アメイジング シュミレーション#8 アカシックレコード:地球紀レムリア人編/前期(月分離前)
#45
月紀の人間はアーリマン存在との闘争の中でアストラル体を克服した。
アストラル体を克服する、とは自我によって感受体による興奮や陰鬱な抑揚の波を唯一無二の意志とする自分を低次の自我とし、その低次の自我が感受している意志を思考で抑止し制御する思慮深い洞察を自分であるとする内観の視座のことだ。
月紀の人間たちとは太陽紀でアストラル体を卒業できなかった存在たちだ。
それでも動物的アストラル体だけではなく、個別な自我を提供されながらもアストラル体の諸力である激しい動物衝動に流されることなく、人間的な思慮による使命をもってアストラル体の浄化を果たしアストラル界そのものの霊化を目的とする存在に属する魂となることが霊化の一環だった。
月紀では人間のアストラル体の状態がそのまま環境化されることによって液状の植物がまるで動物のように流動的に蠢くことで天体そのものを形成し、人間はその植物空間から活動に必要な養分を摂取しながら自らのアストラル体を環境に投げ返していた。
投げ返す、とは文字通り反射のことだ。
私たちの世界が太陽の光の反射で実体化しているのと同じ関係だ。
太陽の光を跳ね返すということは“反射された光”を必要としない、ということからアストラル体を反射できた存在は月紀の来世の地球を天使で始めることとなる。
月紀の後期で天使となった自我を有した動物人間はアストラル体を生命化させることでエーテル組織へと転換させ、神々に叛逆しようとする月の悪しき意志の浄化と霊化に成功することを成果に月紀で悪魔化したアストラル人間をアストラル界から救済した。
また同時に、月紀のアストラル界へと引きづりこまれたままとなった月紀で自我を有した動物人間たちは月の悪魔であるアーリマン存在の意志である月のアストラル化のための礎となる。
当時の月環境との親和性を流動性植物と共にアストラル的に強化された動物人間たちは月紀で天使となった自我人間と別の進化を辿ることで、天使以上の権能を月で振るうことによって次々と天使の神魂を逸脱的に堕天させていく手足となる。
彼らが地球紀の人間のやり直し存在としての魂である。
地球の人間の意識である魂の根源は月紀に降臨したアストラル体に由来している。
ただし、地球のアストラル界は神格的な自我を喪失した自己意識を持つ魂である。
そのアストラル体は月紀の木星軌道内の空間のエーテル成分である「空気」を叡智の神霊から拒否した調和の神霊であるケルビムの一部が逸脱したことに由来する。
ケルビムは愛の神霊セラフィムと共に根源叡智を見上げることのできる私たちが存在している宇宙を愛と調和と意志で顕現させている三位一体の神々の一柱である。
そんな超越的な神々の一柱が逸脱し堕天使化したケルビムは根源叡智の遂行しようとする根源叡智の遂行しようとする宇宙の善なる行為に反旗を翻し、宇宙進化のための恩寵に「断念」を表明することによって月紀の液状組織領域が生成され、それがやがて人間が宇宙で活動するためのバイタリティ(宇宙で生きるためのエネルギである生命体=エーテル体が逸脱し変容した魂的生命体がアストラル体、またその魂の転生領域のことをアストラル世界と呼ぶ)となったそのエネルギーのことをアストラル体と呼ぶようになる。
そのアストラル体を逸脱の神々は住処とし、既存の神々とは違った権能を振るう悪神へと誘惑するルシファーに憑依することで、まだ成熟していない人間の魂を早期に霊化させることで霊界へのアストラル的な影響力を強めていく事を目的化(私たちが生まれる理由=霊界から未成熟な霊として排除されてる)。
またアーリマン存在は堕天使ルシファーの誘惑の権能に幾何学的な権能を付与したアストラル体の物質化への意志(悪=宇宙的知性への萌芽)を強めることでアストラル的な地上の楽園を目指すことを目的(私たちの好奇心の理由=文明化を強める幾何学への興味)としている。
