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ハリガネベイスボウラーズ!  作者: 椎家 友妻
第二話 甲子園への道
17/99

1 朝から碇

 翌日の朝。

俺は野球の朝練に参加する為、早々に家を出た。

野球がうまくなるには、一にも二にも練習。

練習なくして甲子園への道は開けんのや。

 しかし、昨日の練習試合は散々やったなあ。

まさか小学生の低学年のチームに負けてしまうとは。

まあ一応接戦ではあったけど、相手が相手やからなあ……。

東倉キャプテンをはじめ、

部の皆は野球に対する情熱は持ってるみたいやけど、

実力が全く伴ってないんやよなあ。

まずは基礎練習からしっかりやっていかんと。

夏の大会まで時間もない事やし。

 とか考えながら歩いていると、張金駅の商店街に差し掛かった所で、

前の方からある人物が走って来るのが見えた。

 しかもその人物は何とあの(いかり)で、

俺は咄嗟(とっさ)に近くにあったカーネルおじさんの人形の影に隠れた。

 一体どういう事や⁉

何でこんな朝早くからあいつが姿を現すんや⁉

まさか、俺が朝練に行くのを見越して待ち伏せしとったんか⁉

そうやとしたら、なんちゅう執念や!

あいつはそんなに俺に惚れてるんか⁉

カンベンしてくれよホンマに!

 と、カーネルおじさんの影で(おび)えていると、

碇の奴は意外にもそのまますんなりと走り去って行った。

 ありゃ?

あいつは俺の方に向かって走って来とったんとちゃうんか?

 走り去って行く碇の後姿をよく見ると、

奴は青色のランニングウェアを着ていた。

と、いう事は、あいつはただ単に朝のジョギングをしてただけなんか?

まあ、それならそれでええけど。

 しかし、あいつは自他共に認めるホモみたいやけど、

体はよく鍛えられとるし、朝もああやってジョギングしてるし、

何かスポーツをやってるんやろうか?

まぁ、俺にとってはどうでもええこっちゃけど。



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