表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
楽しいこと以外全部ウソの叙事詩   作者: ばんだな
第五章 オリジン オブ シビリゼイションのために
60/64

オリジン オブ シビリゼイション#12 アカシックレコード:地球紀アトランティス人編(地球に転生した月の水と人種)

#60


聖書のノアはアトランティス最期の大洪水以前の時空からの到来者である。

アトランティスの原セム種族に現れたノアの一族は彼らのセム人の魂の導き手として、最初の大洪水を契機にアトランティスの新たな秘儀参入者の中にやってきた。

アトランティス時空の2番目の黄色人として白に近い肌を持つセム人たちと比較しても一際雪のような白さを纏っていたノアの一族の出立ちは神秘的だった。

旧約聖書『エノク書』の記述にもある。


「彼の身体は雪のように白く、またばらの花のように赤く、頭髪、(ことに)頭のてっぺんの髪は羊毛のように白く、眼は美しく、彼が眼をあけると、それは太陽のように家中を隈なく照らし、家全体がいよいよ明るくなった」


彼らはアルビノだった。

先天性白皮症、白子症、色素欠乏症と呼ばれる、生まれつきメラニンの生成が行われず、頭の頭髪から指の爪先まで全ての肌が白く、色素の欠乏から血管が浮き出ることによってその目は赤く染まり、予め弱視であることを有した真っ白な個体、それがアルビノだ。

彼らはメラニンの生成が極めて弱いために、太陽からの紫外線への耐性を持たず、網膜上での光の受容が不十分で、視力が弱くなりやすく眼球振盪・斜視・乱視・近視・遠視を伴うことに加えて、虹彩に色素が少ないため遮光性が不十分で、光を非常に眩しく感じる。

太陽が天敵なのである。

彼らのような症状を有して誕生する確率は二万人に一人で、その治療法は確立されていないとされているがその必要はないのだ。


なぜなら、突然変異である彼らの仕様こそが私たち現代人の起源だからだ。


日常的に皮膚ガン発現の危険性にさらされている現代のアルビノたちの生存率はその目立った出立ちのこともあってとても低く、その先天的な希少性以上に現実での活動は色素量の多い一般的な人間よりも遥かに難しい制約がある。

しかし、アトランティスのアルビノであったノアの一族は長命だった。

彼らの寿命は数千年から数万年にもなる長い生涯だった。

それを可能としていたのが霊的な光をも歪曲させる「水」の性質だった。

歪曲された光とは記憶を再生させている月の世界が展開する生命光のことだ。

その生命光はそれぞれが有している水の概念を生命化したものを絶対的な記憶として意識化された姿を映し出し、その光がそれぞれの人種の姿形と固有の意識として現れていた。

この「水」の性質は各時空及び時代ごとに調整されることによって、地球でのあり方は決して一様ではないことを、人間や生物の形態と人種の傾向に与えられていた。

寿命や権能にその意識の状態にまで及ぶ全ての生物の生命状態全てに水の性質変化が関与していた。

全宇宙の要請に応じた「水」の仕様が卵子から細胞に反映されているからである。

そのことから同じ時空の「水」の仕様に生きたアトランティス種族たちも同様か、それに類する寿命と水への感応を介して地球での活動を行うことのできる肉体を与えられていた。


そして、その「水」の作用と性質は今も昔も私たち人間が創り出している。


地球が留めている水の量が一定であるのは私たち生物の吐息によるものである。

ミトコンドリア細胞内のプロトン(原水素)が外部の酸素と結びついて生成される水が呼気となって地球の大気を作り続けてきたことで、アトランティス時空の大気は恐竜の時代から数一○万年前までもの悠久の時を濃密にして豊潤な生命力で地球を形成していた。

その形成はアトランティス時空の人々の絶対記憶のことで、その記憶像内での魂の活動をその次元の大気空間を漂う水の持つ特筆すべき効果の一つである反転作用を通じて、私たち現代人の自我を有した魂が彼らの潜在意識の中で働いているのである。


水の反転作用とはホメオパスのことだ。


ホメオパスとは、水の希釈反転効果を用いた治療理論である。

毒性のある物質を一〇〇倍の量の水で希釈することで、その毒性の持つ強い作用とは全く反対の効果を持つ水を、毒に侵された患者の治療に用いるホメオパシー医療の手法のことをホメオパス(希釈)と呼んでいる。