※このルシファーとアーリマンの対極的な関係は現在も継承している。
そのことで精妙なエーテル組織だったものが液状のアストラル組織となっていく。
その変容は神々の「断念」という意志によるもので、叡智の「光」として宇宙を覆っていたエーテルはやがて液状化した原初の「水」となり、それを養分とする魂的生命体である動物人間の自我との相互関係による残留物がアストラル世界の反映素材がエーテル世界からの変容的模像として拡張されていく。
その新たな月宇宙が霊界のとある領域の中で存在感を確かなものとしていく。
その領域の霊界からの根絶を目指した働きかけとそれに抗い霊的世界への革命的な意志の抗争を縮図化したものが現在の地球紀の宇宙観及び地下の地層として顕現している。
それが鉱物的な地球惑星の物質の大本となる火の霧にあたる。
○地球の形成過程
アルパ球▶︎ルパ球▶︎アストラル球▶︎物質球▶︎アストラル球
※土星の離脱※太陽の離脱※月の離脱※現在の地球※未来の地球
火の霧は地球の大気状の漂流生命領域とでも思ってくれて良い。
太陽分離時の火の霧は現在の地球内部の第六層に相当し、月分離後の火の霧は地球の一番上の表層となり、第七層の地球反射鏡領域の影響から現在の私たちの見解では液状の鉄とニッケルの地球の核組織として認識されている。
その顕現の認識に階層が存在していることもまた霊界の反映そのままなのである。
例えば私たち地球の人間の認識は宇宙全体の五%にも及んでいない。
だがしかし、その五%の認識には残りの九五%が全て働きかけている。
人間の理解が及んでいるか否かとは無関係に私たちの認識の前には霊的世界のありとあらゆる現象が自然宇宙となって反映されている、ということの意味を考えてほしい。
その五%が自然宇宙の全てに影響を働きかけている、ということだ。
なぜなら私たちの認識の五%とは月の衛星が提供している集合的アストラル世界そのものであり、九五%の未知もまた地球の前世である浄化された地中の月のエーテルが宇宙として反映させている惑星神霊の世界観の不可視性に陥っている窮地の現れなのである。
互いのスケールと認識はどうあれ、その影響は相互に引き合い、反発し合う。
古い土星紀の繰り返しから古い太陽紀と月紀を経た現在の天球型惑星天体となった地球には、それまでの宇宙紀の全てが濃縮されていることから重力という現象が生じている。
重力及び斥力と引力の相互現象は地球紀に初めて生まれた概念である。
そして、重力という単一の現象は存在していないことはもう理解しているはずだ。
重力とは神的な生命と魂的な生命との押し合いを原因とした現象の反映である。
いわゆるビッグバンと呼ばれる宇宙顕現の痕跡とは地球紀の古い土星状態であったアルパ状態の頃の名残りであり、その後に太陽となる恒星の生まれるルパ球が展開され、太陽と月地球の分離前のアストラル球から現在の衛星としての月に分離した後に地球的な天体状態における重力と呼ばれる概念の現象が発生するようになる。
ゆえに、重力は各宇宙紀で様々な空間現象としてそのバランスを現象化してきた。
その重力が月紀においては「水」的な液状現象として空間を覆っていた。
重力とは空間に働きかけている力のことだ。
かつては月紀の空間を覆う液状であり、その前には太陽紀を照らす気体であり、そのさらに以前では土星紀を満たす熱現象として空間化していたものに生命とそうでないものとが作用反作用で現象化したものなのだ。
現在の私たち人間の魂は物質に働いている重力(均衡)の世界を認識している。
その認識はこれまでのどの宇宙よりも重たく暗い物質の質量と結び付いた霊的世界から最も遠く離れた末端的な存在であるとも言える顛末的世界の権限なのである。
