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中身
ゆうきとは家が横で生まれた時からの
幼馴染み.
だから親とも仲が良いわけで
「大きくなったわね!!」
なんてお母さんもご飯を並べながら言う.
お父さんに至っては
「ゆうきになら星を任せられるぞ!!」
馬鹿みたい.
そして夜.
「ゆうき、話したいことがあるんだけどさ.あのさ別れて...」
「別れないよ」
...ん?何かコイツ被せてきた.
「なんで」
「星が好きだからじゃん」
「相手は灯?とか言うやつだろさっきの」
私は本当に寒気がした.
「何でわかるのよ」
「長いお付き合いだからねすぐ分かる」
「じゃあ、別れてよ.
気持ちが灯にいってるの分かるでしょ
“長いお付き合い”なんだからさ」
するとすごい言葉が返ってきた.
「お前があいつに飽きるのが目に見えてるし
あいつの中身わかってからにしろ.」
“あいつの中身?”