その希釈効果を要約すると“存在しない物質の記憶”が持つ力によって、存在している物質による毒性を及ぼしている作用を中和しているのだ。

物質の原子が反物質の消滅によって存在しているのと同じ現象を、水を使って引き起こしたものをレメディという治療薬に濃縮して、毒性を反転させた作用を利用して物質として存在する毒性をなかったものにしようとする。

その毒性とは人間の魂のことでもあるのだ。

そもそも人間の魂とは、かつては肉体の下半身にあたる四肢と臓器の記憶である生命体が想う人間的達成の遺憾によって生じた骨格が折り畳まれた精神が脳となって現れたもののことである。

その出現は霊的世界の生命として処理することができない記憶を持った精神の顕れ、それが私たち人類の集合的な魂という形を有して結晶化したものの確認と確信を通じて、液体が気体となっていくように私たちの魂を昇華させようとしている。


それが地球の生命体である元素霊であり、それらを司る天位階の神霊なのである。


例えば、現代人の生命体(元素霊)は守護の神霊である天使(天位階九位)が司っている。

元素霊たちは絶えず天使によって指示された記憶を再生していて、私たちはその現象のことを代謝であり、大気の循環であり、時間と呼んでいる。

その再生の舞台そのものである地球は天使たち地球神霊の一団によって営まれている人間の魂を治療するための病院(刑務所)のような場所であり、空間であり、天体なのである。

言ってみれば元素霊とは人間の細胞を通じて治療機会を窺っている看護師(警察)のような存在として、私たち魂の目である神経に投影的に知覚されている現実イベントの持続状況の具合を悪性なのか、良性なのかで反映してくれている。


その反映の装置として存在感知器として利用されているのが「水」だ。


「水」は早い話が神々の監視装置である。

それもまた今も昔も変わらない。

月紀の神々が堕天使の救済を諦めた時に生じた「断念」という感情の魂が「水」を創り出して以来ずっと、宇宙に存在し続けてきた水は神霊と悪神の戦場の色を映し出すことをしてきた。

その顛末と結果の因果が地球なのである。

地球は水の惑星とされるくらい、私たちにとって水はありきたりでとても身近な存在ではあるが、太陽系のどの惑星や衛星にも地球の海のような体でその存在を確認することができない。

地球だけが水がいつまで経っても消失しない保有状態を持続している。


そのことは現代の「水」の逸脱性を示す“沸点”から説明することができる。


最も顕著に水が他の元素化合物と逸脱しているかはその“沸点”にあるからだ。

酸素属元素と呼ばれる酸素と結合している一六の元素族の中で「水」の沸点である一〇〇度というのは異常に高いのである。

通常、分子量が多くなるにつれて沸点は高くなるもので、水(分子量20)の親戚にあたる水素化物の硫黄(分子量32)、セレン(分子量78)、テルル(分子量127)はそれぞれマイナス六〇度からマイナス一〇度付近を沸点としていることから、水のように分子量の少ない元素化合物であるならばマイナス八〇度を沸点とするのがセオリーであるはずなのだ。

ところが「水」はそのセオリーを無視して、気体であることが序列的には普通であるはずの「水」は常温においてほとんど蒸発することなく気体、液体、個体として地球上の生命の要として存在することができている。

それは水素結合のネットワークが互いに強く引き合っていることから、水を液体ではない状態にするためには一〇〇度もの高いエネルギーが必要となるよう、水素を物質体としている元素霊が神霊の指示のもと法則化させているのである。


この法則とは、「水」に自由気ままな熱運動をさせない、という法則だ。


もしも、「水」が他の分子量に倣った沸点による自由を獲得していたならば、アトランティス時空当初のような濃密な霧が空間を覆うことで水棲生物を優位とした進化が人間の物質体となり続けることで、人魚のような存在が地球の霊長となっていたことだろう。

また、「水」の奇妙さは個体においても逸脱していて、一般元素のセオリーであれば同じ元素(分子量)であっても個体となると密度が増して重たくなるのだが、ゼロ度の氷はゼロ度の水よりも軽いために氷は水に浮くのである。

もしも、池や湖の水面にできた氷が水よりも重たくてどんどん沈んでいったら、池や湖は下の方から凍っていくこととなるので水中の生物は須く絶滅していくこととなるのだが、実際の氷は水面で凍ることでその下の水を熱的に遮断して、上を吹く冷たい風から守り、冬でも水面下を凍らないようにしている。