それらの要素は現在では四大元素呼ばれる生命現象を司る精霊の振る舞いであり、古い宇宙における自我を霊界に残した人格の神霊である霊人及び地球の神である形態の神霊の指揮の下にある自然神霊による法則に従い気化的に拡散させようとする斥力と凝縮的に濃縮させようとする引力とが各宇宙紀ごとに形を変えてきたものが地球紀では“物質”を重力そのものとして空間的に認識している。
あるいは認識させられている、とも言える。
月紀の「水」は神々からの逸脱した生命に対して神々が断念を示したことによる霊的概念との境界化によって生まれた魂であるアストラル世界の反映として宇宙に顕現していた。
神々の断念の象徴である「原初の水(液状の何か)」が古い月のやり直しの地球紀ではアストラル世界の浸透の反映として火の霧のように空間に満ちていた。
地球紀ではこの火の霧の熱に人間の魂と様々な高次の存在が受肉できた。
太陽が去り、月のアストラル世界が地球を席巻し始める。
かつての地球は火の霧が重力として合法則的な原則だった。
人間の魂と月の神々である高次存在はその火の霧の中にいた。
人間の魂はその衝動と本能と情熱を火の霧で表現した。
その表現は四肢に似た器官を用いて歩むというより漂いながら自由に移動した。
その動きと行動には全て合法則的な意味があると同時に人間の魂たちはどれも微睡んでいたことから合法則的な振る舞いの裏側でそこには知性、理性、悟性の思考は欠いていた。
その行動を指導していたのが月の神々だった。
彼らはその記憶の中に知性と理性の悟性を有していたことから地球の合法則を司っている火の霧の中から創造活動を行うことができた。
その創造活動の手足が人間の魂だった。
ゆえに人間の魂はただ地上的に漂いながらも無意識に地球環境を創造する。
月の神々は人間の魂に基づいた人体を火の霧より発展的に創造しようとしていた。
そして、人間の魂たちはその創造力を目指してアストラル世界から新たな宇宙天体である物質的な地球へと下降する意志と努力が地球への熱となり、彼らの住む火の霧は太陽の神々が提供する男性的な力で受精し、月の神々の持つ女性的な力で生殖をするという月紀の空間を満たした生きた植物的要素を含んだ液状の原初の水銀と結びつくことで鉄の成分を生成していく。
人間の魂はそうやって神々との結婚による無性生殖にて地球を創造していく。
太陽の神々が持つ進化と成長の自然法則の模像が男性的な機能と結びつく。
月の神々が持つ知性と理性の悟性法則の模像が女性的な機能と結び付く。
太陽は男性の物質体と女性の生命体に力を注ぎかける。
月は女性の物質体と男性の生命力に力を注ぎかける。
生殖の起源とは、いわば太陽と月のエーテル的な結婚であり、その結婚からの過程によって現在のような惑星としての地球は創造されたとも言える。
人間の魂は火の霧の合法則性に従うことで月の神々の悟性法則という精妙なアストラル体に受肉していくことでその衝動と本能と情念によるその行動の全てに意味があることを見出していく。
その機能はやがて思考と人格の反映にまで至るのだが、アンドロギュノスと呼ばれる両性具有体だった水銀に似た鉄を有した人間の魂の受肉体はまだ太陽と月の神々の指揮下にあることで、依然として古いものから新しいものへの脱皮という新陳代謝の枠組みの中でエデンというエーテル世界にいた頃と同様に永遠の命を約束された微睡みの状態で地球生活を繰り返していた。
人間の魂であるその意識はまだ肉体の中ではなく、肉体の上にあった。
その際の人間の魂はいわば魚のように鳥のように漂い、人間の意識が個体化されていない集合的な魂の塊だった地球空間を泳いでいた。
彼らには浮き袋があり鰓で呼吸らしきことを行なっていた。
その呼吸は現在のように空気を吸うというより、当時の空間だった火の霧を通過させることで必要な栄養を取り出し、体内で循環させることで地球の組成と限りなく近い肉体状態を共有しながら成長という概念を進行させていた。
