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影の盗賊(シャドウ・シーフ)  作者: A-LIGHT(I lie)


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第二部 第13話 ― 闇の訪問者 ―

青い光が回廊を染める中、影は静かに近づいてきた。

 その姿は人間の形をしているが、全身を黒い装束で覆い、顔はフードに隠れている。


「……誰だ?」

 アルトが警戒を強める。


「わからない。けれど、この気配……計算された動きね」

 ファントムが言う。彼女の紫色の瞳が冷たく光る。


 影はゆっくりと姿を現し、静かに一歩前に出た。

 すると、光の中に小さな青い結晶を浮かべる。

 ルナの涙の力を利用して、結界を破ろうとしているのだ。


「貴様……!」

 アルトが前に出る。


「待て、アルト」

 ファントムは彼の腕を掴む。

「焦らない。相手の力の正体を見極める必要があるわ」


 影は一言も発せず、ただ冷たい視線を二人に向ける。

 その静寂の中で、ルナの涙は光を強め、回廊全体が振動し始めた。


 ファントムは言葉少なに分析する。

「この者……単なる盗賊ではない。『ルナの涙』のことを知っている……いや、狙っている」


 アルトは剣を握り直す。

「狙っている……だと? 俺たちの前に立ちはだかるのか」


 影は突然、青い光の結界に手を伸ばす。

 光が炸裂し、回廊中に青い閃光が走った。


「来るぞ!」

 アルトとファントムは同時に身を低く構え、戦闘態勢に入る。


 影の動きは異常に早く、瞬く間に二人の周囲を飛び回る。

 それでも、ファントムは冷静に動きを読み、アルトは正確に間合いを詰める。


 青い光と黒い影――

 ルナの涙を巡る戦いは、まだ始まったばかりだった。

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