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出立

 店を出ると、市場には昼食を求めて屋台を目指す人々で賑わっていた。仕事が無くとも腹は減る。この街もまだ、食事時の熱気を失うほど廃れてはいないらしい。


「市場を抜けるのが一番速いか。はぐれるなよ」

「子供扱いしてんじゃないわよ。目的地が解っているんだから、万が一はぐれても、通りを抜けた所で待っていれば良い話でしょ」

 それもそうだな、とアベルは肩を竦めて歩き出す。


 やがて二人は聖堂前広場に辿りついた。円形広場の足元には白い石が敷き詰められ、陽光を反射して光り輝いている。広場をぐるりと囲む花壇には色とりどりの花々が咲き乱れ、天上の楽園が地上に現れたかのような美しさだった。


「いつ見ても見事なものだな」

「私はもう見飽きたわよ」

 対照的な反応の二人は、穏やかに行き交う人々の間を縫って広場を進む。

 程なく礼拝堂が見えてきた。大扉や外壁には細やかな彫刻が施され、窓には色ガラスで美しい模様が描かれている。余程の王宮でもここまで飾り立てる事はないだろう。


 礼拝堂の扉を横切り、隣にある長方形の建物へ向かう。牧師たちの居住と執務などを行うための建物だ。正面扉の前には槍で武装した二名の聖堂騎士が立ち番をしていた。


「お待ちを」

 先導するレナエルが扉の前に近づくと、騎士が槍を斜めに傾けてゆく手を塞ぐ。

「申し訳ありませんが、こちらへは一般の方の立ち入りは――」

「呼びつけたのはそちらだろう。それでこの対応とは、無礼が過ぎるぞ」

 静かに、しかし腹に響く声でレナエルが言う。

「無礼だと!? どこの誰だが知らんが、無礼なのは貴様の方だろう!!」

 先ほどとは別の騎士が口を開く。若さに任せた荒々しい口調だ。

「良くも言ったものだ。貴様の顔、覚えておくぞ」

「口の減らん奴だ。貴様こそ顔を見せろ!」

 レナエルはなおも声を荒げる騎士に向かって大げさに溜息をつき、フードを払う。銀を一筋混ぜ込んだような冷たい金髪が溢れだし、蒼く鋭い瞳が若い騎士を貫く。

「これで満足か」

 フードの中から宝石が現れるとは思っていなかったのだろう。騎士は呆けたようにレナエルに見入り、左目を縦に裂いた傷跡に気が付くと、眉根を寄せた。

「――はっ!?」

 突然若い騎士は打たれたように身体を震わせ、背筋を伸ばす。もう一方の騎士も明らかに緊張している。

「しっ、しし、失礼いたしました!!」

「ふん。さっさと通せ」

「「はっ!!」」

 扉が開かれ、二人は青い顔をした騎士たちの間をすり抜ける。


「大丈夫かあれ。死霊に取り付かれたような顔をしていたぞ」

 アベルが首だけで振り返り、未だに固まっている門番を見遣りながら言う。

「ちょっと脅かし過ぎたかしらね。フードを脱ぎ忘れた私が悪いんだけど、下手(したて)に出るわけにも行かないしねぇ。ま、若い騎士の方には良い薬になったでしょう」

 確かに、とアベルは頷く。聖堂会の権力を自分の物と勘違いした典型例のような騎士だった。

「薬師としても、それには同意だな」

「お墨付きが貰えて嬉しいわね」レナエルは鈴の鳴るような笑い声を上げる。


 レナエルの背について建物内を進み、執務室の前に辿り着く。レナエルが扉を叩くと、中から「入りたまえ」と声が返って来た。

「ご機嫌は如何かしら、アズガルド教区長」

 分厚い扉を開いて中へ入ると、一人の男が書類に埋もれるようにして机に座っていた。イマルタル聖堂会ランダルマ教区の教区長、アズガルドだ。


 窓から差し込む光を背に、アズガルドは柔和な笑顔を見せる。アベルは直接その顔を見るのは初めてだが、噂はよく聞いている。

 曰く〝神の代行人〟。真に神に愛され、彼のミサに参加したものはその背後に女神イマルタルの姿を見るのだと言う。彼には多数の熱狂的なシンパがおり、それには各国の有力貴族も多数含まれる。その財力を背景に、近年急激に権力を増大させた。


「おお、ご足労頂き恐縮です。申し訳ありませんが、座ったままで失礼させて頂きたい。最近、膝の調子が思わしくないのです」

「また太ったの? 相変わらず金回りだけは良いようね」

「お陰様で御座います」

 白い祭服に身を包んだアズガルドは樽の様な腹をさすり、穏やかな笑い声をあげる。


 アベルは警戒するように部屋を見回す。派手さは無いが、どの調度品も一目で最高級と知れる代物ばかりだ。丁寧に磨かれた執務机は艶やかな光を放ち、でっぷりとした腹が邪魔にならないよう、ご丁寧にくりぬかれている。まるで太い三日月のようだ。


