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楽しいこと以外全部ウソの叙事詩   作者: ばんだな
第五章 オリジン オブ シビリゼイションのために
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オリジン オブ シビリゼイション#10 アカシックレコード:地球紀アトランティス人編(最初の大洪水と黒魔術を引き起こす人間の生命力)

#58


魔術とは何かを語る時に最も著名な人物はアレイスター・クロウリーだろう。

一八七五〜一九四七年を生きたクロウリーは様々な肩書きで魔術組織を指導した奇才とされ、当時の混沌とした時代の過渡期に悪魔的で退廃的で逸脱的な思想をライフスタイルとした現代にまでその名を残す魔術師がいた。

その活動の規範は霊的、精神的な悟りは社会規範を破ることで叶うデカダン(退廃)とディヴィエイション(逸脱)を思想とした霊的テクニックとしたものだった。

その際たるが“性魔術”だ。

性魔術とは、中世インドのシヴァ神を崇拝するシャークタ派のヒンドゥー教の経典タントラを模したもので、麻薬を用いたエクスタシーを通じてタントラが提唱する性の本能を神そのものとする性魔術に接近しようとし、男性の精液を神の飲み物である成就した思考の結晶とした過度に男性を神性視するなどの活動を表立って思想化したものだ。

また彼はバイセクシャルでもあった。

そんな異端的なあまりに束縛されないエゴイズムを活動の基礎としたクロウリーは西洋魔術の大手でもあった黄金の夜明け団なる魔術組織に属していた中で相応に評価され、ヘレナ・ブラヴァツキーの神智学協会にも所属したり、フロイトやユングの深層心理学に傾倒するなどして、自身の考える魔術への普遍性を広めるための宗教組織を立ち上げる。

それが東方テンプル騎士団である。

セレマと呼ばれる聖守護天使アイワスからの啓示を聖典とした宗教組織は、性魔術の協力者であり妻でもあったローズ・クロウリーを通じて得た啓示からの預言を信仰の種として、政治、文化、哲学を用いた著書を多数執筆することで社会批評にとても熱心な魔術師だった。


この経典セレマの元となった聖守護天使アイワスは霊人である。


聖守護天使という肩書きはともかく、アイワスと呼ばれる私たち人間霊魂の時間領域でもあるインスピレーションの図書館に立つ霊的存在は、その身近さから自分の祖先や前世であること等が想定されるが適当ではない。

絶対記憶の所有者であるアトランティス人は元々エーテルの記憶領域との結びつきを形象イメージ的な意識とし、そのイメージである自己を同じ時代とコミュニティに生きた人間たちの間で共有していた。

それらの無意識の背後では彼らに記憶とその中でのキャラクターである人格と概念の有り様を提供し、生命である記憶とその魂の持つ概念との関係性の制御と結合を行なっていた思考主が存在している。


その存在は天位階七位の権天使アルカイである。


アルカイとは古代ギリシアのアナクシマンドロスが初めて万物には“アルケー”という源があることに用い、その哲学の祖であるタレスによってアルケーが“水”であるとした、インスピレーションの元となった人間の根源であることを万物の源と呼んだ。

人間の認識である霊魂が全ての源であると彼らは見ていたのだ。

ちなみにヘラクレイトスは“火”、ピタゴラスは“数字”、デモクリトスはアトモスは“不可分体”、アクナシマンドロスは“無限定、すなわち水”がアルケーであると考え、それらを統合し、万物は地水火風であるとしてまとめたのがアリストテレスだった。

アルカイとはアルケーの語源ともなっている古代人の見た人間の原型である。

その原型とは私たち人間本性でもある霊人の面影にして人格の神霊であり、私たちが人格と呼んでいる個性は全てこの天使によって運ばれ、創られたものを通して私たちは「私」としての投影される側での活動が可能となっている。

そのことから、ヨハネの福音書の冒頭に出てくる「はじめに言葉()があった」の“はじめに”にあたる人格への意志がアルカイのことだ。

アルカイは地球の人間に関わることのできる最高位の天使にして霊界で人間的な活動をしている神霊化した人間である霊人のことだ。

地球の三つ前の宇宙紀である土星紀の段階で人間的な対象意識を提供された人格の神霊候補が宇宙進化とともに霊的なステージを高めることのできた究極の状態での人間を権天使という。

