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第三章:共鳴の盟約
〈ネメシア・コア〉の封印には、8つの属性が同時に共鳴する必要があった。
それは、互いの魔法が互いを打ち消す性質を持つ中で、絶望的な挑戦だった。
「力は共鳴せず、理念は相容れず、そして時間はない」
だが、リーファと共に旅をした各代表者たちは、互いの“正しさ”を互いに受け入れる覚悟を決める。
8つの異なる魔法がぶつかり合う中、やがて一つの調和が生まれる――。
その瞬間、《黒き核》は浄化され、大地に新たな芽が芽吹いた。
そして彼らは再び、盟約を結ぶ。
「違いは分断ではなく、多様性だ」
「正解は一つではなく、共に編むものだ」
「未来は、信じ合う意志から始まる」
――これは、破滅の危機に瀕した世界を、争い合った者たちが救った奇跡の物語。
分断を越えて、共に生きる世界を創り出すまでの、八彩の記憶。