誰なんだよ⁉碇が好きになった男ってのは⁉」

 女じゃないんすね。

やっぱり男なんすね。

それに対して碇は、

 「そ、それは………………」

 と言って、熱い視線をある方向に向けた。

そしてその視線の先には、


 俺が、居た。


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