いわゆる、我々が鏡として目指すべき先輩神霊である。

その先輩の司る権能は人間の魂を俯瞰し、その俯瞰した魂にふさわしい自我を当てらい、その魂に自我を伴わせた転生のオンとオフを管理する人間自我の監督とも言える霊人が私たちの主体の神として人類の各時代に自らの分身である自我の断片を携えた魂を人間の遺伝子に(なぞら)えて地球に出産させる。

この人間の自我霊を統括している霊人としての根源意識たる「私」という権能が地球の魂の引力に奪われる運命の時がアトランティスの帝国時代に訪れることとなる。


アトランティス時空を覆っていた絶対記憶を投影していた霧の空間が晴れるのだ。


アトランティス帝国時代の人間の「私」という概念は絶対記憶の背後に隠されている段階にあたり、その主体である霊的自我(私という主体)の多くはまだ月の時代の頃の名残りとしての夢の中でのみ人間らしい活動することで高次元存在の管理のもと個の魂は熟成されているものだった。

その活動目的は現代人や月紀で堕天した動物人間のような自我を有した醜悪な欲望と権力を自分のためだけに振るうことしかしない存在を抑止するもので、地上の人間に与えられてた“絶対記憶”とはいわば昏睡とまではいかない半夢想状態のままでいさせることは高次の生命存在にとっても予定調和であった。

しかし、その夢の中で地上の人間をしているアトランティス時代の人間の魂に堕天的にして下降的に干渉的に転生して働きかけたのが秘儀参入者の惑星神託者たちだ。

彼らはすでにアトランティス人たちに搭載された魂の世界と地球生命体との融合を済ませていた関係上、絶対記憶で微睡んでいる人間の記憶の中に自在に出入りすることの自由を有していた。

彼らはルシファーによるレムリア時代に始まったシューマン共振で創造した脳に共鳴することで人間の生命体と結合することが可能となり、地上と人間の硬質化の過程で肉体の神経組織を人間の根とした人体の知覚機能となり、その知覚機能に生命を物質化させるための叡智で地上の人間から神(地球元素)とを分離させる。

その働きの触媒として今も地上で根付いているのがミトコンドリア存在である。

ミトコンドリア存在とは地上に引き摺り下ろされた生命体の影である。

※私たちは生物のミトコンドリアが保有する原水素が

 “別の何かと混ざり合っていた世界の投影”を対象記憶として

 認識している状態のことを生涯と呼んでいる。

 Ans!:私たちは全てが過去である終わった記憶をやり直している。

そして、その形態化された影の本質に潜んでいた存在がシューマン共振の変調によって見出された人間の物質体で、ミトコンドリアが模索し続けた最高傑作である人間という肉の細胞の中で幾何学の神として叡智を執行しているのがアーリマン存在と呼ばれるゾロアスター教の悪神のことだ。

アーリマン存在は人間が地球から独立した地上の神であることのために遣わされた眷属にして分神として現代人の思考形態をアトランティス人の思考モデルとして連動させる。


そうして現れたのがアトランティスの第四亜種族ツラン人である。


原ツラン人とも言われた彼らトゥラニア種族はアトランティス人の水と空気をある程度自在に操作することのできる生命力への干渉力を自分のために用いることの魂を予め有した種族だった。

自然が空間的に提供している生命の力を利己的な欲望を自分であるとした魂が肉体となったその種族の肌の色は黄色寄りだった。

彼らは自らの記憶いかんに関わらず、自分の願望を満たす目的のための力の濫用に迷いのない魂の記憶が彼らの強烈な個に反映されていた。

まるで力で支配することに迷いのない強欲な現代人のように・・・

その振る舞いもまた他の歴史的なアトランティス人が抱いていた絶対記憶の別の側面が強く押し出された色と骨格が彼らの魂の形として肉体化される。


彼らツラン人は後の現代における“四つの黄色亜人種”の始まりでもある。


ツラン人たちはトラテケン種族ではなく、トラヴァトリ種族の住んでいたアトランティス大陸の西端であるメキシコの先から海を隔てて大きな島だったカリフォルニアの山岳地帯の南側及びアラスカの海にあった大陸のような島から勃興し、以来その地区から移民としての活動をアトランティス帝国の全盛の時代に行うようになる。

