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楽しいこと以外全部ウソの叙事詩   作者: ばんだな
第4章 アメイジング シュミレーションのために
39/64

アメイジング シュミレーション#2 エレメントヒューマン編

#39


私たち人間には無数の個性が存在している。

誰一人として同じ人間はいない。

雪の結晶にも二つとして同じカタチのものが存在しない。

それと同じ仕組みが全ての物質の形態の形成に働いている。

それが幾何学だ。

幾何学が物質の認識の位相を互いに違うものに見せている。

だから物質の粒子そのものの本質的な違いが私たちの認識にはわからない。

物理学では原子と原子核の間を漂っているとされる電子とのエネルギー的な関係から九九.九%の中身はスカスカであるとされている。

しかし、私たちは確かに対象物に対して固体的な硬さや抵抗といった物質感を現実的な感覚として扱うことができる。

それはこの世界の物質が運動をしているからだ。

物理学が提示している物質の原子間におけるエネルギーとは静止した状態での量子的な数値を数式の中で演算したポテンシャルのようなものであって、実際には原子間を漂っている電子は空間中の様々な物質と結びつ続けるという運動を繰り返すことで密度というエネルギーを現実の認識に対して発信し、提供している。

例えば、それは静止している扇風機の羽と運動している状態の違いに等しい。

扇風機の羽は静止時にはスカスカだが、回転している際には容易にその隙間をすり抜けさせないといったことが原子間での電子の現象に“回転という運動”が生じることによって現実を展開している、ということだ。

回転とは熱運動であり、熱運動とは空間での電位差によって生じている。

密度とは回転であり、回転とは電位差なのだ。


その電位差の部分に幾何学という霊界を逸脱した悪神が関与している。


アーリマン(アフリマン、アンラ・マンユ)という。

アーリマンとは火を崇拝する紀元前の信仰宗教であるゾロアスター教(拝火教)における善悪二元論の悪霊側の勢力で死と闇の混沌をもたらす邪悪と汚染を司り、伝説では大地を砂漠化し、大海を塩水化し、植物を枯らし、人間や動物を殺戮する悪の精神を撒き散らす悪神のことだ。

ゾロアスターの教義では、この善悪の神々の闘争を背景に善を何とするか、悪を何とするかの自由意志が人間にはあるとし、その自由意志の善悪を図る天秤のことを最期の審判と呼び、神々の信徒である人間の火がどちらに傾くかによって死後の宇宙の秩序が定められるという。

ちなみに現在の人間の魂のアイデンティティである「私」という主体の悟性である賢さや理性による権能はこのアーリマンの眷属であることに由来している。

悟性を由来とした理性と賢さとは幾何学の神であるアーリマンの化身。

つまり、私たちの魂はこの幾何学の領域を故郷とした集合魂の分体として人間の脳の仕様に寄生している宇宙外知的生命体なのである。

なぜなら、我々の悟性とはエーテル体から逸脱した霊的生命体の亜種だからだ。

アーリマンとは霊的太陽が進向させている時間軸と対立する空間に君臨する悪魔の王サタンと同一の邪神なのである。

私たち人間の進化は土星紀に始まり、太陽紀を経て、月紀を通過し、地球紀に至るまでの間に絶えず逸脱した神々の洗礼を犠牲であり試練としながら前へと進んでいる宇宙外生命体と一体の存在で、切っても切り離せない因果の意図()が幾何学や周波数や色となって次元を超えて、善悪の三位一体が融合的に時空間化している。


霊的本性の創造(被造物との関係) 宇宙状態(投影対象)      人間状態(宇宙顕現体)   逸脱の神々の干渉(霊界反作用=宇宙作用)

自我体(霊界):土星紀▶︎熱宇宙   ▶︎熱(元素)人間(熱=精霊(元素霊))◀︎アスラ神(カルマを忘却させる神)

動物体(霊界):太陽紀▶︎エーテル宇宙▶︎植物人間(物質体+エーテル体)◀︎アーリマン(空間を幾何学させる神)

植物体(霊界):月紀▶︎魂宇宙    ▶︎動物人間(物質体+生命体+魂体)◀︎ルシファー(好奇心で誘惑する神)

