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影の盗賊(シャドウ・シーフ)  作者: A-LIGHT(I lie)


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第二部 第41話 封印の覚醒

神殿の中心に設けられた祭壇に立つアルトとファントム。

祭壇の上には「ルナの涙」が置かれ、蒼白の光を放っている。


「この力……ただ光るだけじゃない……触れると、心まで共鳴する感じがする。」アルトが手を伸ばすと、ダイヤモンドは温かく微かに脈打った。


ファントムは鋭い目でアルトを観察する。

「集中して……力は意志に反応する。恐怖や迷いがあれば、制御はできない。」


アルトは深く息を吸い込み、心を整える。

『俺は……俺の意思でこの力を使う。誰のためでもなく、自分の信念のために。』


その瞬間、祭壇から強い光が溢れ、二人の体を包み込む。

古代の文字が宙に浮かび上がり、空間が歪むような感覚が走る。


「……これは……ルナの記録の一部、直接映像として脳内に伝わってくる。」ファントムの声は驚きを帯びていた。


アルトの意識には、太古の戦争、異星の存在、そして「契約」が結ばれた瞬間の光景が流れ込む。

その中で、異星と人類の争いを鎮めるため、ルナの涙が使われたことが理解できた。


「この力……俺たち、ただ手にしただけじゃ終わらせられない……。」アルトは言葉を噛みしめる。


ファントムは静かに近づき、手をアルトの肩に置く。

「力は与えられた者だけが扱える。だからこそ、使い方次第で世界を変えることも、滅ぼすこともできる。」


アルトは瞳を閉じ、深い覚悟を胸に刻む。

「俺たちが、この力を正しい方向に導く……そのために戦う。」


祭壇の光は徐々に落ち着き、ルナの涙は再び穏やかに輝いた。

しかし、神殿の奥からかすかな振動が伝わり、未だ眠る力が目覚めつつあることを告げていた。


「……来るわね。」ファントムの声に、アルトは小さく頷く。

二人は互いに視線を交わし、次に訪れる試練を覚悟した。


外では太陽が砂漠を黄金に染め、遠くの地平線が赤く輝いていた。

運命の扉は、今、完全に開かれたのだ。

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