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楽しいこと以外全部ウソの叙事詩   作者: ばんだな
第五章 オリジン オブ シビリゼイションのために
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オリジン オブ シビリゼイション#13 アカシックレコード:地球紀アトランティス人編(鉱石の持つ生命力の一端とピラミッドを模した環状巨石群)

#62


ソールズベリーのストーンヘンジはアトランティスの時代に作られた。

ソールズベリーだけではない。

イギリス国内の湖水地方やスコットランドをはじめとして数千以上にも及ぶ目的不明のストーンサークルが世界中に存在するわけだが、それらを建立したのはアトランティス第六亜人種であるアッカディア種族だった。

彼らもまたトラテケン種族やセム種族に続くアトランティスの帝国を築くことで彼らの変わりゆく生命力の時空変異の過程で魂にて認識可能な思考力を獲得することによって覇権を握った亜人種族にあたる。

彼らはかつてのアトランティス初期の人種たちが有していたような生命操作に長けていないゆえに、時空が提供していた記憶の共有はできず、彼らのパーソナリティである自我はそれぞれに分離し、原アッカド人たちの思考基軸は私たちと同じ自分を中心に想定されていたが、それでは不便なことが多かった。

その多くの不便を補うための知恵がストーンヘンジのような環状巨石群をはじめとした都市全体にエネルギーを供給するための発電所のような役目を果たす施設を建設した。

発電と言っても現代の電力とは真逆のマイナスからプラスに働く力を召喚するための外付けの発生装置を彼らはテクノロジーとして利用することを実現していた。


その利用に適したロケーションのことをパワースポットと呼んでいる。


現代ではゼロポイントフィールドなどとも呼ばれていて、それらが確認されるロケーションでは文字通りに地球の磁場の働きが遮られることで、方位磁石が南北を指すのを忘れたり、電波による通信ができなくなったり、見えないものが見えたり、聞こえるはずのない声が聞こえたりと通常の人間の魂が認識することのできる磁場が遮られることによって物質世界の背後で働いているはずのエネルギーが漏れ出ている隙間的な空間が地球にはいくつか点在している。

また、生物の生命体の揺り籠でもあることをケンブリッジ大学の生物学者であるルパート・シェルドレイクは形態形成場仮説として、生物の発生学と空間を隔てた生態による情報交換のための実験と検証によって、目には見えない領域の実態を証明してしようという仮説を示唆しているのがゼロポイントフィールドであり、先に紹介したホログラフィック理論である。

それらの領域では、私たちが普段扱っている電子機器のエネルギーである電気的な流れを反転させようとする力が少なからず機能している。


それがいわゆる生命エネルギーの根源たる力のことだ。


プラスからマイナスに働く電気とは真逆の方向に作用する力の方向が生物を記憶通りに思考させている生命力のことで、電気の力は記憶をなぞりながらも消滅という忘却を信仰としながら既存の記憶をどんどん新しく意味づけをしているもので神経回路によって知覚することのできるエネルギーである電磁気力とは真逆のものだ。

それら力が何であるのかは電気的なエネルギーが生命から逸脱した堕天したエーテル体であることを思い出すことができればある程度の理解にはなるはずである。

つまり、それら二つの方向の力とは宇宙全体と地球という天体が本来的に有している生命由来のエネルギーの潮流のことで、私たち魂が知覚することのできない生命エネルギーが漏れ出ている場所であり、ストーンヘンジやその他世界中で発見されている環状巨石群の類が建造されたのには、地球から宇宙の生命エネルギーを組み上げる目的があって、巨石にはその目的を果たすための力が内蔵されていた。


全ての鉱石にはかつて植物であった生命由来の力が内蔵されている。


生命由来の力とは私たちの目には石塊に見えるものを水晶という石英にしていた地球の地盤に生命力を提供している宇宙空間及び外宇宙からのエネルギーのことである。

我々の時空での鉱石の多くはもう二度と目が覚めないレベルの深い眠りにある。

しかし、アトランティス時空では必ずしもそうではなかった。

アトランティス時空の鉱石は私たちの知る鉱石よりも遥かに生命的だった。

そして、ポセイドン島は水晶であり石英となる以前の生命そのものだった。

プラトンの伝説的な著書に登場するアトランティス人である限りなく現代人に近い原アッカド人たちはアトランティスのどの土地とも違うクリスタルを用いた超科学によって駆動する植物的要素が形成する居住空間の都市風景に圧倒されながらもそのテクノロジーの粋を思考し、洞察し、記憶した。

