用語集(ア行からカ行まで)
もの凄く簡単かつ、主観に沿ったバー用語集です。(まだ未完です)
知識不足により、間違っている可能性は否定できません。
ただの用語集なので読む必要もありません。
あまり詳しくは書いていないので、作中で出て来た器具の補足が主な予定です。
分からない単語などが出て来たとき、確認していただくと謎が解けるかもしれません。
鋭意製作中です。
あかさたな順で更新していきますが、要望があれば先にそちらを書くかと思われます。
カクテルのレシピ集ではありません。
レシピ集も、そのうち、元気があるときに作るかもしれません。
ア行
・アイス・シャベル
小型のスコップ。場合によってはスプーンでも代用可能。
これがあればクラッシュしたアイスをまとめてすくうことが出来る。
少し大型のものであれば、丸氷や普通の氷をすくえる。
でも、いちいち用意するのが面倒だったりするので、丸氷は素手で取るのを許して欲しいです。
・アイス・トングズ
いわゆるトング。正式名称はトングズであるらしい。
でも習った時にトングと習ったので、そのままトングと呼び続けて幾星霜である。
氷を掴みやすいように先端がギザギザになっている。またバネも強い。
これの持ち方が、バーテンダーになった時に最初に戸惑ったポイントである。
・アイス・ピック
氷を割るための道具。先端が尖っているのが特徴。
おそらく、もっとも使うことになる器具である。(シェイカー? ああ、たまに使いますね)
よく凶器に使われるのは一本だけ伸びたものだが、バーでは用途に応じて使い分けられる。
個人的には、一本のものは大きい氷を割る時に、三叉のものはカクテル用の大きさにするのに使ったりする。
・アイス・ペール
アイス・バケツとも言う。氷を入れておく容器のこと。
色々な材質がある。金属製の感想としては、冬場は辛い。
おおむね、店の雰囲気に合わせて選ぶものであるが、
もの凄く忙しいと氷を移す暇もなくて、保管用のビニール袋からそのまま氷を出すことになる。
・アイリッシュ・ウィスキー
アイルランド島で作られるウィスキーのこと。
島は政治的には色々と混乱したりもするが、この島で作られるウィスキーは仲良くアイリッシュである。
意外とカクテルの材料として指定されるため、侮れない存在。
スモーキーさのない香りと、滑らかな味わいがその理由か。
・アメリカン・ウィスキー
簡単に言えば、アメリカで作られるウィスキー。
特に有名なのは『バーボン・ウィスキー』だろうか。これはトウモロコシが主な原料になっている。
全体的に、少し強めで重い印象。
ボトルの形にあまりうるさくないので、色んな形のボトルが多い気がする。
作者のフェイバリットは『ワイルド・ターキー八年』である。
・アルコール度数
単に度数、またはアルコール分とも。
基本的には、原料100mlの中に含まれるエチル・アルコールの量である。
その量が1mlなら1%となる。
これは容量の%であるが、重さの%の場合もあるらしい。
また、アメリカやイギリスではプルーフという表記が使われることがあるが、
その二カ国間でも違っていたりして面倒なので省略する。
個人的には、10%より下が弱め、10〜24%くらいが強め、それ以上は強いと表現する。
よく出てくる【ダイキリ】はおよそ30%で、【スクリュードライバー】はおよそ13%くらいかなと。
・ウィスキー
ウイスキー、またはウヰスキーとも。
麦芽や穀物を原料に、これを糖化、発酵させたのち蒸留し、さらに樽の中で熟成される蒸留酒。
もの凄く様々な要因に左右されるため、種類もものすごい。
このあたりの知識を持っている人間は、マニアと言っても過言ではない。すみません言い過ぎました。
年代物はとても高いので、駆け出しバーテンダーがヴィンテージの味を知る機会はそんなにない。