「それでそちらが、貴方様がお選びになられた旅の友で御座いますか」

 丸い顎を撫でながら、アズガルドはアベルへ視線を向ける。

「申し遅れました。わたくしは、リリオ通りにて薬師をいたしておりま――」

「待ちたまえ。名乗る必要は無い」

 アズガルドが手の平を向けてアベルの言葉を遮る。

「私と君は会っていない。私は何も知らないし、君も知らない。良いね?」

 なるほど、とアベルは頷く。聖堂会による外界探索は極秘任務だ。外向けにはそのような事実は無いし、一介の薬師が教区長の執務室を訪れる理由も無い。それでもわざわざ呼びつけたのは、顔も知らぬ人間に極秘任務を任せるわけにはいかないと考えた為だろうか。


 ふぅむ、と小さく呟き、アズガルドは品定めをするようにアベルを見つめる。

「失礼を言うようだが、君はあまり剣が似合いそうには無いな」

「僭越ながら、正面から敵を打ち倒す事ばかりが強さではないと存じます。私は危険を避ける方法を知っていますし、死神の指先を遠ざける(すべ)にも心得があります」

 もちろん神のご加護があればこそ、ですが。とアベルは言い添える。アズガルドはなおも迷うようにしばらく唸っていたが、やがて満足したように静かに頷いた。


「解りました。レナエル殿の慧眼を信じて、お任せすることにしましょう」

「要件はそれだけかしら?」つまらなそうに二人のやり取りを見ていたレナエルが口を挟む。「私が選んで決めたんだから、心配なんて無いわよ」

 部屋の隅を一睨みし、(きびす)を返したレナエルが速足で執務室を出ていく。アベルはアズガルドに軽く一礼し、その背中を追いかけた。


 触れればチクリと刺しそうな空気を身にまとい、レナエルは無言で廊下を突き進む。

「どうした? やけに不機嫌だな」

「別に、なんでもねーわよ」

「言葉が荒れているぞ」

 明らかに感情を高ぶらせている。レナエルが急に足を止め、深く息をついた。


「ああいう胡散臭さの塊みたいな奴は大っ嫌いなのよ。いつも他人の懐をまさぐって、その足元を掬う事しか考えていない」

 確かにアズガルド教区長には黒い噂が絶えない。だが、権力者とは往々にしてそういうものだ。正義を掲げる聖堂会とはいえ、綺麗ごとだけでのし上がれる物でもないだろう。第一、アベルにはそういったものに興味が無い。自分に害が及ばない限りは。


「胡散臭さは権力のおまけみたいな物だ。人の上に立てば隠し事も増える。あまり気にしていると顔にしわが走るぞ」

 レナエルは歯を剝いてアベルを睨みつけ、鼻を鳴らして早足で歩き去ってしまう。まったく、とため息をつき、アベルはその背中を見つめていた。


「そういうお前は、俺に何を隠しているのかね……。いや、違うか?」

 レナエルの言動には何やら怪しい雰囲気が付きまとっている。しかし、何かを隠そうとしている様子は無い。ただ語っていないだけだ。


「考えても仕方ない、か」

 そう一言呟き、アベルは隻眼の宝石を追って歩き出した。




「……行きましたか」

 二人の気配が完全に遠ざかるのを待って、アズガルドが息をつく。

「思わぬイレギュラーですが、さて、どう見ます?」

 執務室に他の人影はなく、アズガルドは独り言を言っているかのようだった。


「どうもこうも無い」

 部屋の隅の暗がりから、滲みだすように男が現れた。黒い装束に身を包み、同じく黒い外套を羽織っている。鼻から下も黒い布で覆われ、露出しているのはギラつく瞳と灰色の短髪だけだ。

「暗殺者殺しの暗殺者は、街のぬるま湯で刃を錆びつかせた、という訳ですか?」

「奴は所詮、待ち伏せ専門の腰抜け野郎だ」


 アズガルドはくつくつと喉を揺らす。

「だが、貴方はその腰抜けに邪魔されて仕留め損ねた。しかもその時は、あの男もまだ子供だった。王子から聞いていますよ」

「貴様……っ!」黒衣の男は一瞬色めき立ち、しかしすぐに興奮を収めた。「もう過去の様な奇跡は起きない。俺にとっては幸運でしかない。過去の汚名を濯ぐチャンスが二つ同時にやって来たのだからな。王女も勘は良いようだが、所詮は女だ」