また彼らはトラヴァトリ種族のように振る舞ってはいたが、その凶暴性や粗雑からアトランティス帝国に属すための記憶による会話を自ら拒絶し、むしろその記憶による意思疎通を妨害する働きかけのための空間的言語を発達させていく。

いわゆる空気を振動させた音を形にした現代人の扱う言語である。

以来、記憶による会話に蓋をすることで独自の言語を彼らの種族の間で話し合われることとなり、その活動は大陸の中心ではなく、南側から帝国の領地を避けるように占めていく。

現代でいうとメキシコからカリブ海経由でブラジルから大西洋の南のことで、アトランティス帝国の数万年間を水面下の内に外部としての秩序を守るだけの支配力を至らせていた。

秩序と支配と言っても母国と呼べるような統制はなく、彼らはただ自分たちの持つ記憶の衝動の本能に基づいて自分の存在に気づくまでの数万年間を大陸の南端を伝って、中央アジアの東海岸にまで達した一支族は現在の中国の内陸部で生活するところまで移動をした。


その道程は当然争いに次ぐ争いだった。


そして、帝国武力と人員の記憶組織が圧倒的過ぎて戦争では常に負けていた。

帝国のトラヴァトリ種族とトルテック人の記憶認証とそのコミュニケーション体系の異なる彼らは例外なく敵認証され、絶えず相入れることのない種族であり続けることから長きにわたって退けていた。

その関係から彼らトゥラニア種族に帝国そのものが支配されることはなかった。

しかし、ツラン人たちの人口が増加し、種族としての経済や法律が成り立つにつれて彼らの悪しき社会性がアトランティスの時空に夥しい悪意の波となって、その時代の空間に存在している全ての人間の生態系をも変える拡散されるようになる。

例えば、子供は種族と共同体の財産であることから、上がり続ける出生率に応じて増えていたのは男女の結婚という契約という契りであるべきはずのものが、この時空では人間存在が記憶によって共有されていることからこの概念が弱く、扶養義務のない関係から家庭生活などというものも存在しない、現代の猿やゴリラ以下の倫理性のない秩序に本来の自己中心的な凶暴性な人間自我の精神を想像してみてほしい。


人間自我の精神とは愛のことだ。


人間自我の魂の根源は空間的な愛と均衡を保つことで満たされる。

一方で悪である悪魔の働きとは不均衡を引き起こす力の総称である。

子は種族に奪われ、異性は乱交し、経済はそのために存在し、教育は理解力ではなく本能的な才能を鋭敏化されたものとして記憶は共有される。

そして、空間の愛がそんな混沌と破綻した男女関係の間でもつれていく。

というか、男女という概念そのものが不均衡の現れでもある。

それに加わった知性が本能化した無政府状態のツラン人の種族全体が分裂していくことで、アトランティス大陸の広い地域で凄惨たる混乱を招き続けた結果、アトランティス帝国はツラン人の汚染された精神性の巻き添えを食う形でその権威と支配体制を衰退させていった。


それが約80万年前のことである。


アトランティス人たちの時空を支える大陸の多くは一度目の洪水に見舞われることで、中央アジアから東方にあたる日本からカムチャッカ半島にまで伸びていた大陸の各地も例外なく海水で覆われるほどの大規模な洪水がアトランティスの大陸を覆う。

その大洪水は現代のアメリカ大陸のロッキー山脈の隆起によって引き起こされる。

加えて、レムリア時代からの大陸がアフリカ大陸の南からエジプトがある北アフリカの地域と結びつくことでサハラ砂漠を除くアフリカ大陸の造形が現代のものに近くなる。

また地球の北側ではグリーンランドを除く太古の時代(ヒュペルボレアス時代の神話の島々/大陸)から存在していた北極圏からの島というかほぼ大陸のスケールでありながらもとてつもなく柔らかいエーテル状の領域がスカンジナビア半島及びシベリア地方に結びついたことによって現代のユーラシア大陸が西側と東側より形成されていく。

つまり、ゴビ砂漠やネパールも中央シベリア地方はこの時空段階では海だった。

カスピ海もサハラ砂漠もチリやアルゼンチンも海だった。

カナダやアラスカもほとんどが海だった。


しかし、この大洪水を経ても大西洋上のアトランティス大陸はほぼ残った。


この最初の大洪水でジブラルタル海峡ができたことでヨーロッパより東の大陸とは切り離されたことはあったが、大西洋上の西と南側のツラン人の種族が多く暮らしていた地域を除いて、皇帝マヌや秘儀参入者たちが居を構える大陸の中枢は大洪水によって土地を失う危機を回避していた。