五大ウィスキーとして『スコッチ』『アメリカン』『カナディアン』『アイリッシュ』『ジャパニーズ』というものがある。ジャパニーズを応援しよう。
・ウォッカ
四大スピリッツの一つ。作中では『ウォッタ』となり水属性。
おもに穀物を原料としていて、白樺の炭で濾過する。
癖のない味という、特徴がないのが特徴。
とはいえ、別に無味無臭ではない。水のように飲んだら大変なことになります。ロシア人以外は。
一説によると、エチル・アルコールと水以外の成分はほとんど入っていないという。
様々なカクテルのベースに使われる、無くてはならない存在。
・エチル・アルコール
酒に使われるアルコールのこと。
というより、これ以外のアルコールは飲んではいけない。
ブドウ糖、果糖などから微生物の一種である酵母によって生成される。
余談だが、メチル・アルコールが飲めないということを、作者は某世紀末漫画で覚えた。
あの作品のバーを見てから、よくバー物を書こうなどという暴挙に……。
・エール
発泡酒の一種。またはビールの種類。上面発酵で作られる。
ホップの苦みや麦芽の香りが強い。
上面発酵を説明するのは大変なので、興味があったらググってください。
ビールは他に『ラガー』や『ピルスナー』など種類がありますが、詳しい説明は、出したときにします。多分。
・オーセンティック・バー
伝統的な、正統な、という意味の英単語が付いた本格的なバーのこと。
落ち着いた雰囲気の、静かなバーであることが多い。
作中にはまったく登場しないタイプの店であり、バーテンダーのみならず客もそれ相応の態度がいる。
というイメージであるが、基本的に騒がなければ怒られることはそんなにない。
そんなにないだけであって、カウンターに肘をついただけで怒られる店もあるとか。
・オープナー
ビールや炭酸飲料などの栓を抜く、栓抜きのこと。
どんな店にもあるにはあるが、後述するシズラーなどに代用されあまり出番がない。
というか、栓抜きと言ってくれないと、存在自体忘れていることが多い。
・オールド・ファッションド・グラス
いわゆるロック・グラスのこと。
古代から使われて来た形ゆえにオールド・ファッションド(古風な)と呼ばれるらしい。
口径が大きく、大きな氷が入るので、ウィスキーのロックを丸氷で飲む時などに重宝される。
容量は意外と幅広く180mlから300mlほど。
店にあるグラスの口径を手が覚えてくると、サイズピッタリの丸氷が作れるようになる。
ただしグラスが複数あると、小さいグラスしか残っていないのに、デカい丸氷しかないという悲劇を生むこともある。
カ行
・カクテル
酒と副材料を混ぜ合わせた飲み物。
または、ポーションと副材料を混ぜ合わせた飲み物。
または、ポーションと副材料を混ぜ合わせた飲み物、を弾丸にしたときに発動する魔法のこと。
あえてこれ以上の説明はしません。
ただし、説明が追加されないとは言いません。
『ショートカクテル』や『ロングカクテル』などの種類がある。
・カクテル・グラス
いわゆるカクテルで想像される、あの逆三角形のグラスのこと。
主にショートカクテルを作るのに用いられる。
意外と色々な種類があって、容量が様々だったりする。
そのせいで、たまに酔っぱらったおじさんに、
『他の店じゃ【マティーニ】を頼んだらなみなみと注いでくれるのに、この店はこれっぽっちか!』
と理不尽に怒られることがある。
それは容量の違いです、と言いたいけど強く言えない。
・カクテル・ピン
カクテルの飾りのオリーブやチェリーなどを刺し、それらをつまんで食べやすいようにする楊枝状のピンのこと。
これに刺さったオリーブやチェリーをいつ食べるのかは永遠の議題である。
また、バーの備品の中でもなくなりやすさNo.1であり、二ヶ月に一本は消える。
失くさないように、ショットグラスを一つ犠牲にしてピン置き場にしていても消える。
