16 女子高生から見た昌也の評価
「一体何やねんお前は⁉
もう野球はやりたくないんとちゃうんかい⁉
それやのに何や⁉その左手にはめてるモンは⁉」
「ぐ………………軍手……………」
「嘘付け!思いっきり野球のグローブやろ!
そんなデカイ軍手やったら現場仕事とかやり難うてしゃあないわ!」
「こ、これ、アメリカの軍手なんだよ」
「だからアメリカイコール何でもデカイという発想はやめぃ!
前にもそんなボケをかました奴居ったな!
そんな事はどーでもえーねん!それよりお前な!
野球をやりたくないんやったら、壁キャッチボールとかもすんな!
辞めるんやったらとことん辞めろ!」
「で、でも………………」
「でももデーモン○暮もあるかい!
俺はな、お前みたいなハンパな奴が大嫌いなんじゃ!」
「………………!」
俺の大嫌いという言葉が余程効いたのか、碇は大きく目を見開いた。
そして次の瞬間、
「う、うえぇ………………」
と、大粒の涙をこぼして泣き始めた。
元々見た目が女みたいなこいつが泣くと、
何やらホンマに女の子を泣かしてるみたいで、
少なからず罪悪感が湧いてきた。
何か俺、ごっつい悪者みたいやんけ。
とか思っていると、近くを通った女子高生二人組が、
俺らの事を見ながらヒソヒソ話を始めた。
「うわ、ちょっと見いや、あの男、あんな可愛い女の子を泣かしてるで?」
女の子ではないんやけどな。
「うわっ、ホンマや。
大して男前でもないくせに、何様のつもりやろうな?」
悪かったな男前やなくて。
ていうか声がデカイよ君達。
思いっきり話し声聞こえとるよ?
「女の子には絶対モテへんタイプやな」
そうやけどもほっとけや。
「仮に片想いの女の子が居っても、絶対フラれるで」
それはもっとほっとけや!
「もしあんな男が主人公の野球小説があったら、一巻で打ち切りやな」
そういう事言うなや⁉
世の中には言うてええ事と悪い事があるやろ⁉
(著者注※僕も一巻で打ち切りだと思います)
お前がそれを言うのが一番アカンやろ!
ていうかお前は誰やねん⁉