その生命に満ちた巨石によるエネルギー技術はアトランティスの母なる大陸であるポセイドン島のポセイディアをはじめとした各都市アクアポリスの都市内に円環状の運河を配した都市設計そのものが生み出しているものだった。


少なくともその都市を目にした原アッカド人にはそう見えた。


実際はポセイドン島そのものがエネルギー体であったことから明確に認識することのできない彼らの分析は正確ではなかったが、生命を有した石である石英と水晶の花崗岩に様々な圧力の掛け方をすることによって、多様なエネルギーを取り出してアクアポリスの人々のような豊かな生活をすることができていたのは確かだった。

また石英の生命反応を共鳴させるための配置があることも確かにあった。

例えば、環状巨石群の円形の配置はアトランティスの時空では生命エネルギー発生させる役割を果たしていたのを模倣したのがストーンヘンジであり、そのストーンヘンジの配列とエネルギー原理を真似したのがアテネのオリンポス神殿やティオティワカン、サクサワマン、ボロブドゥールといった遺跡であり、エジプトの寺院の巨大な巨石神殿やオベリスク等に用いられている巨大な施設がそれだ。

それだ、とは何かというと今挙げた古代の痕跡である巨石群像地域にあるものは全て石そのものがエネルギー回路として用いられていた古代のマグネトロンであり、マイクロプロセッサーとしての役割を果たしていた発電的な施設だったのである、という意味だ。


古代の神殿を上空から見た石の配置と半田付けされた半導体構造は同一のものだ。


もちろん半導体構造の発明者たちは古代遺跡の配置の真似などしてはいない。

ただ疑うことなく、魂に思い出される表象を具体的に思考し、試行錯誤し、自分で発明したとしてその創造力を自らの運命に役立てたのだ。

一八二一年のトーマス・ゼーベックの熱電変換効果の発見がそれだ。

熱電変換効果はその後の半導体の特性と一致し、一八三九年のマイケル・ファラデーが硫化銀を加熱することで導電性が増し、冷やすと電導性が低下するなどの電気制御のための方法が十九世紀に次々と発明されていくと生命の概念はどんどんと私たち現代人の魂の知性から加速度的に失われていった。

アトランティスの時空では生命を扱うためのデバイスだったものが、現代では電磁気力から電気的な力を取り出すものとして石が巨石ではなく、様々なレアメタルやレアアースといった希少鉱石が利用されている要求と認識の違いがそれぞれの時空に反映されているだけで鉱石には生命の名残である力を今でも多く内蔵させている。

例えば、振動モーターにはネオジム、ジスプロシウム、液晶画面にはインジウム、ICチップには金・銀・銅・スズ、コンデンサにはタンタル・マンガン・ニッケル・バリウム・チタン・パラジウム、バッテリーにはリチウム・コバルトなどが携帯電話の電気回路を構造化されている。


ポセイドン島の都市であるアクアポリスはその真逆の力を利用していたのだ。


ポセイドン島がというよりアトランティス時空が、と表現するのが正しいのだが、電磁気力の下地となっている力は私たちの意識である魂の通り道である神経回路の認識では知覚することができないので、石の取り扱いにおける現時空との相関関係に例を挙げるのは以上のように簡単ではない。

しかし、アクアポリスの都市そのものが母なるアトランティスの大地から生命エネルギーを汲み上げるような仕組みを有していることを模して、アトランティス時空の中でも最も困難な時代をアッカディア種族並びにアトランティスの人間たちは凌ごうとしていた時代が存在していたのは確かなのだ。


第六亜人種アッカディア種族はセム種族に続く生命力への依存を放棄した人種だ。


原アッカド人はセム種族を源流とした今日のイタリア半島の西方に位置するサルディニアのあたりに相当する位置に興った種族だった。

ちなみに、イタリア半島とはしているが、当時の地中海は存在しないに等しい。

セム人たちがスコットランドからスカンジナビアを一括りとする大きな島を支配して痛北の勢力とするならば、アッカディア種族はドーバー海峡をモスクワにまで拡張した海を境にした南の勢力という関係性がアトランティス後期の種族間の戦場となる。

また、ここでいう原アッカド人は現時空の第3文化期にシュメール文明を征服してメソポタミアに初めて統一国家である帝国組織を築いたあのアッカド人の前次元的な活動の背後に存在していた種族である。

