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『TLS 第二話』  作者: 黒田純能介
5/22

起動


薄暗い部屋の中、多数並んだパソコンのモニターだけが光を発していた。


カタ…カタカタ…カタ。


キーボードを素早く叩く。


ブンッ、という電子音がして、新たな明かりが付く。


……そこには、人一人入れそうなカプセルが一基、鎮座していた。


プシュー…。


カプセルの扉が蒸気音を発し、ロックを解除する。


シュー…、ガコン。


扉が開いた。まるで地獄の釜の様だった。中に人型がある。


…ピクッ。


動く指先。それから腕が動き、内側の囲いを外す。


がちゃ。…スタッ。


カプセルの中にいた人物が降り立つ。


ヒタ…ヒタ…


キーボードを弄っていた人物に近付く。


「やぁ…おはよう」


柊は近付く人影に声を掛ける。相手は答えない。


「フゥ。相変わらずだねぇ、君も。まっ、仕事さえしてくれれば文句は無いけどね」


人影は側の机の上にあるサングラスを取った。それを掛けながら一歩前に出る。


……モニターの明かりに照らし出された人物。


一条 和孝であった。


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