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影の盗賊(シャドウ・シーフ)  作者: A-LIGHT(I lie)


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第二部 第40話  ルナの記録

砂漠の静寂の中、アルトとファントムは廃墟と化した古代の神殿へと足を運んだ。

風に舞う砂埃が二人の足元に絡みつき、かすかな光が柱の隙間から差し込む。


「ここが……ルナの涙の秘密が眠る場所か。」アルトは低く呟く。手に握られた青いダイヤモンドが微かに脈打つように光った。


ファントムは周囲を警戒しながら、壁の古代文字を指で撫でる。

「この文字……ただの装飾じゃない。ルナの涙の力を制御するための鍵ね。」


アルトは掌に光を集中させ、ダイヤモンドを壁にかざす。

瞬間、壁面が淡い蒼色に染まり、古代の映像が浮かび上がる。そこには太古の人類と異星の者たちが交わした「契約」の儀式が映し出されていた。


「……これが……人類と異星の間で結ばれた契約……?」アルトの声は震えていた。


ファントムは息を呑み、映像を凝視する。

「契約の内容……ただ力を与えるだけじゃない。宇宙全体の均衡を守る使命も含まれているわ。ルナの涙を手にした者は、その責任を負うことになる。」


アルトは視線をダイヤモンドに戻し、拳を握る。

「……俺たちは、その力を正しく使えるのか……?」


ファントムは静かに頷いた。

「あなたなら……できる。だけど、選ばれた者であるという重みも、同時に受け入れなければならない。」


壁面の映像が次第に変化し、封じられた記録の詳細が浮かび上がる。

そこには、滅びた文明の歴史、異星との争い、そして「ルナの涙」が宇宙の均衡を保つためにどのように用いられてきたかが記されていた。


「……これが真実……そして俺たちの使命か。」アルトは覚悟を決めた表情で言う。


ファントムは肩越しに彼を見つめ、微かに微笑む。

「さあ……次は、実際に力を使い、未来を選ぶ時ね。二人で、この運命を切り開きましょう。」


外では朝陽が昇り、神殿の壁に長い影を落としていた。

砂漠の風が静かに二人の背を押し、未知なる戦いの幕が上がろうとしていた。

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