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その11

私:あのぉ。

友:はいはい。

私:なんか、悪いねぇ、個人的なところにまで付き合うて貰うて。

友:まぁ、しゃぁない。

私:なんて言うの、一人で喋っとったら、逆に疲れるというか、なんか、しっくりこんのよね。

友:そういう事もあるよ。史的な夜話やと、あんたが聞き役になってくれてるやん。

私:まぁ、そうやねぇ。

友:同じとちゃうけ。

私:そない思とくわ。

友:それにしてもなんですなぁ、あんたが不眠とか、えらく似合わへん病を病んだもんですなぁ。

私:ほんまにねぇ、どないなっとるんやろうか、自分が一番頭抱えとるよ。

友:なんか、身に覚えとかないんかいな。

私:ぃゃぁ、それがなんとも、言えんわけよ。今年の一月やったかな、最初の発症が。まぁ、発症なんて硬い言葉もつかいとう無いねんけど、寝れへんし、寝れんまま仕事に行ったら、そりゃぁ発狂しそうで大変やったんよ。

友:それで病院に行ったんやな。

私:お薬貰て、あっさりと寝れたし、解決してほんまにホッとしとってんけど、まさか再発するとか、思わんやったよ。

友:厄介でんなぁ。

私:厄介ですよぉ。

友:何か原因とか、思い当たることは無いんですか?

私:それが、今回に限って言えば無いんよ。

友:無いん?

私:一月の時は、まぁ、自分でも不安定やったから、気持ちがさ、不安定やったから、それが原因やったんやろうし、お薬で寝れて、不安定やった気持ちも抑えられたから、良かってんけど、ほんまに今回に限って言えば、気持ちも安定しとるし、特にイライラもしてへんから、原因もわからへんし、どないしてええんか、頭抱えとるんやな。

友:誰かにどつかれたとか、悪い虫に刺されたとか、なんか無いんかいな。

私:誰かにどつかれたんやったら、傷害事件やで。

友:ぃゃ、昔、中島らもさんがやな、ラジオかなんかで言うとってんけど、アメリカかヨーロッパかで、打ち所の悪かった男性が、眠れんようになって、一生起きとったとか、そないな話が有ってんな。あんたも打ち所悪かったんかなぁ、思てんけど、ちゃうか。

私:ちゃうよ。無茶苦茶言うし。

友:すまんすまん。思い出したもんで、つい・・・

私:無茶苦茶や。

友:まぁ、でも、お薬の力で寝れとるんやったら、まだ良いと言うべきか、あかんと言うべきか。

私:普通は、お薬無しで寝るんやんか。なんでお薬が無いと寝れへんのか、そこが問題なんやな。

友:大丈夫か?

私:なにが?

友:言葉、無茶苦茶になってへんか?

私:なってるかもしれへんよな。

友:まぁ、かまへんけど。

私:かまへんか。

友:でも、あんたにしてみれば災難なんやろうけど、お薬一錠で済んどるのは、不幸中の幸いなんやろうか。

私:言われたら、そうなんかもしれへんけど、でも、薬無かったら怖いというか、常に残りの数、気にせなあかんわけやし、月一回でも病院行かなあかんわけやん。まぁ、病院行くんも、最近じゃぁ月末の儀式みたいなもんで、行って、待合室でボケーッて座ってるんも、結構楽しいもんやで。

友:そないなもんかぁ。

私:あんたの本棚から、適当に一冊持って行って、待合室でなんとなく読んでるけど、漢字が多うて、読めへんがな。

友:読んでくれ!真面目に!

私:そないに怒らんでも宜しいがな。

友:そこまで難しい本、持って無いけどなぁ・・・

私:そうかね。

友:漢字読めへんねやったら、平仮名だけでも読んどいてくれ。

私:片仮名も読めるで。

友:知るかいや!

私:でも、いつ治るんやろうな、わし。

友:知らんし。

私:でもな、なんか、自分の価値観みたいなもんが、根っこから崩されるって言うか、そっちも大変だよ。

友:価値観?

