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影の盗賊(シャドウ・シーフ)  作者: A-LIGHT(I lie)


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542/652

第400話 「空を見上げる者」

裂けた空。


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 世界よりも巨大な眼。


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 星々を包み込むほどの存在。


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 それが、


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 静かに瞬きをする。


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# ◆空


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◆小さく


『騒がしいな』


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◆続き


『少し寝ていただけなんだが』


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# ◆セラ


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『少し!?』


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# ◆クロ


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『スケールがおかしい!!』


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# ◆昼


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 顔色が悪い。


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◆小さく


『父さん……』


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# ◆最初の夜


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 小さく頭を下げる。


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◆一言


『お久しぶり』


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# ◆空


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 優しく笑う。


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◆小さく


『夜か』


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◆続き


『昼もいるね』


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◆一言


『元気そうで良かった』


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# ◆昼


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 泣きそうになる。


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◆小さく


『父さん……』


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# ◆空


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◆笑う


『泣くな』


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◆続き


『お前は太陽を集める癖を直しなさい』


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# ◆昼


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「う……」


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# ◆ゼロ


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「怒られてるな」


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# ◆アルト


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「普通の親子だな」


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# ◆空


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 巨大な眼が、


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 アルトを見る。


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◆小さく


『君か』


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# ◆アルト


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「誰だよ」


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# ◆空


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◆笑う


『怪盗』


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◆続き


『面白い子だ』


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# ◆ノワール


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 静かに礼をする。


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◆小さく


『お久しぶりです』


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# ◆空


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◆笑う


『まだ盗んでるのか』


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# ◆ノワール


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『趣味ですので』


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# ◆ゼロ


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「便利な言葉だな」


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# ◆空


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 暁を見る。


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◆小さく


『その子は?』


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# ◆最初の夜


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◆微笑む


『新しい家族』


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# ◆暁


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 少し緊張しながら。


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◆小さく


『暁です』


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# ◆空


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 優しく目を細める。


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◆小さく


『良い名前だ』


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# ◆静寂


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# ◆空


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 そして、


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 アルトを見つめる。


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◆小さく


『ありがとう』


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# ◆アルト


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「?」


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# ◆空


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◆続き


『この子たちを』


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◆一言


『独りにしないでくれて』


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# ◆最初の夜


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 少し照れる。


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# ◆昼


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 涙を拭く。


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# ◆暁


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 嬉しそうに笑う。


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# ◆黄昏


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◆小さく


『家族……』


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# ◆その時


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# ◆異変


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 空の巨大な眼が、


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 一瞬だけ揺らぐ。


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# ◆空


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◆小さく


『……ああ』


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◆続き


『そうか』


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◆一言


『もう来たか』


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# ◆最初の夜


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 顔色が変わる。


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◆小さく


『まさか……』


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# ◆昼


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 震える。


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◆小さく


『嫌だ……』


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# ◆アルト


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「誰だ?」


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# ◆空


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 珍しく、


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 少し困ったように笑う。


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◆一言


『母さんだ』


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# ◆全員


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「……は?」


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# ◆ラスト


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 空の妻。


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 夜と昼の母。


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 そして、


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 さらに大きな存在。


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 彼女が、


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 目覚めようとしていた。


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---


――続く。


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