というより、最初の大洪水は彼ら惑星神託者たちが引き金を引いたものだった。

彼らの思考によって創作されたテクノロジーは天候さえも操り、任意に海中の水圧をも制御することで大陸をも隆起させることで、地球上の水そのものをも動かすことをも行なったのが80万年前の人種選別のための人類を洗い流す大洪水だった。

しかし、その大洪水は数万年の彼方から転生してきたツラン人の魂を滅するために行われたものであり、アトランティス時空を滅ぼし、時空そのものを閉じるために開示された崩壊の力とは違う使われ方をした生命の記憶である空間への調停の仕方だった。

よって、ツラン人を含めてその他の種族たちもそれぞれに生存していた。

もちろんトラテケン人による帝国組織も存続することで時空が改められていく。

衰退はするも帝国の提供する絶対記憶の支配を続けるための都市機構は大西洋上で健在で、その権威はやがてポセイドン島と名付けられる大陸に限ってアトランティス大陸と呼ばれるようになる。

また、それぞれの街が「ルカ〜」という無個性で金太郎飴のような呼称もなくなり、ポセイドン島の中心をポセイディアとした首都構造がアトランティス文明の新たな進化の拠点となっていった。


それらのことから皇帝マヌは伝説の伝承上ではポセイドンと呼ばれている。


アトランティスの大災害でトゥラニアの種族たちはいくつもの故郷を失った。

しかし、彼らは自分たちの支族の多くが洪水によって滅んだとは考えず、アトランティスの時空を支配する大いなる力によって“滅ぼされた”ことの事実を少なからず共有することのできる空間の記憶からその目と耳の知覚に形象として反映されることで知らされていた。

地球生命の物質化が随分と進んで久しい時代でも、誰もが物質を対象とした生き方を認識とした魂の在り方が浸透し、空間を漂うエーテルを認識するその魂と環境への親和性は健在で、彼らの憎悪はその偉大にして強大な力の根源を“自分たちも所有したい”と思うようになる。

そして、同じように生命を操り、同じように海を操り、同じように天候を操り、同じように権力を有して、同じように国家を組織して、同じように人々を自在に操り、同じように空間から記憶を取り出し、同じように文明を駆使して、自分たちの意のままに気に入らない種族を滅ぼせるだけの力をこの憎悪のままに返してやりたい願望がツラン人の魂に黒い意志として現れる。


そう願ったツラン人の魂と現代科学の恩恵を受けてきた魂との相性は抜群だった。


ポストアトランティス時空の特に第五文化期にあたるルネサンス以降(1413年〜3573年)の二〇〇〇年間の魂は誰もが個別に思考を行うことのできる孤独と自己満足が満たされるかどうかの基準が他者である対象に委ねられることに慣れたその感情との相性が抜群なのだ。

それらの感性は当時のアトランティス人種族にはないものだった。

それらを搭載していたのは皇帝マヌと惑星神託者である秘儀参入者のように、前宇宙(月紀)の記憶有したまま神々の世界であるアストラル界と地上を自在に行き来し、地上では影でしかない元素の向こう側にいる存在と繋がることのできる存在だけが個の思考を有していた。

個の思考とは神の権能なのだ。

思考は全ての対象に働きかけている。

鉱物も、植物も、動物も、人間も、全ての物質存在は被造物であり、物質から生命へと進化したのではなく、それらは生命が形態化したものであり、その形態はそれぞれの階層に存在している神々の思考が物質の生命状態と結びついて法則したものなのである。


人間の思考とはそれらの法則を個別に観察し、認識する権能のことだ。


その権能はツラン人が現れるまでのアトランティス人には不明の意識状態だった。

トゥラニア種族はその自我意識の断片を私たちの時空の人間意識と結びつくことで獲得することで、悪意なくそのコミュニティーを帝国とは異なる秩序を形成し、争いの種をその時代の数万年間に渡ってばら撒き続けたその末路として大洪水の憂き目に遭う。

それによって彼らは濃密な記憶の霧に覆われていた空間から解放される。

そして、ツラン人は生まれながらにして夢から醒めてなお自我を有するアトランティス人となっていく。

いわゆる突然変異ともいうのだが、それは私たちが眠りから覚めてなお自分を見失わないのと同じ感覚で、彼らもまた目を開けた先に広がる意識の世界そのものは夢にまで見たというより、夢で見続けていたかのような生活に戻ったかのような・・・