彼らもまたセム語を源流とした一族に属していることも前次元のアトランティスにおける生命体系においてに関連がある。

つまり、八〇万年前の大災害後に出現したことから彼らもまた自然の力を利用することの権能を持たず、自分という概念を有した“対象認識”を表の意識としたセム族同様に予め神々の意図によって設計されている世界を自由に解釈することのできる明晰な思考力を能力としたアトランティスの新たな人種だった。

彼ら原アッカド人はセム人たちが隆盛していた時代に介入することとなる。

彼らの出立ちはアトランティスの第三の黄色人種としてセム人と並んで白い肌をしてはいたが、特徴的だったのは背の丈が高いだけではなく、後頭部がとても長く発達した長頭にあった。

この、他に類を見ない人種にあたるアッカディア種族はマヤやエジプトから出土し、ミイラとしても保管されているやけに頭頂部の長いコーンヘッド人間の張本人のことである。


彼らの非常に優れた思考力は貿易、航海、植民を行う文化によく現れていた。


アッカドの人々は賢明な思考力に惹かれる人種的な傾向が強かった。

それまでのアトランティスの人々の多くは過去の偉大な栄光なる経験をしてきた人物に無条件崇拝をしてしまう傾向と反して、その達成された業績の中身とそのプロセスの創意工夫の賢明さのその知性を持った人物に指導を仰ぎ、敬意をあらわとするような種族だった。

彼らの脳裏には過去の最初の帝国時代での統制の思い出がそこかしこに確認することができていた。

その記憶の断片をまるで物から読み取るようにして彼らは当時の国家の栄光とその共通の記憶による絶対的な秩序と調和による歴史の光と闇とを見ていた。

その秩序は優れた文明の数々による安寧にも等しい穏やかに調整された都市設計による管理された食うに困らない人々の暮らしがあった反面、その共通の記憶管理からはみ出た諸国家の民族と人種と異種族を徹底的に排除することで未知の集団を分離したのちに、おおよそ人間的とは呼べない洗脳による征服と拡大の仕方にアッカドの人々は大いなる闇を感じていた。

その光と闇の名残りを色濃く残すポセイドン島が醸し出す支配的な圧力に抵抗することのできたアッカディアの種族は、それまでのアトランティスの種族にはなかった着想を個人レベルで律していくことで、過去の記憶に囚われ固執することで生まれる悪しき人間の風習としての欠点を克服しようとする意志が彼らの生命力だった。


それが法律と規則となって現れる。


法律と規則という守るべきルールの原則は彼ら原アッカド人によって作られる。

彼らは予め功利的で新しいものを求める気質という生命力を備えた種族だった。

アッカディア種族は自分たちに与えられている世界を思考する自由から非常に冒険心に富んだ活力を知性として備えた鋭利で鮮明な自我人間だった。

それは言い換えれば自分勝手な着想を一般的な規則にすることで自分の都合の良いように物事を動かし、より効率よく安易に自分の利益を増やすことができるかの知性に抜きんでた魂が彼らの願望体に宿っていることの反映だった。

自らが抱いた要求を満たすための秩序を考える必要性がある。

自分と自分以外が世界にはそこかしこに存在することを知った原アッカド人たちの組織には必然的に政治的な力が機能していくこととなる。アッカディア種族全体で共有されていた。

よって、自ずとアッカド人たちが暮らす秩序には法律をよく守り規則に従順な人々による安定した居住空間が自然と育まれていき、その秩序を組織する自治はやがて特定の少ない少数の人々が彼らに都合よく治められていく支配体制を政治とした国家へと歩みを進めていく。

彼らの勢力はアフリカ北部であるエジプトを支配してからは東の中東付近の海岸諸国家を占領し、さらにはアラビア、ペルシャにまで活動範囲を伸ばすことで急速にアッカド人の息のかかった地域を増やしていった。

その統治には各都市に二人の支配者を置いた。

天皇と首相、大統領と最高顧問といった二人の最高権力者を配して、どちらかを政治的なリーダーとし、どちらかを政治権力を上回る決定権を有した象徴的な存在にするなどした政治体系のことを寡頭(かとう)政治と呼び、アッカディア種族の統治法はその中でも二頭政治とされる政体を採用した統治を行うことで現代の地中海沿岸にあたる植民地を治めていた。


