表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影の盗賊(シャドウ・シーフ)  作者: A-LIGHT(I lie)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

51/354

51.第二部 序章 ― 星々の囁き ―

 夜明けの光が大地を包み、長き戦いの記憶を洗い流していく。

 怪盗アルトは、深淵の問いも、ルナの涙の答えも“盗み”、それを未来へと託した。

 ——だがその未来は、まだ揺らぎの中にある。


 数週間後。

 アルトたちは辺境の小さな港町に身を潜めていた。セシリアは治療師として人々を助け、ファントムは街の外れで静かに剣を研ぎ澄ましている。

 平穏と呼べる日々。しかし、心の奥底には拭いきれないざわめきがあった。


 ある晩、アルトは眠れぬまま夜空を見上げていた。

 そこには、青白く瞬く星々——その中にひときわ強い光を放つ星があった。

 ふと、胸の奥でルナの涙が共鳴する。


「……呼んでいる?」


 その瞬間、幻のように視界が揺らいだ。

 見知らぬ大地、崩れ落ちる都市、そして星空を貫く巨大な塔の影。

 耳元に、かすかな声が響く。


 ——“契約は果たされていない”


 アルトは息を呑み、手にした結晶を見つめた。

 彼が盗んだのは問いと答え。しかしそれはまだ序章にすぎず、宇宙規模の“契約”の一端にすぎなかったのだ。


 翌朝、彼は仲間たちを集める。

「セシリア、ファントム……新しい“舞台”が見えた。俺たち、まだ終わっちゃいない。」


 セシリアは静かに頷き、ファントムは淡く笑みを浮かべた。

 そして彼らの視線の先には、広大な海。

 その先に広がる未知の大陸、そして星々の囁きが導く新たな冒険が待っている。


 アルトはマントを翻し、夜明けの空へと叫んだ。

「さあ——未来を盗みに行こう。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