2限目:学校生活の始まり
昼休み
大善「入学式かったるかったな。もうちょっと短めにやってくれないかな?」
ももり「何言ってるのよ!!大ちゃんほとんど寝てたじゃん!!先生に目つけられてもしらないんだからね。」
大善「どうぜ‘この髪’でいつも色々言われるんだから別にいいよ。もう慣れたもんだしな!!」
ももり「だからと言って居眠りはよくないんだからね!!」
大善「それにしても、ももりも俺もA組とはな。なかなか腐れ縁だよな!!」
ももり「一緒のクラスだね!!嬉しい?」
大善「テストの時はよろしくな!!」
ももり「ごまかすな!!」
二人が談笑しながら歩いていると前から上級生らしき男4人が大善のほうをジロジロ見ながらやってきた
「おいおい。ピカピカの1年生が生意気にも銀色の髪とはな。あんま目立ちすぎじゃねーのか?あぁ!?」
「あんまり目立ち過ぎるから先輩が可愛がってあげたくなるよな!!」
大善の銀色の髪を気にくわなかった上級生が絡んできた。
大善「すみません先輩方。確かに目立っちゃいますけどこれ地毛なんで勘弁してしてもらえますか?行こうぜ、ももり」
大善がももりの手をひいて行こうとすると背中に痛みが走った。
どうやら蹴られたようだ。
「女の前だからってあんまカッコつけてんじゃねーぞ!!生意気1年が!!」
大善は立ち上がりながら言う。
大善「先輩方、先にやったのはそっちですからね。」
言い終わるやいなや、大善を蹴り飛ばした上級生が逆に大善に蹴りとばされた。
「おい!!大丈夫か!?くそっ、1年がなめんなよ!!」
残る3人が一斉に大善に飛びかかる。
大善「はぁ、オレ‘運動神経’ないからあんま動くの得意じゃないんだけどな。ももり!!あれお願い!!」
ももり「あんまやり過ぎたらダメだからね!!」
上級生一人の右ストレートが大善に向かっている
ももり「左!!」
上級生の拳は空をきった
「??外した!?」
なおも大善への攻撃は止まらない
ももり「右、すこし下がって、今度は左ね」
大善「あいよ」
大善への攻撃はほとんど、いや、まったくといっていいほど当たらない。
「はぁ、はぁ。どうなってんだよ、こっちは3人だぜ!!まったく攻撃が当たらない!?」
「あいつは化物かよ!?」
大善「ん?先輩方もう終わりですか?なら。」
大善の蹴りでまたたくまに3人とも吹っ飛ぶ。
大善「運動神経がないんで、同じことを同時にできないもんでね。」
大善が言い終わるとももりが言う。
ももり「大ちゃん!!やり過ぎないでって言ったでしょ!!しかも上級生相手に!!問題になっても知らないからね!!」
大善「でも最初にやってきたのアイツらだぜ!?見ろ、オレのこの新しい制服の背中を!!靴の後ついてるし!!しかもサイズ27ぐらいだし。」
ももり「うるさい!!しかもサイズ関係ないでしょ!!」
大善「はい…」
やられ上級生「いてて…お前絶対許さないからな。いまに見てろよ、佐々君がお前の事を目つけたらおしまいだからな」
大善「サザエ君?いや、サザエさんでしょ!!とにかくもう俺らに関わらないでください!!」
「ももり、行こうぜ」
大善はももりの手をひいてそそくさと去っていく。
そんな光景を1年D組の窓から見てる男が一人いた。
「あいつ名前なんていうんだろ?てかあの女の子…二人とも気になるな。この学校に楽しみができたな。」
そういうと男はニヤニヤしながら教室を出ていく。