そのため水中生物は凍結湖の下の液体の中でも生き延びることができるのだ。

水素構造物が持つ正四面体の水分子が分子間で水素結合を形成して、固体状態では正四面体状に連続する隙間の多い結晶構造を作ることによって、水よりも軽く鉄をも砕く強靭な結合を誇っているわけだが、その正四面体構造が地球本来の形であることもここに添えておく。

実際の地球は球体ではない、ということだ。

水及び水素はそういった“実際と現実の認識”を私たち人間に様々な状況に合わせた調整によって提供している記憶の触媒である、という意味である。

この水素という原子レベルでの調整による法則はどのような関係性から成り立っているのかというと、真水と海水の由来に基づいた関係性がそのような調整を観測させるに至っていると言える。


真水▶︎宇宙由来の水:人間に創造された水素が元となった大気からの水のこと

海水▶︎地球由来の水:月の生命力が地球となり生じた前次元からの液体と塩


地球由来の海の水は地球紀の生命を知覚することのできる地球の感覚器官である。

私たち人間の魂にとっての感覚が神経であるように、地球にとっての感覚器官である海とは地球のアストラル体の影として出現している月紀宇宙の名残である。

その名残りには霊魂を物質化させる働きの健在として“塩”が含まれている。

この塩が働いている所で地球の力は作用し、地球から形成された器官がその作用を受ける、それが私たち人間や動物を形成している筋肉と骨である。

地球の力は私たちの筋肉に作用し、骨に作用している。

地球の力とは重力だ。

重力は生命と魂の力の均衡が融合して出現している地球の力である。

重力が単一作用ではないことはもうすでに言及済みなことから説明はしない。

その複合的作用である重力から私たち肉体の感覚は塩を欲望し、その欲望に応じた強い骨と筋肉が塩によって与えられるのだ。

ゆえに、私たち人間の人体の九〇%は液体で構成され、その構成の基本は骨と筋肉であることから海と同じく塩の堆積が存在し、塩的な栄養分の多くが筋肉と骨の中にあることで、私の魂の中枢である頭脳は絶えず塩の栄養価を欲するのである。

つまり、本質的に私たちの魂とは人体という宇宙の海の中を泳ぐ魚なのだ。

同時に、塩の知覚は骨と筋肉への力の作用に支配されることの経年によって、自分という人間が塩の堆積である骨と筋肉の塊である認識の精神が、自らの宇宙を硬直化させ続けているのが人間の肉体を死へと向かわせる生命魂の引力的な諸力なのである。

しかし、その力の現れである地球からの塩の分泌によって、感覚器官と生殖器官はその発展を妨げられている。


感覚器官と生殖器官は天空の力の影響を受けなければ作用しないのである。


天空の力とは宇宙を夜空に描く大気のことだ。

当たり前だが、大気中に塩は存在しない。

大気とは人間の作り出す原水素を元に酸素と結合した純水が吐息となって吐き出されたものだからである。

少なくとも雨になってなお、大気中からの水は純粋の状態を保っている。

その水は地球にとっての川や湖となってから、やがて海へと流れ込むことで塩の成分を獲得し、その後塩を含んだ水が地球の地下に潜る過程を経ることで、地球の土壌へと塩が運ばれる。

塩の流れを作っているのがまず真水なのである。

この塩の流れがなければ地球には塩がなくなることから、地中に根付く植物は塩からの栄養を得ることができないため成長することができず、地球は光へと向かう意志を有した植物の要素を獲得することができなかった未来を人間の未来としなければならない可能性があった。

よって、塩水と真水との均衡が地球の健全なバランスとして循環している。

例えば、淡水の流れが強くなりすぎると骨軟化症であるくる病になる。

また、母乳の塩分が少なすぎると容易に骨の脆い子供になる。

逆に、塩分を取りすぎても海の強くなりすぎた骨は脆くなり、筋肉が鈍重化し、不器用になることから、生物の体液は塩水と真水の関係性に均衡を見出せる食物がいつも必要となる。


それが地球の植物である。


植物の根の部分は塩の栄養素を多く含有するための活動をしている。

一方で植物の上部である花は塩ではなく光を多く含むための活動をしている。

私たちはそういった均衡を有している植物を摂取する。

そのことによって骨と筋肉が内包している塩の成分を人体のエネルギーとしながら、葉緑体によって育まれた光の成分を淡水の通り道にして、私たちの感覚器官と生殖器官を生命霊は知覚しているのだ。

