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別世界
サツキを追って外に出るともうそこは昨日とは別世界になっていた。
建物は破壊され、がれきが溢れていて、もうそこに何があったのか思い出すことができなくなっていた。
私の前を行くサツキがスザクから手を放し、地上に降りた。
「何してんのよ。サツキ」
子供達ががれきの下に埋まっているようだった。
そこへ下級悪魔が群がっている。
サツキが悪魔だけをスザクの炎で燃やし、ロックウッドの白き虎ビャッコに乗せて子供達を避難させる。
サツキの背後に来た悪魔をテトラが蹴り飛ばす。
「遅いわよ、あんた」
「二人が早すぎんだよー」
「ここは私とテトラで何とかするから、サツキは大聖堂に行きなよ」
「ナギには兄さんがいるから大丈夫だ」
確かに二人より三人で倒した方が早い。
倒しても倒しても下級悪魔が湧いてくる。
これは本体を叩かないとどうしようもないんじゃ。
「そうね、史上最高になる人だもんね」
「おえー、すっげー数」
「まさか、初陣がこんな形になるとはね」
「ああ、でもいっちょ派手に暴れてやろーぜ」
「そうね、じゃあ二人とも、死ぬんじゃないわよ」
「ああ」
「よし、じゃあ、いっくぞー」