とりあえず自分という自分はもうすでにそこにあることが当たり前であるかのように彼らは自分が微睡んでいたことさえも忘れて“自分のなかった世界”を不思議に思いながらもその変調した時空の中で認識可能な記憶の中から見つけた自分の欲望に忠実に生きていく。


そうしてトゥラニア種族が最初に見つけた記憶が自分たちの失ったものだった。


彼らの見る夢は私たちが生きている十九世紀から二十世紀の現実であり、私たちの見る夢はアトランティス時空の剣と魔法のファンタジーフィクションのような水と空気の精霊を操る彼らの現実を、それぞれの相互作用として夜毎互いに繋がっているのだ。

それによって私たちは化学的な現象の発想を夢の中から手に入れてはその思考力で論理的に順序立てた分析によって地球の素材を変換的に利用できるようになる。

また彼らは私たちのその論理的な思考の様を夢の中でまるで自分でそれを行なっているかのような経験を無意識化で処理されたものを絶対記憶の彼方に忘却していたのだが、ツラン人をはじめ大洪水によって洗脳の解けたアトランティス人たちは空間を支配していた絶対記憶の殻のようなものが破れる。

彼らはそれぞれに各惑星神託者から預けられていた欲望が自らであることに気づき始めることで、その欲望に忠実であるだけではなく、その欲望の土台である生命力の力を自分のために用いるようになる。


○アトランティス時空の七つの種族とその欲望と守護惑星

⒈ルモアハルス種族:自然崇拝の欲望=完成した啓示である自然から受け取る記憶

▶︎土星秘儀参入者による転生者が導く=太陽分離以前に地球を去った土星人間

⒉トラヴァトリ種族:祖先崇拝の欲望=先祖の完成した追憶を受け取る記憶

▶︎木星秘儀参入者による転生者が導く=地球から分離した木星に去った木星人間

⒊トラテケン種族:国家権力の欲望=世襲制による秩序の支配を受け取る記憶

▶︎太陽秘儀参入者の転生者が導く=太陽が地球から分離した際に去った太陽人

⒋トゥラニア種族:利己的欲望=超越的な考えを自己欲望として受け取る記憶

▶︎金星秘儀参入者による転生者が導く=地球から分離した金星に去った金星人間

⒌原セム種族:論理的思考の欲望=理念の形の欲望を判断として受け取る記憶

▶︎ウルカヌス秘儀参入者による転生者が導く=地球の未来から転生してきた地球人

⒍原アッカド種族:功利的思考の欲望=知の策略を欲望として受け取る記憶

▶︎水星秘儀参入者による転生者が導く=地球から分離した水星に去った水星人間

⒎原モンゴル種族:追憶的思考の欲望=思い出を完成された記憶として受け取る

▶︎ 火星秘儀参入者による転生者が導く=地球から分離した火星に去った火星人間


第四世代であるツラン人以前の種族たちも同時多発的に絶対記憶に縛られない自己の認識で記憶と生命を識別する意識を朧げながら獲得していくことで、アトランティス中を覆っていた絶対記憶を投影していた霧が次第に晴れていく。

すると彼らはそれぞれに帝国のしてきたことと自分が何者であるかの好奇心に感情が即座に反応していく。

次第に、ごく次第にではあったが、彼らは自分という概念を思い出したかのように物事の認識を少しずつ浸透させていく。

しかし、その認識を論理的に思考して物事の良し悪しを判断する基準を持たないことから、その衝動にまるで動物のように従うことで自分を満たすことに自らの持つ生命力を対象に放っていく。

ある種族は言葉で植物を操り、またある種族は体内の水分を調整して膂力を振い、またある種族は空間の空気や水分を造形したり、震わせたり、その記憶を操作したりと直感的に扱うことのできる超能力の数々を惜しみなく自分の衝動のために利用していくことがアトランティスの時空の秩序を変容させていく。

彼らはその力の源である生命力の強度をパーソナリティと自覚することで力そのものに溺れていく快を基準に社会は認識されていく。

いや、社会とはいわばこの時空においては形骸で、あまりに発達しすぎた記憶力を個の自我と欲望によって自在に操ることに目覚めた各種族は、まるで世紀末世界のように荒廃し、堕落した人間像を量産する組織となる。


