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きみに会うまでの時間、会ってからの時間  作者: 春隣 豆吉
第一部:アレン・クロスビーは待機中
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8.オレンジケーキ争い

ランスvsデルレイ。の巻

 今日は魔力について勉強をするため、屋敷内の図書室にいる。

「デルレイ、魔力というのはいつもいつも力いっぱい使うものじゃない。いかに少ない力で効率よく魔法を使うかを覚えないと体力が続かないんだ。」

「う??」

「デルレイは今、一回魔法を使うとぐったりになっちゃうだろ?そうじゃなくて一回魔法を使ってもぐったりしない練習をしなくてはいけない。」

「おぼえると、なんかいでもかぜをだせるの?」

「出せるようになる。どんな魔法だってだ」

「おじうえ。わらしはがんばる!!」

「でも、魔法と一緒に普通の勉強もしなくてはな。あとは好き嫌いもなくさないと。いつまでも俺に嫌いなものを食べてもらうようではダメだ」

「どうして?」

「当主というのは、みんなの見本になるものだ。当主が好き嫌いをするなんてかっこわるいぞ?」

「・・・・・でも、にんじんきらい~」デルレイが顔をしかめた。

 デルレイの好き嫌いは義姉が何とかなくそうと努力している。おかげで細かく刻んで混ぜてしまうと食べるようになったらしいが、あからさまなものはいまだに苦手で、兄や義姉が一緒のときは頑張って食べているらしい。

しかし俺と食事のときに嫌いなものが出ると「おじうえ~。あ~ん」と俺によこす・・・・食べてしまう俺が悪いな、これは。

「今度からは俺ににんじんを“あーん”するのは禁止だ。デルレイ、にんじんを食べないとランスみたいになっちゃうぞ」

「えー。それもやだー」デルレイが顔をしかめる。


「・・・・俺はにんじんとレベルが一緒か。」いつのまにか図書室にランスが顔を出していた。

「ランス、来てたのか。さ、デルレイ勉強の続きだ」

「はいっ。おじうえ」

「おい!そこの二人!また無視かよ!!」

「おじうえ~。ランスがうるさいよう」

 俺はため息をついて「デルレイ、休憩しよう。今日は母上がデルレイの好きなオレンジケーキを作ってくれたらしいぞ、よかったな。ランスも食べるだろ?」甥っ子と親友を見た。

「ははうえのオレンジケーキ?ぼくだいすき~」

「お。デルレイもオレンジケーキ好きか。俺も好きだぞ」

 なんだかんだいって、この二人は気が合う。俺がいなくなったあとは、ランスがデルレイに影響を及ぼしそうだ・・・心配だ。

「そういえば、ランスは何しに来たんだ」

「最近、俺の顔を見てないだろ?アレンが寂しいかと思ってさあ」

「・・・・気味悪いことをいうな。王宮まで移動魔法で飛ばしてやろうか」

「待て待て待て~。今のは冗談だ。いやさ、お前のおかげで思い出せたから報告に来たんだ」

「オーガスタの件か」

「そうそう。おかげでうまくいったんだよ。この間なんてさ、俺がオレンジケーキが好きだからって差し入れしてくれたんだ~。」嬉しそうなランス。

「そうか。よかったなあ」

 つい先月までオーガスタがつれないんだよ~と言ってたのに、この変わりよう・・・実に面白い。

 今度、オーガスタに会ったらからかってやろう。



 その後、3人で休憩をとったのだが・・・・

「ぜったい、ははうえがつくったオレンジケーキのほうがおいしいもん!!」

「ばかいえ。オーガスタがつくったほうが美味しいに決まっているだろう!!」

「ははうえだもん!」

「オーガスタに決まっている!」

 二人とも・・・・特にランス。3歳児相手に同じレベルで戦うなよ。あんまりうるさいとお茶がまずくなるんだが・・・困ったものだ。


読了ありがとうございました。

誤字脱字、言葉使いの間違いなどがありましたら、お知らせください。

ちょっと感想でも書いちゃおうかなと思ったら、ぜひ書いていただけるとうれしいです!!


ちなみにデルレイの母親が作ったオレンジケーキには

にんじんが混ぜ込んであります。

知らないのはデルレイだけです。

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