「貴方にご加護がありますように、神に祈っておきましょう」

 あからさまな皮肉に黒衣の男は鼻を鳴らし、暗がりに染み入るように姿を消した。気配は完全に消え去り、アズガルドは今度こそ部屋に一人残された。


 ゆっくりと、深く息を吐く。これで、とある人物からの依頼を達成する目途が立った。強力な未知の魔獣が禁足地に現れたらしいと聞いた時は肝を冷やしたが、どんなものでも使いようだ。この危機こそが、アズガルドにとっての光明であった。


 探索者組合主導で行われる大規模遠征。無事に禁足地の魔獣が討伐されればそれでよし。秘密を知った者は、適当に異端審問にかけて始末すれば良い。もし失敗すれば、それはそれで何かと小うるさい探索者組合を黙らせる事ができる。そして、どちらに転ぼうとも〝依頼〟は達成する事ができるだろう。黒衣の暗殺者には期待などしていないが、他にも手は考えてある。唯一の懸念は、突然絡んできたあの男だが……。


 アズガルドは出っ張った腹をさすりながら、アベルの顔と経歴を思い出す。

 アベル・リング。元王室付きの、暗殺者殺しの暗殺者。王族の影となり、闇を闇のまま葬る、影の番犬。

 しかし、それだけでは無い。流れ着いたランダルマで、とあるアルケミストの弟子となり、その技術を受け継いだ正真正銘のアルケミストでもあるのだ。


「暗殺技術と、魔法薬生成術を兼ね備えた元暗殺者。何かに使えると思って、今まで放置していましたが……」

 目頭をもみ、アズガルドが一人呟く。

「しかし、あの二人が再び巡り会うとは。これも神の思し召しですかね」

 ふわりと浮かんだその言葉は、誰にも聞かれる事無く天井へと吞みこまれた。




 アベルはふと足を止め、礼拝堂の高い大扉を見上げる。

「なに? 入れないわよ?」レナエルが眉を顰める。

 アベルは大扉を押してみるが、びくともしない。確かに鍵でも掛っているようだ。

「最初の生存者の件が気になっていてな。是非とも、中を見ておきたいんだが」


 死人のようだった最初の生存者がこの礼拝堂の前に来たとたんに発狂した、という店主の話をアベルは思い出していた。ここにその原因を紐解くためのヒントがあるのかは解らないが、禁足地の魔獣に対する備えの一つとして、調べておくべきだと思った。

 おもむろにアベルは腰に手を回し、一本のナイフを取り出す。刀身は細く薄い。そして先端は鉤爪のように小さく湾曲している。首を傾げるレナエルの目の前で、アベルはそのナイフを鍵穴に差し込んだ。


「何をやっているのよ。そんなもので――」

 鍵穴をかき回すアベルを半目で見つめていたレナエルだが、数秒後にその瞳は大きく見開かれる事になる。何かが噛み合うような音が響き、ナイフを回すとガゴン、と重い音を立てて開錠されたのだ。レナエルが恐る恐る扉を押すと、そこに細い隙間が現れた。

「え、えぇ……? こんな事って」

「内側から(かんぬき)を掛けるタイプじゃなくて良かった。では、見学といこう」

 そう言うとアベルはさっさと扉の向こうへ姿を消してしまう。仕方なくレナエルもその後に続き、後ろ手で扉を一応は閉めておく。


 礼拝堂には光が満ちていた。

 大きなステンドグラスから陽光が差し込み、礼拝堂を様々に彩っていた。天井は見上げるほど高く、美しい天井画が描かれている。そこには神の国があった。

 一体、どれほどの時間と金をつぎ込んだのだろう。この礼拝堂の(さま)はまさに神の栄光。女神イマルタルを愛し、崇拝し、救いを求める人々の魂が作り上げた、神に捧げる芸術の極み。人間の手で作り出された、地上の楽園そのものだった。


「これは、凄い……。鍵をかけておきたくなる気持ちも解るな。あまり人の目に触れさせて良い物じゃない」

 安酒場の酒並みに信仰心が薄いアベルでさえも、その存在を肌で感じた。これが敬虔な信徒であればたちどころに心を奪われ、魂はこの場に繋ぎ止められてしまうだろう。やはり神は人の手で作られる物なのだ、とアベルは思った。長い年月と人の持てる全てをつぎ込んだこの礼拝堂は、それだけで神になりうる。


 アベルは慎重に歩を進め、辺りを事細かに観察する。

 確かに人々を熱狂的にさせるだけの魅力はあるだろうが、発狂させるほどかと言われると疑わしい。首を巡らせるアベルの目に、礼拝堂の隅で煙を上げている大きな香炉がとまった。


