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影の盗賊(シャドウ・シーフ)  作者: A-LIGHT(I lie)


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547/640

第405話 「終わりの向こう」

透けていく、おばあちゃん。


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 優しい笑顔。


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 少しずつ、


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 存在が薄れていく。


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# ◆空


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◆叫ぶ


『嫌だ!!』


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 宇宙が震える。


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◆続き


『まだ駄目です!!』


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# ◆母


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 涙が止まらない。


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◆小さく


『お母様……』


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# ◆最初の夜


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『嫌……』


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# ◆昼


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『行かないで……』


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# ◆暁


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 泣きながら抱きつく。


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◆小さく


『おばあちゃん……』


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# ◆おばあちゃん


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 優しく頭を撫でる。


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◆小さく


「泣き虫だねぇ」


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# ◆アルト


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 前へ出る。


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◆一言


「行くぞ」


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# ◆ゼロ


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「どこへ?」


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# ◆アルト


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◆笑う


「終わりの向こう」


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# ◆クロ


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『場所じゃないだろ!?』


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# ◆ノワール


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 静かに目を閉じる。


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◆小さく


『存在の外側』


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◆続き


『誰も辿り着いたことのない領域』


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# ◆セラ


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『行けるの!?』


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# ◆ノワール


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◆微笑み


『怪盗ですので』


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# ◆ゼロ


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「便利な言葉だな」


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# ◆アルト


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 右手を伸ばす。


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◆宣言


「お前の終わり」


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◆続き


「いただくぜ」


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# ◆光


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 その瞬間。


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 おばあちゃんの周囲に、


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 巨大な扉が現れる。


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# ◆全員


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「!?」


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# ◆おばあちゃん


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 目を見開く。


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◆小さく


「まさか……」


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# ◆扉


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 ゆっくり開く。


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 その先には、


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 何もない。


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 光も。


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---


 闇も。


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---


 時間も。


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 概念さえない。


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# ◆クロ


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『観測不能!!』


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◆続き


『何も存在してない!!』


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# ◆ノワール


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◆小さく


『違います』


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◆続き


『まだ何も始まっていない場所』


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# ◆おばあちゃん


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 涙を流す。


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◆小さく


「懐かしいねぇ」


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# ◆母


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『お母様?』


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# ◆おばあちゃん


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◆微笑む


「ここから始まったんだよ」


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◆続き


「全部」


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# ◆空


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『……!』


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# ◆最初の夜


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 目を見開く。


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◆小さく


『始まり……』


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# ◆おばあちゃん


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◆頷く


「終わりの向こうは」


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◆優しく


「始まりなんだ」


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# ◆アルト


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 ニヤリと笑う。


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◆一言


「なら」


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◆続き


「盗み甲斐がある」


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# ◆ラスト


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 終わりの先。


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---


 全ての始まり。


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 そして、


---


 そこに待っていたものとは――


---


――続く。


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