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ハリガネベイスボウラーズ!  作者: 椎家 友妻
第一話 ゼロからのプレーボール
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9 伊予美とは違うクラス

 そして、その日の放課後。

 張高での第一日目を無事に終えた俺は、

そそくさと教室を出て、早足で廊下を歩いていた。

 すると、そんな俺を背後から、女の様なカン高い声で呼び止める男が一人。

 「正野く~ん、待ってよ~ぅ 」

 その男の名は松山(まつやま)(いかり)

今朝他所の学校の不良に絡まれていた所を俺に助けられ、

それがキッカケで同性(どうせい)の俺に一目惚れしたという、かなり困った奴。

体格は小柄で声は女っぽく、瞳がツブラでクリッとしてるから、

パッと見た感じ女の様に見えなくもないが、

こいつは正真正銘の男(アレを確認した訳やないけど)。

そんな奴に惚れられても、俺は嬉しくも何ともない。

大体、俺が想いを寄せてるのは、幼い頃から伊予美ただ一人。

たとえ俺に言い寄ってくるのが、

碇みたいなホモやのうてちゃんとした女の子やったとしても、

俺は丁重にその申し出をお断りするやろう。

ただし、実際今まで誰にも言い寄られた事ないけど。

 ちなみに、そんな俺の大本命である伊予美とは、

残念ながら同じクラスになる事は出来へんかった。

一年六組の俺に対し、伊予美は一年一組。

よりにもよって教室の距離が最も離れているクラス同士。

俺と伊予美の距離は、高校に入ってからも縮まる事はないんやろうか…………。

 一方、何の偶然か、それとも神の悪戯か、

俺と一緒の一年六組になったのが、今俺の後をついてくる、

あの松山碇なのやった。

カンベンしてくれよホンマに…………。



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