彼らを個の組織として数万年に渡って扇動したのは黒い皇帝だった。


黒い皇帝とは悪意を持ったアトランティス人の記憶のイメージが共有され続けたことで偶像化したツラン人の怨念とでもすればわかりやすい。

自然界での死は当時から自然を法則化している世界へと変えることで、五〇〇年から一〇〇〇年を経て次の時空で生まれ変わるための準備を行うべく、その魂は一旦地上の思い出は月に預けて去っていく、というのが肉体活動を終えた霊魂のセオリーなのだが、個を宿した魂の記憶が地球と月の軌道領域からいつまで経っても離れることなく、その存在を地球天体そのもので持続し続けるという現象をアトランティス時空の人間たちが創造する。

それが幽界での停滞を意志した幽霊である。

その停滞存在が大洪水以後の東のアトランティス大陸で暮らす各民族に一定の影響力をもたらすことで、やがてその記憶の根源がかつて無秩序で無教養な人間的欲望を剥き出しにしたトゥラニア種族のものであることがわかる。

その黒い意志の影響を受けた民族たちは強力な力の提供主のことを自らの神にも等しい王の権威として崇拝し、畏怖し、偉大なる崇高な存在として黒き皇帝を偶像し崇めたのだ。


この幽界ルートの走りとなった現象の因子そのものが黒魔術の顛末なのである。


魔術とは、宇宙の法との調停として存在している(ことわり)への意志を理解すること。

超常的な力を自在に振るうことを魔術のように考えている人が大半だと思うが、実際はアトランティスに行きた人間の意識以上に現代人の対象への理解力で分析し、思考した末に手にした力を敢えて行使しないその意志の心そのものが強さであり、白魔術の一種なのである。

もしも、何らかの巡り合わせで超能力やずば抜けた才能に恵まれたのであれば、その力そのものはそれを望んだ魂による選択的なカルマにあたり、その力である魔術的思考や科学、芸術に長じたその知性は人類の魂を俯瞰する人格の神霊アルカイが絶対記憶ではない個別の記憶を自分一人のものとして圧縮させた生命力がそれら能力を通じて“自分自身であることとは何かを思考せよ”という白魔術的な意志の現れなのだ。

繰り返すが、魔術とは宇宙の法である真の意志とその心と目的を理解すること。

それはすなわち空間を提供している宇宙からの愛の意志と繋がり、会話し、そのことで得た叡智を道具のように扱うことを予め与えられている“人間の思考力”というその魔術的な使命を果たすことのみに私たちが現代の時空に存在していることを説明することができる。

このことをもっとわかりやすく言うと、自分が何であり、何のために存在しているのかを突き止めようとする思考の在り方への遂行そのものが現代に生きる“魔術師の使命”なのである。


では、アレイスター・クロウリーとはいかなる魔術師であったのだろうか?


そのことを決める権利は誰にも存在しない。

なぜなら、私たちの徳性は行ったことのみでは決まらないからだ。

何をしたのかのかと同じ意味で何を思ったのかが現実だからである。

旧約聖書のマタイ書の中でキリストが「実際の窃盗も、想像での窃盗も同じである」旨の言質を残している。

その想う力が何であって、どこから来ているのかの解釈一つで私たちの天地がひっくり返る因果の中に人間本性である霊魂は、永遠持続の世界の先の彼方で存在している。

クロウリーはそのことを「知覚は全て自分自身の一部である。私たちの知覚は全て宇宙に触れていることであり、私たちは宇宙である知覚認識の範囲を自分の一部とし“その認識に応じた自由に基づき解釈する”ことで、宇宙を従わせることができる」と述べている。

一見して傲慢である。

あまりに束縛されない彼のエゴイズムには多くの矛盾が容易に見つけることができることから、いつの時代においてもそのスキャンダルの数々を切り取りさえすれば、その世迷いごとのオカルティストとしての業績を誹謗中傷することは容易い。

しかし、肝心なのは何が正しくて、何が現実なのか、何がそうさせているのかの、真実と真理の経緯を洞察に無責任なままに、あなたの認識に表れている誰かの何かに対する判断そのものがあなた自身なのである。


その精神的な意味そのものを理解なく振るう力のことを黒魔術と呼ぶのだ。

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