「随分と香を炊くんだな。いつもこうなのか? せっかくの女神像が燻されそうだ」

「はぇ?」

 天井画に見入っていたレナエルが間の抜けた声を上げる。自分の醜態にはっとし、口元を固く引き結ぶ。


「さ、さぁどうかしら。あまり興味も無いし、知らないわ」ああでも、とレナエルが言葉を続ける。「アズガルドがミサを行った後は、こうして一日中清めの香を炊くみたいね」

「奇跡の起きた日は、香を炊く……か。あの日も炊いていたのか」

「ここに来た最初の生存者が発狂した日ね? その日の朝にミサは行われたはずだけど、清めの香を炊くのは昼過ぎからだから……、その時は炊かれていなかったはずよ」

「時間が決まっているのか」

「ミサの後にしばらく換気をするのよ。沢山の人が詰めかけるからね、色んな臭いが充満しちゃうんでしょ。それに、ミサの最中に焚いている香と清めの香は別物らしいし」

「別物、ねぇ」

 アベルは香炉に近づき、様子を確かめる。炊かれているのは聖堂会で頻繁に用いられる清めの香、のはずなのだが――。

「妙だな……」

 眠気に似た、頭に(もや)が掛るような気配に眉根を寄せる。嗅ぎ薬に似た気配だが、しかしアベルは香に詳しい訳ではない。とりあえず一つの情報として胸にしまい込み、壇上へ上がる。信徒であれば恐れ多くて、絶対にできない行為だ。ふと何かに気が付き、辺りを見回す。


「ここへは、香の煙が届かないんだな」

 そのおかげで、女神像は白さを保っているのだろう。ともあれ、これ以上ここで時間を潰しても、何かを得られそうにはない。聖堂会の聖地である禁足地に現れた魔獣。女神像の前で発狂した生存者。何かが関係していると考えるのは、早計だったのだろうか。


「最初の生存者の身に何が起こっていたのか、どうか教えては頂けませんかね」

 アベルは礼拝堂の最奥で、ゆったりと腕を広げる女神像を見上げて呟く。


 しかし女神は柔らかく微笑むだけで、何の言葉も返しはしなかった。




 五日後、アベルとレナエルの二人は旅装に身を包み、人界門の前で落ち合った。まだ日も登らぬ早朝の事だ。冷やりとした清冽な空気に包まれて、しかし辺りにはどこか熱っぽい雰囲気が広がっていた。

 直前の公表だったにも関わらず、遠征隊にはそれなりの数の希望者が集っていた。探索者組合がこのまま沈黙を続けることはあるまいと予測し、機会を伺っていたのだろう。この遠征に参加して生き残れば、探索者として大きく名を上げることができる。


 人界門前の広場は、さながら人間博覧会のようになっていた。膝をついて神に祈りを捧げる者。愛する者と抱き合い、無事の帰還を誓う者。景気づけに強い酒を呑み、雄叫びを上げる者。場の片隅に佇み、人々の様子をどこか冷めた目で見つめる者。実に様々だ。誰もが違い、同じ人間など一人として居はしない。

 

 アベルは動きやすさを重視した軽装だった。防具らしきものは厚皮の胸当てと、手首から肘までを守る薄い金属製の手甲。それと丈夫なブーツくらいだ。

 一方レナエルは白い外套の中に、精緻な細工の施された白銀の甲冑を着込んでいた。しかしそれは、戦の前線に立つ騎士が身に着けるようなフルアーマーでは無い。胸や肩、腰や手足といった重要箇所だけを重点的に守る軽鎧だった。


 レナエルが大きく息をつき、胸のプレートを拳で叩く。

「いよいよね……」

「なんだ、緊張しているのか」

「し、してないわよ! 私だって強いんだからね!」

 知っているよ、とアベルは肩を竦める。

「緊張しとけ。油断している奴から死んでいく。この様子じゃ、一日目で二割は死ぬぞ」

 息を呑み、レナエルは辺りを見回す。そして、「かもね」と小さく頷いた。この場に居る人間の殆どに、プロの探索者らしい雰囲気というものがまるでない。


 一攫千金を狙う食い詰め物と、夢見る素人といった様子の面々が半数以上。仕事が無く、一発逆転を賭けて参加したらしき中堅探索者の一団が少しはマシ、といった所か。強烈な気配をいくつか感じはするが、それを振りまく時点で程度は知れている。

 どうやら、ランダルマの状況は思った以上に悪かったらしい。賢明な実力者は、既に街を離れている。


 不意に、アベルは足元に光を感じた。辺りに太陽の光が差し込み、目覚めの時が訪れる。途方も無く巨大な黒鉄の人界門が陽の光を浴び、水に濡れた様に輝き始めた。


「開門――――!!」


 門番の号令が響く。巨人の唸り声のような音を立てながら、人界門が二つに割れていく。その様子を、門前に集結した者たちが様々な表情で見守っている。

 

 外界遠征隊、出立の時である。


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