表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『TLS 第二話』  作者: 黒田純能介
18/22

暗躍


「うりゃっ」


3階のとある一室。皇が手足を拘束した笠原を部屋に放り込む。


「まだ気絶してんな…よし!」


皇が無線で月野を呼び出す。


「裏葉ちゃん、こっちは捕まえた!布津の様子分かる?」


…少し遅れて、声が聞こえた。


『ザザッ……ダメです!丁度カメラが故障してしまっているみたいで…』


「分かった。急いで戻るっ!」


皇は布津の元へ向かう為、部屋を飛び出していった……。




―――一方、倒れた布津は……。



カツン。一つの足音。布津と一条は倒れたままだ。


やがて、人影が姿を現す。


「あーあ。壊れちゃったのね」


気の無い台詞を口にしながら現れたのは、鳴神だった。


「あの強化骨格はそうそう斬り裂けないのに。残念」


鳴神はそう呟くと、パチンッ、と指を鳴らした。その音を契機に、二人の男が姿を現す。


「NO.3を回収なさい。頼むわよ」


命令を受け、二人の男が一条を担ぎ上げる。そのまま、再び闇へと消えていった。


カツン。鳴神が踵を返す。ふと、倒れたままの布津に一瞥をくれる。


「今回の任務には、あなたの事は含まれていないわ。良かったわね」


視線を反らすと、歩き出す。


「また逢いましょう。それまで、生きていてね。…フフ」


鳴神は含み笑いを残すと、自身も闇へと消えていった…。




その数分後。現れた人影。皇だった。


皇は倒れている布津を見つけると駆け寄る。


「お、おいっ!しっかりしろ!!……まだ息はある…!急げばまだ間に合う!」


皇は布津を担ぐと、管制室へと急ぐのだった…。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