よく政治の起源は物々交換の弊害である暴力を抑止から生まれたとされる。


或いは組織に偏った力をもたらそうとする働きを推し進める暴力、つまりは戦争をコントロールするための手法の一つが政治として認められて以来、人類の調和と平和のためには欠かせない組織間のコミュニケーションとして政治は存在し続けている。

ただその存在は私たち人間の肉体がどのように始まったのかと同じくらい不鮮明で確かな概念を持って始まっていることを教えてくれるのがアトランティスのアッカディア種族の政治という力を有した生命力だ。

それまでのアトランティスに支配関係は存在しても政治体制は存在しなかった。

なぜなら、トラテケン種族が形成した国家的な組織からの帝国を支配してきたのは秘儀参入者たちであり、マヌと呼ばれる皇帝があたかも制度を設けて国家の体を成してきたように思うかもしれないが、それは現代人の常識であり、実際のアトランティス人たちはセム種族やアッカディア種族のような自我を伴った人間が現れるまでの数一〇万年もの間は時空が持つエーテルの檻の中を彷徨う夢遊病者のような自我を眠らせた人間のカタログにして“生かしていた”過ぎなかった。

そもそも、神人であるマヌと惑星神託者としての秘儀参入者は人間ではない。

もうすでに地上の人間であることの魂を卒業した超人たちである。

彼らはアトランティス人の記憶の中に出現し、その威光を通じて神託の原則をそれぞれの種族に伝えるだけ伝えて、人類の天地創造という過程に勤しんでいるだけで決して地上の人間として現れることのできない故の姿でしかアトランティス人たちを指導することが叶わなかった。


彼ら超人たちの原則が伝わったのはアトランティス時空ではセム種族だけだった。


アッカディア種族もまた自然力ではなく思考力に秀でたアトランティス人であるが、彼らは神的指導者たちからのメッセージを知覚したというより、直感よりも予感に近い原則の寄り添いを思考したものを自分たちにとって都合の良い思想とする種族的な傾向が規律と法律と政治として出現した。

この体系的な思考の在り方の原型のこともまた生命力なのである。

そのことから規則やルール、憲法や条例に至る全ての法と政治は生命なのだ。

『社会契約論』や『エミール』で有名なジャン・ジャック・ルソーは『人間不平等起源論』の中で、人間の政治的組織のプロセスが段階的に起こってきたことを述べている。


1.未開人が森の中で狩りをしながら独りさまよっている段階

2.家族で定住する段階,私有財産の始まり,農業の始まり

3.複数の家族が集まって社会を形成する段階

4.戦争状態「生まれたばかりの社会は戦争状態に席を譲った」

5.専制国家が戦争状態から生まれる


ルソーは人間はかつて未開の原始的な暮らしをしていた頃には虚栄心も敬意も評価も軽蔑も知らず、あらゆる観念を持たなかったゆえに正義という概念さえもなかったことから罪も罰も復讐心もなかった。

だから人間の起源である未開人には支配も服従もなかった旨の仮説を説いている。

多くの人はそういった原始人が私たちの始まりであったと信じているが、それは猿から人間になった等の進化論同様の軽率な信仰を疑わない。

人間はトーマス・ペインが述べるように、最初から人間としての権利を握りしめ、人間としての生命に従うことを定められて、私たちの魂は地球紀の人間の肉体に受肉をしているのである。

トーマス・ペインは一八世紀のベストセラー作家にして、ペンの力でアメリカの独立戦争とフランス革命の成就達成の礎となったのが彼の著書である『人間の権利』だった。

彼は「神が最初の人間、アダムを創造したとき、人間の権利も生まれた」としていると同時に、ペインは政府には根本的に二種類しかないと述べている。


⒈社会ないし、社会契約から発生した政府

⒉人民の中から発生した政府


ペインの考える『人間の権利』とは人間の生存が認められている自然権のことだ。

全ての知的権利ないし精神の持つ権利であり、他人の持つ自然権を侵害しない限り、自分自身の幸福を追求する全ての権利が、社会契約から生まれた政府は認められなければならない、とした国家が人民主権革命を経たアメリカやフランスが打ち立てた政府のことである。

一方で、ペインに言わせると人民の上に発生した政府とは征服の末に生まれた強盗団の首領によって名をすり替えられたことに始まった政府であり、今日までこの世に存在してきた政府は,神聖で道徳的な原理をすべて完全に無視するところから始まったのが君主制と王国の起源であるとした。