物質体(霊界):地球紀▶︎物質宇宙  ▶︎自我人間(肉体+生命+魂+自我)◀︎三位一体(悪への自由意志の根源)

霊的時間体(霊界状態)である霊界での本性と霊的空間体(宇宙人間状態)である宇宙は反転関係にある。


少しだけアカシックレコードの話をしよう。

まずは土星紀からだ。

土星紀の土星とは現在の太陽系の土星のことではない。

現在の太陽系の土星軌道内の空間全てを人間の宇宙と定めた一つのユニバース内での一現象のことだ。

太陽も惑星もまだない。

もちろんその宇宙には人間はおろか生物も生命も物質も存在しない。

何も存在しない。

あるのは将来物質となりうる熱という根源の意志だけが空間化した領域、それが土星紀と呼ばれるユニバース状態で私たち人間の自我は「熱」という存在を“意志”することだけを行う霊的存在だった。

「熱」とはいわば火の精霊である。

火の精霊は現在の地球ではサラマンダーと呼ばれているエーテル存在である。

そして、それが「時間」だった。

土星紀当時に天位階七位に位置していた権天使に私たち霊界の精霊に自我の萌芽である「時間」を提供されることとなる。

つまり、私たちとは土星紀より「熱」という「時間」存在に始まったのだ。

私たち霊的自我はこの「熱」から始まる宇宙への「時間」の歩みを霊界より傍観することで、この土星軌道内における無にも等しい熱だけの領域そのものを「自分以外の何かと誰か」と意志することのできる存在としての関係を土星紀において初めて獲得する。


この「自分以外の何かと誰か」への“意志”が私たち人間の始まりにあたる。


宇宙の「熱」を自分以外の誰かとし、霊界にて自我で誰かを感じている状態のことを“自我の萌芽”である原初の人間存在である私の根源にあたる。

もちろんこの土星紀の名残は文字通り現体内及び空間内の「熱」のことである。

そして、地球の私たちが感じている「熱」だけを知覚し、守護天使である薄命の神霊に使役されている火の精霊サラマンダーは土星紀の私たちの状態のことであり、私たちが感じている「熱」存在たちは現在の地球のような物質を自我的に知覚するようになった際の未来の人間なのである。

この関係性は私たちが霊的自我として「熱」宇宙である土星軌道領域を観測している際に、自我人間として物質宇宙を闊歩していた肉体を有した土星軌道内人間がすでにいたということだ。

その土星軌道内人間が土星紀において自らの中に感じる「熱」に自我を知覚認識を働かせることによって、「熱」人間の役割を果たしていた土星紀当時のサラマンダー兼霊界の純粋存在としての私たちは将来地上の宇宙で芽生えることとなる自我の萌芽を提供される。

その提供者がいわゆる『先輩』である。


土星紀の関係性(宇宙は人間カタログ)  霊的本性の創造(被造物との関係) 宇宙状態(投影対象) 人間状態(宇宙顕現体)

「私」(時間体) 自我体(霊界):熱宇宙  ▶︎熱(元素)人間(熱=精霊(元素霊))

                      ※昏睡意識(最奥の睡眠自我意識)として降臨

「先輩」(空間体)物質体(霊界):物質宇宙 ▶︎ 自我人間(肉体+生命+魂+自我)

                      ※覚醒意識(眠りの覚めた自我意識)として降臨

※私たちが土星軌道内で熱人間となって時間を動かしていた時に、先輩たちは地球圏での地球紀の私たちのように自我人間として物質を動かすことをしていた、ということ。


先輩とは地球の人間自我のモデルとなった宇宙的人類の祖である。

土星紀の私たち原初の霊的自我は熱領域を触媒として、当時もうすでに地球紀の人間と同じような肉体と生命体による明るい意識の先輩の自我感覚を「自分以外の誰か」として霊界より知覚認識をしていた。

土星紀に私たちと同じ肉体を有した人間を演じていた先輩の現在はアルカイと呼ばれる天位階七位の権天使として霊界にて地球の肉体までもを霊化させた霊的人間、私たち人間の究極形態としての人間がアルカイという太陽系を霊界とする領域の住人である霊人が先輩だ。