この知覚のことを私たちはエーテル器官として知っている。

エーテルとは生命力であり、記憶体であり、代謝と時間でもある宇宙力である。

植物は地面の根を通じて栄養を得ている。

しかし、その成長の仕方を決めているのは宇宙から植物を引き上げようとするエーテルによる成長力が地球の力である引力に逆らう斥力である。

この遠心の力が宇宙の力として真空と膨張と絶対零度の領域として無限に広がり続ける宇宙を多くの人が現代科学の観測の結果として刷り込まれているが気にしなくていい。

宇宙は確かに簡単ではないが、決して途方に暮れるほどのものでもないからだ。


私たちにとっての天空とは地球と月の軌道内でほとんど完結しているからである。


私たち地球の人間の記憶はすべて月の世界に存在しているものの投影だからだ。

それらの記憶は表象と呼ばれるイメージとして私たちの頭の中に到来するものを手がかりに、私たちは昨日と今日を比較しながら今という瞬間と瞬間をつなぎ合わせて、より良い自分であるための希望の光を抱きながら地球での生命活動をしている。

その活動を支えている記憶は全て霊界の境域から拒絶された感情に基づいている。

その光のことを太陽の熱であると信じている人のことである。

私たちの魂が知覚する思考には怜悧さと明晰さによる光が求められている。

魂の舟が思考という島に辿り着くことのできなかった記憶と感情が地球の人間の不明瞭な意識の中に多くの疑いからの誤認を生むことで、その鈍くなった魂の感情は思考の光を失い、私たちは月の世界にあらかじめ用意されている印象、気分、感情等の奔流のただ中へと帰っていくことで再び地上の人間として目覚めることとなる。


それが月の結界宇宙に降りてきている人間の霊魂の立場だ。


月の結界は人間が霊界を疑った霊魂たちの塊によって形成されている。

少なくとも私たち現代人の記憶は月の結界で拾い上げたものに基づいた表象とイメージを採用して、生まれゆく肉体にその整った魂を用意することで、地上に浮かび上がってくる霊的な像を新しいものとして知覚しているのが私たちの意識なのである。

意識は魂の持つ記憶であるその像を“文字のようなもの”を意味内容にして読み取る。

その文字のようなものの意味を外界の色や形と照合して、それを自分の中にあるものとして思考の光を当てているのが、私たちが自我と呼んでいる人間本能のことだ。

怜悧で明晰な思考とは私たちの眠りの中で交わされる生命の会話のことである。

私たちはそのことを思考の種と呼んでいる。

この自分の内面である印象、気分、感情を自分のこととして感覚するだけでなく、思考することができるための種となって私たち第5文化期の人類種の意識的生命体としての活動をしてくれているのがアトランティスの第5亜人種であるセム人なのである。

そのセム人の中でも印象、気分、感情の支配を超越し、半神半人として月の神々の声との関係を意識とし、絶対記憶の創造者である月の神々と会話に疑いを持たなかったアトランティス時空のノアの一族だけがアトランティスの終焉である伝説の洪水を見届けることとなる。


ただ、実際に見届けたのは時空の崩壊という名のモノポール(磁気単極子)化である。


地球を雨で覆い続けることで引き起こした大規模な洪水は磁極を失うように働きかけた元素霊を支配する神霊たちの総意によって水の単一化が果たされたのである。

水の単一化とは人種の単一化のことだ。

アトランティス時空には海人種を除いて、ルモアハルス人以来さまざまな人種が太陽系惑星から転生してきたことで、絶対記憶を形成させてきた月の水を地球の水として転生させてきた。

海人種はアトランティス人の祖先ではあるが彼らは地球由来であり、その水は地球を新しくするものではなかった。

一方で、陸に上がったアトランティス人たちはそれぞれに固有の感情を吐き出すことで、月から地球に生まれ変わった新たな時空に、それまで存在しなかった記憶の吐息を月の結界に齎し続けた。

その吐息に思考の波は乏しかったが、それぞれの惑星信託者であった秘儀参入者たちが祭り上げた皇帝マヌによる偽りの太陽は地上の生命へのあらゆる願いを実現させる絶対記憶の表象をアトランティスの水に照らし続ける。

アトランティスの人間の魂は地球という楽園での永遠の愉悦に夢を見ていた。

太陽系宇宙の中ですでに蒸発し、霊化された生命にも関わらず、それでも神々からの自由を願った宇宙の意志が水として存在できる悪魔の巣(楽園)としての地球の魂の世界に、ルナル・ピトリスという名の半神半人の天使が地上に降り立つこととなる。


ルナル・ピトリスは偽りの太陽の光を跳ね返す水を有したアルビノだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