アッカディア種族が自らの原則に基づいて発現させた法の秩序はどちらでもない。


彼ら原アッカド人たちは生命に基づいた法の秩序で近隣地域を支配していった。

アッカディア種族は前例を模して法の秩序を整えようとしたのではなく、本能的に法を遵守するべくして律するという知的権利がその種族の性として認識の中に予め存在していたのだ。

神聖なる本能の直感から来るルールと規律を思考することで、自分たちのコミュニティに安定と平穏の強度をもたらしていると信じることができるようになった彼らが築いた秩序が現代のエジプトの原型となる都市文化が継承される。

もっと言うと、イタリアのフィレンツェのローマ帝国以前のネクロポリスからその痕跡が取り沙汰されているエトルリア人による文化や古代の歴史家ヘロドトスの語るフェニキア人たちによる優れた文字文化が地中海全域に広がっていったというオリエント文化の起源はアトランティスのアッカディア種族たちの活動の名残を再創造してのことなのである。

長く南で勢力を拡大していたアッカド人たちはやがて海と陸とで北の勢力であるセム種族と幾度も交戦しながらセム人たちの統一国家を次々と占領していく。

しかし、セム人たちの支配地域は南の勢力の遥か東のモンゴルやシベリア、カムチャッカ半島にまで及んでいて、それら地域からの友軍が強烈にアッカドの侵略に抵抗することによってアトランティスの時空全域での争いが数一〇万年間にも及び繰り広げられる。

その抗争を持続させた要因には幾つもの要因がある。


⒈四つの勢力が同時に争っていたから

▶︎⒈南のアッカディア種族=レムリアの末裔と交易、野生化した巨人を戦争投入

 ⒉北のセム種族=破壊的な行為を行わず神霊的な力で悪しき魂を霊化できた

 ⒊西のポセイディア=生命の潮流である時空を制御し生殺与奪の自由があった

 ⒋東のモンゴル種族=黒魔術を用いたツラン種族末裔、思考と魔術両方を駆使

▶︎それぞれの力は決して拮抗してはいなかったが神魔が介入して混沌としていた


⒉長く持続的な氷期が続いていたため

▶︎ミランコビッチサイクル➡︎地球の公転軌道による日照量の違いが気候に影響

            ➡︎氷期と間氷期が一〇万年周期で繰り返されている

            ➡︎離心率一〇万年、地軸変化四万年、歳差周期二万年

            ➡︎グリーンランドや南極の氷柱の酸素濃度(微生物)

▶︎アトランティス時空でのこの氷期は二〇万年〜八〇万年前もの間持続した

▶︎氷河期はポセイディアの秘儀参入者たちによって制御されていた


⒊神魔が介入した代理戦争だったから

▶︎原アッカド人=現代人の意識(アーリマンの魂)がそのままアトランティスの時空で生活

▶︎原セム人=現代人の霊性(神霊の生命)がそのままアトランティス時空で生活

▶︎原トラテケン人(アクアポリスの住人)現代人の無意識(前世のアーリマン)がそのままアトランティス時空で生活

▶︎原モンゴル人=アーリマンの受肉体だったツラン人の魂を意識にして生活


この永遠に続くとされた神魔戦争は約一〇万年前に幕を閉じた。


アッカディア種族はその戦いを生き残ったことを自分たちの文明の勝利であることを誇りとし、その後数百年間続く統一王朝を築くことでアトランティス時空での覇権を手にした。

セム種族は厳しい氷河期による地球環境と終わらせることのできない魂の暴走に手を焼いていたところの極限で、その崇高で高い霊性の思考に聴こえた声に導かれるようにしてアトランティスの時空に沈んでいた地下世界へとその魂を霊化させることで種族としての活動を次の段階へと移行することを選ぶ。

トルテック種族は皇帝マヌと秘儀参入者のお膝元であるポセイドン島にてアトランティス時空初期の頃と変わることなく、約二〇万年前に外界が急激に氷で閉ざされていくことから守られながら、穏やかな夢の中である昨日の神を信仰しながら、ただ存在していた。

モンゴル種族はアッカディア種族が築いた王朝を滅すことでアトランティス最後の帝国を築くが、八〇万年前の東の大陸の全てを覆った大洪水を上回る地球全土の陸全てを海へと変貌させた次元変異の水に飲まれることとなる。


