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理解不能
何言っちゃってんのよ。こいつは。
「灯の事何も知らないくせに」
私は突き放したように言った.
「じゃあお前は何を知ってるの?」
「会って何日も経ってないやつの何を知ってるの?」
真面目な顔をしてゆうきがこちらを伺っている.
何も知らない.
一目見た時に恋に落ちた...?
それは本当に恋なの...?
私にとって灯は一体何...?
もう私は私が分からなくなっていた.
何を私は考えているんだろう.
灯...灯...灯...灯......
今日は誰とも話す気にはならなかった.
「ごめん寝るから出ていって.おやすみ」
そう言って私はベッドに入った.
疲れが溜まっていたのか私はすぐに眠りについた.
一切夢を見なかったのも疲れのせいなのだろうか.
それとも頭が機能していなかったのか.
“一体私はなにがしたいのだろう”