その呼吸と循環の関係とがのちに血液循環となる。
もちろん当時の鳥魚人が行なっていた呼吸と循環の流動代謝物は赤ではない。
無色透明なクラゲのような存在が女性的な力を有していた月の神々と男性的な力を有した太陽の神々の助けを借りながら地上の人間的生命体は自家受精存在としての機能を躍動させることで惑星としての地球創造に貢献していたのが私たち地球の人間の起源なのである。
人間の魂はそのように活動する地上の生命体を意志していたのだ。
しかし、形態化と硬化の力を司る月が地球の受肉と融合を強めていくことで太陽の神々の働きかけである成長と生成と進歩の力が留められる。
そのことで地球はみるみると硬化していく。
やがて荒廃した地球は人間の魂が住むことの困難な環境へと変貌を遂げる。
太陽による成長力が熱と共に失われたからだ。
自ら輝くことのできなくなった地球は月による冷却の過程で生まれては滅んでいく、古くなっても新しくなれない過酷な地上への転生を多くの人間の心魂が控えるようになり、彼らは太陽系の様々な惑星領域にとどまることを転生先に選んだ。
彼らはアトランティスの時代に再び地球に回帰し転生することで他惑星の諸力をテクノロジーとして転化させる働きを担い、人種の概念を地球のアストラル世界にもたらすこととなる。
一方で地球にはごく少数の力強い心魂のみが地上の生命体として沈殿する。
彼らはレムリア人と呼ばれる現人類の地球上の祖先である。
地球の魂として残ったレムリア人たちは地球のエーテル体に寄生し、アストラル体を有した火の霧と化したレムリア人はかつてエーテル人間だった頃の人間的な模像を無意識的に思い出すことで地球の姿を形態化させていく。
楕円形である。
ヒュペルボレイオス時代のエーテル人間の形態はドングリのような楕円だった。
その純粋なエーテル存在たちの意志がのちに地球の大陸を成すこととなる。
彼らは細長いゾウリムシやクラゲのような姿で鳥魚人として振る舞っていた。
しかし、太陽が離れることで釣鐘を逆さにしたような円錐型の形態に変化した。
その所以はかつて内側から獲得できていた太陽からの生命エーテルが地球の外へと出ていってしまったためだ。
また、人間の魂の居住地でもあり、地球の大気でもあった火の霧もまた冷却の影響から全く別の状態へとシフトしていく過程で、人間の魂の生活表現の形態であり手段としての影響を及ぼせなくなる。
こうした地球の凝縮と硬化は太陽が地球から最も精妙な素材部分である生命エーテルを持ち去ってしまい、地球に残った月がその環境に最も粗野な部分を地上に反映させる働きをしたことで生じた。
そのことを憂いた太陽の神々は地球から粗雑な部分を取り除くため月を分離する。
月が地球から外へと出ていくことで新たな地層を重ねることが可能となる。
このレムリアの時代に月が地球の衛星となることで初めて現在の地質学的な見解とのつながりが見出せる。
それがレムリア大陸である。
レムリア大陸とは現在のオーストラリアからインド洋にかけて広がっていた。
その痕跡は一九一二年にアルフレート・ウェーグナーの提唱した仮説に等しい。
パンゲア大陸である。
パンゲア大陸とはプレートテクトニクス以前の統一大陸のことだ。
原初の地球は一つの超大陸から始まったとされる仮説だが、イギリスの動物学者であるフィリップ・スクレイターはキツネザルの生態の分布がアフリカのマダカスカル島からインドやマレー諸島にかけていることを提示したのを皮切りに、鉱物や化石の堆積物等が大海を隔ててなお、その生態系があまりにも類似していることからパンゲア大陸は伝説上の仮説ではなく、レムリアという原初の人類と同様の名を提唱されることとなる。
月分離後の地球は太陽が取り除かれた時以上の激変と激動をもたらした。




