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『TLS 第二話』  作者: 黒田純能介
8/22

管理施設にて


都内某所。ある施設に『CROW』メンバーの姿があった。


この施設は表向き、水道局施設となっているが、実際は要人保護の施設として使われている。

今現在は人払いが行われ無人だ。二、三日で施設内の『片付け』を済ませ、布津達にお鉢が回ってきたと言う訳だ。もちろんその間にも警備の人材もいたのだろうが…。よく襲われなかったものだ。


前述したが、布津達以外は誰もいない。正に迎撃体制は整っている訳だ。


「何だよ~。結局俺達だけでやるのかよ」


皇が愚痴る。


「大方予算でも足らんのだろう」


布津がニヤリと笑う。


「はぁ~。どうなんでしょうかね…」


月野が肩を落とす。


「任務は任務だ。まず管制室へ行くぞ。そこなら監視カメラもある」


布津は言いながら施設の扉を開けると、ツカツカと歩いていった。遅れて二人も後を追う。




管制室へ入る。幸運な事に、ここへ来るまで敵には出くわす事無く済んだ。布津はモニターを睨む。……今の所動きは無い。


「見当たらんか…皇」


「おう」


「索敵するぞ。俺は東から回る。そっちは西側から頼む。月野はここで待機だ」


手早く指示を出す。その時皇から声が挙がった。


「裏葉ちゃん一人残してくのかよ?大丈夫かなぁ?」


月野は笑うと言った。


「大丈夫ですって!それにここならいざとなれば籠城もできますし。あ、あとそれから…」


月野が不意にバックパックを漁り始める。


「…あった。二人共これを使って下さい」


月野が取り出したのは無線機だった。


「私がこれで監視しながらサポートします。何かあったら連絡しますので」


「分かった」


布津がうなずく。皇は少し逡巡してから、


「…分かったよ。何かあったらすぐ連絡くれよな」


「はい!分かりました!」


月野が大仰に敬礼してみせる。


「…行くぞ」


布津が扉を開けた。皇が後に続く。


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