私:ぃゃ、ほれ、わし、晩ご飯しっかり食べる方やん。そいで、晩ご飯食べて、お腹一杯になって、睡魔に襲われて、寝るって言うんが、当たり前やったから、晩ご飯しっかり食べて寝れへんやったら、どないしたらええんか、ほんまに困っとるよ。

友:人によっては、朝ご飯しっかり食べる人、昼ご飯に重きを置く人、色々やからねぇ。あんたみたいに晩ご飯ゆっくりたっぷり食べる人も居るし、ほんま、人は色々やなぁ。

私:折角、ゆっくり晩ご飯作れとるんに、どないにかならんかね。

友:わしに聞かれても、なんともでけんがね。

私:でけんよなぁ。

友:そう言えば、食生活が変わったとか、その辺は思い当たらんか?

私:独り暮らしでさ、食事が片寄っとるのは昔っからやし、好きなもんしか食べへんやん。食事で不眠になるんやったら、何年も前になっとるで。そやから食事が原因とは思えへんよなぁ。珈琲のカフェインを疑うたこともあってんけど、平日のさ、夕食後に珈琲飲んでもさ、普通に寝とってんで。でも、怖いから最近は珈琲飲むん、平日は避けるようになってさ。

友:そうなんや。

私:職場で缶珈琲は時々飲んどるし、午後は控える様にしとるけど、でも、夕方に缶珈琲飲みとうなってさ、誘惑に負けとる時もあるけど、なんやかやで寝れとるからええんかなぁ。

友:結局はお薬頼みなんやろ。

私:そりゃぁそうなんやけど、な。

友:まぁ、なんでも宜しいけど、食生活は関係無さそうやなぁ。

私:何を改めたら、治るんやか。ほんまに頭抱えるよ。

友:ほんまに薬無かったら寝れへんのか?

私:こないだ、お盆休みにさ、一回お薬抜いたことあったんですよ。

友:抜いたらあかんやん。

私:十一日の日曜日、二十三時四十五分にお薬飲んだんですね。

友:二十三時四十五分って、ほぼほぼ午前零時でええやんって思うねんけど、どないにかならん?

私:そこが問題か?

友:今回は見逃したろ。

私:見逃すとか、そないな話か?

友:そいで、午前零時に寝て、どないしてん?

私:ぃゃ、そやから二十三時四十五分にお薬飲んだんやな。

友:そう言えば、なんで二十三時四十五分にお薬のんだってわかるんよ。

私:七月の二十八日から何時に何を飲んだって、メモを残すようにしとってな。言うても十五分単位やから、午前零時でも間違いでは無かったかなぁ。

友:そいでどないなったんよ、続きは。

私:あぁ、その日はベルソムラの20㎎を飲んで寝たんやな。月曜日の朝、十時頃に目を覚まして、一日を過ごして、そのままお薬を飲まんやったんよ。

友:飲まなあかんやん。

私:お盆休みやし、一日くらい飲まんと過ごしても良かろうとも思ったし、そしたらさ、火曜日の二十四時、水曜日の午前零時まで寝んと過ごしたわけよ。ほんまにその時点で、眠いとか、耐えられへんみたいな感覚があって、布団に入ったら、水曜日の午前十頃までぐっすり寝とったんやな。

友:仮に月曜日の十時に起きたとして、翌火曜日の十時で二十四時間、夜の十時で十二時間足すから三十六時間、さらに二時間足しての三十八時間、約四十時間は起きていられるわけやな。

私:好きで起きとるわけやないし、やっぱり夜は寝たいよ。仕事しとっても、寝不足って集中力にも影響するし、良いもんじゃぁ無いよ。医師が言うように規則正しく寝なあかんなぁ、改めて思ったよ。

友:そうなんや。まぁ、大きな病気やら怪我やらで無く良かったような。こないなこと言うたらあかんねやろうけど、な。

私:年齢で言うたら、一回ぐらい大きな病気とか、怪我とかありそうやけど、月一回の通院で寝る前に一錠だけ薬飲むだけで済んどるんやから、ましと言えるかもしれんよな。

友:事件やら事故やらって、こっちが望んで無くても、向こうからドンッて感じで来るもんな。避けようも無いし、気を付けとっても、逃げようも無いもんなぁ。

私:言うとって油断しとったら、ある日突然病気見つかるやもしれへんけど、な。

友:そないなことは思とっても言うたらあかんって。ほんまに見つかるやもしれへんで。

私:うん。気を付けるよ。でも、なんやかや言うて、食欲だけはいつも通りあるから、まだ大丈夫かなって、思うよ。

友:食欲があって、栄養を摂取しとったら、とりあえずは大丈夫なんやろうけど、それでも、早う治って欲しいよね、あんたのその病よ。

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