アッカディア種族の晩年は地球の低温化への対策に追われた。


その寒さは世界で最も低い気温を告知し続けている都市であるヤクーツクが可愛く思えるくらいに厳しく、長く、しつこい意志の込められていて、地球の熱を根こそぎ奪い取ろうとするかのような雪と風の猛威が彼らアッカド人及びアトランティス時空で自我を有して暮らす人間たちを苦しめた。

その寒冷化による苦しみはミランコビッチサイクルが指摘するように地球の歳差周期による太陽系を巡るタイミングを利用した、離心率と地球地軸の傾きを太陽系惑星の動きを調整することによって日照量とその放熱の量を拡散させる方向に導くことで行われたことだった。

惑星神託者である秘儀参入者は太陽の神託者である皇帝マヌの思想である意志に基づいて新しい人類とそうではない人類とを、太陽系の天体に働きかけて次の次元に引き継ぐに値する優れた魂を除いた魂の選別に取り掛かっていた。

彼らが選んだのはアトランティスの第5亜人種であるセム族一択だった。

彼らは人間をはじめとする生物の体内で思考している生命の声を聞くことのできる自我を有した現代人の未来でもある顕在意識をアトランティスで進化的な活動を行なった限りなく天使に近い人間たちだった。

その半神半人を明らかにした生体がノアの一族であり、彼らはアトランティスの時空に生きる人間たちの無意識的に低次の自我の思考に振り回せれてその欲望に翻弄されていることに葛藤している魂にも理解ができるよう、地上の人間の権利を超えたところに自分という存在の本質があることを告げる神的な指導原理を説くべく活動を生としていたがアッカディア種族とモンゴル種族の多くの魂にはその認識のための努力は届かなかった。


そうしたことから用意されたのがピラミッドだった。


私たちが目にすることのできているピラミッドはいわば抜け殻だと言える。

元はルーブル美術館のように透明なクリスタル状の生命エネルギーに満ちた夜になれば明るすぎるくらいにその時空の魂を選別するための役割を果たす巨大な目的を有したポセイドン島同様に人智を超えた建造物としてアトランティス時空に存在していたものだった。

ギザのもの以外のピラミッドも同様である。

マヤやアステカのものを代表に、海や山や氷雪へと天然化してしまったものも、垂直と直線の幾何学を有したピラミッドの全ては次元転移のためのデバイスとして地球外の力を働かせるための施設として利用されたものが現代にその形骸だけを残しているのである。

もしも、次元転移という概念に違和感があるのであれば宇宙船を建造するための鋳型として残された残骸、あるいは地球の地下へとセム種族をはじめとした優れた魂を運ぶためのエレベーター、またはノアの一族と地球の人間を助ける意志を持った動物たちのつがいを乗せた船のような役割を果たしたもののポーターやプラットフォームだったと考えることは現代のクフ王の墓である説と矛盾しない。

なぜなら、このアトランティス由来の巨大建造物を見つけた現時空のエジプト王家がその威圧的な存在感のあるピラミッドを自らの墓と称することで国家権力の高揚に利用しようと考えた、とするのが妥当な時系列なのである。


つまり、ピラミッドは地球の自然環境と同じで元々現代にただ既にあったのだ。


私たち現人類の中の誰かが作り出したものではない、ということである。

どう考えても私たちと同じ体躯でしかない古代の人間があの重さの巨石を数百万個もの数を緻密に積み上げて、なおかつ内部に通路や個室に罠を巡らせて、なおかつ知っていないとわからないような密室のギミックまで含めた設計を思いつくだけでも凄まじいが、実際に実行させようなどという大昔の原始の王が思いつける範疇を超えているのである。

ファラオのような王権は歴史上いくつも記録されているのだから・・・

今も昔も想像出来ないものを造り出すことは魂には出来ない。

権力が絶大だからといって自然の土を創り出すことができないのと同じだ。

生命は柔らかいものから硬いものへと変異してきた。

ピラミッドはその象徴として現実化した生命を電気的なものから解放するための新たな排泄的な干渉が地上であったことの反映なのである。

その、この世ならざる巨大な断絶による反映をその目で想像した超人がいたことから、その範疇の中からピラミッドという途方もない建造物がアトランティス時空の地上においてそれ相応の労力とともに作り出された、ということだ。


それが現セム種族を導いてきた守護神霊の頭目ルナル・ピトリスだった。

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