忘れたころに、調味料の隙間とかから出てくる。よく洗ってまた使う。
・カナディアン・ウィスキー
カナダで作られるウィスキーのこと。
これ以上の説明をするのが難しい。
とりあえず『カナディアン・クラブ』でも飲んで、自分なりの感想を持って欲しいところ。
いけそうだったら、他の銘柄も試してみましょう。
・カンパリ
イタリア生まれの薬草系リキュール。
その赤い色と、ビタースウィートな味わいが特徴。
【カンパリソーダ】とか【スプモーニ】とか、シンプルなカクテルで充分に美味しい。
その赤い色が、実は虫から取られている、という逸話があったが、最近は合成着色料に変わった模様。
駆け出しのバーテンダーは、酔っぱらったお客さんから、この色素の話を何回も聞くはめになる。
・キューブ・アイス
キューブ・アイスという呼び方をされると、一瞬なんのことだか分からない。
何かと言われると、製氷機で作られる氷のことを主に指す。3cmくらいの立方体。
バーとキューブ・アイスの関係は深く、これによってバーは三つの種類に分けられる。
キューブ・アイスを用いない所。
キューブ・アイスを、チェイサーなんかにだけ使う所。
キューブ・アイスしか使わない所。
この三つだ。
上に行くほど本格派になるが、真ん中でも製氷機が壊れたなどの理由で本格派の仮面を被ることがある。
お願いします。早く修理してください。
・クラックド・アイス
こちらもクラックド・アイスと呼ばれると一瞬固まる。
ようは、普通にカクテルを作る時に使う氷のこと。3〜4cmくらいの直径の氷。
スタッフ間では、主に『カク氷』と呼ばれている。
角を取るのが好ましいが、シェイクで氷を浮かす目的で角を残す人も居る。
このサイズが意外と個人差があるのが、バーの面白いところであり、スタッフ間のいざこざの元でもある。
通常の細長いグラス(タンブラー)はおろか、ロックグラスにも入らない氷が残っているのは、流石にジョークの類だと思われる。
・コアントロー
『コアントロー』は、甘くて芳醇な味わいのあるリキュールだ。
柑橘──特にオレンジの皮を彷彿とさせる、華やかな味。
ホワイト・キュラソーの中でも、特に手に入りやすく、飲みやすい一品である。(61部『寝息の隣で』より引用)
近所のスーパーで、自分以外買わなかったせいかサイズが一回り小さいのしかなくなった。辛い。
・コリンズ・グラス
細長く、炭酸の持ちが良いグラス。容量はだいたい300mlから360mlほど。
背が高いためかチムニー・グラス(煙突型グラス)やトール・グラス(背高グラス)とも。
コリンズと名のつくカクテルなんかに特に用いられる。
駆け出しのころは、ステアがし辛いためイライラが溜まるグラスでもある。
慣れるころには、細長いため洗いにくいことにイライラする。
でも好き。
・コールド・テーブル
テーブル型冷凍冷蔵庫のこと。
要するに、横に長い床置き式の冷凍冷蔵庫である。
これをバー・カウンターの下に設置して作業台にしたり、酒棚の下にはめ込んでスペースを広く取ったりする。ただし熱には注意である。
グラスの冷却や、飲料の冷却など、なくてはならない存在。というか無いと営業ができないレベル。
疲れたときに、バーテンダーが手をついても怒られない唯一の設備でもある。(ただし、ポーズは大事)
・コールド・ドリンク
ロング・ドリンク(ロング・カクテル)の中でも冷たいものを指す言葉。
別名サマー・ドリンクとも言うらしいが、聞いたことはない。
細長いグラスで作られるカクテルの大多数はこれに分類される。
カクテルの練習もだいたいこれから始まるので、長い事お世話になる。
オリジナルを作るときも、指定がないのであれば、こちらで作るのが無難である。
というか、ショート指定でオリジナルカクテルとか、即興で作れとか、勘弁して下さい。