それが地球紀における先輩の立場にあたる。

では、私たち地球の人間とは何なのかというと、霊化されていない人間の物質体である肉体を霊化させようと自我として直接地上に働きかけることができるようになった人間の状態のことだ。

例えば、現在の人間は地球紀で初めて自我が肉体を獲得した人類である。

繰り返すが私たちの自我は土星紀より始まり最初から人間だった。

土星紀と呼ばれる宇宙ではその自我が熱という元素霊的な存在として時間的な現象の根源である無秩序なエネルギーの混沌的拡散であるエントロピーの役目を担って反転的に進化する宇宙へと反映されていた。

これを別の言い方をすると土星紀に始まった私たちの反映の時間である熱現象とは「反射の反映」なのである。


つまり、熱とは私たち人間自我が発信している時間的反射なのである。


だから熱は熱で、元素霊は元素霊で、自我そのものではないのである。

自我の関係することのできる触媒に過ぎない。

土星紀に熱人間だった私たちにとっての「誰か」が先輩であったように、現在地球紀の次元を人間として物質を知覚している私たちに熱を提供しているのは火の精霊であり、その現象はかつての私たちの始まりの痕跡、よって地球から観測される熱の色々とは土星紀からの痕跡なのである。

例えば、宇宙には絶対零度のゼロケルビンに対して2.74ケルビンの温度がある。

一体この熱はどこから来たのか?

宇宙及び地上の絶対零度であるゼロケルビンと上限を持たない熱エネルギーとの関係はこの世界に始まりも終わりもない秩序を始まりと終わりがあるかのようにする秩序の極として地球紀という宇宙に空間としての尺度を時間的に提供されてきた刻印が恒星及び惑星の質量となって階層化している。

その宇宙の中間というか、“ちょうど良い”とされた進化の段階を派遣的に観測を行なっている私たちが「私である」と感じている自我がハビタブルゾーンと呼んでいる太陽系内の地球圏環境の自我であって、自我そのものではない、その自我を実現させてきた全ての現象である過去が環境として宇宙として自我を有して認識されているだけで、私たち自我とは認識されている環境にはいないのだ。

あらゆる現象はあくまで反映であり、反射として今の私たち自我が降臨した人間の振る舞いやその仕様の痕跡はその像として宇宙に刻印されることで霊化の対象となり続けていく。

霊化というのはこの宇宙から“私という存在”を自立させていく、ということ。

自我である私たちとはその熱を知覚してその宇宙をふさわしい姿へと導くための進化の過程で、土星紀由来の熱体から進化した物質体と太陽紀由来の光体から進化したエーテル体(生命体)と月紀由来の流動体から進化したアストラル体(魂体=感情体)に、霊界の住人である霊人は自らの分神である自我を地球紀において反射させることとなる。

その反射の認識を像ではなく自らとして切り離すことができる、それが霊人だ。

まるで天位階六位以上の中級や上級神霊のように自分の一部を切り離してなお、自分でありながら自分以外の現象として現れているのが太陽系の宇宙であり、惑星であり、地球であり、自然なのである。


地球紀の自我人間の場合はその本源が霊人なのだ。


私たちとは天位階七位の時代と人格の神霊と呼ばれる権天使の一部なのである。

もっと言うと権天使は天位階四位の叡智の神霊(主天使)の肉体とのしての一部でもある。

そして、主天使(叡智の神霊)もまた天位階一位のセラフィム(熾天使)の手足なのだ。

このように、私たちの主体である自我は霊人の分神的な権能であると同時に、それが付与されているタイミングや在り方、その理由や構造の目的といった背景にはあらゆる宇宙を自らの一部として貸し出している神々の分霊としての権能がガチガチの法則として機能した顛末の末端の一部ということだ。

そのような背景のもと私たち霊的自我は地球紀にて受肉している。

そして、私たちは土星紀に地球のような天体で人間だった霊人と同じ活動をしている。

だから、私たちとは霊人への歩みを追体験している自我と言っても良い。

ただそれは決して同じではない。

対象や認識を霊化しているという過程は同じだが、その境遇や条件に与えられている使命や権能においての違いが序列に現れているように、宇宙は惑星間で階層化され、地球の断層が地層化され、私たちの人体もまたミルフィーユのような境界を有していることの反映が“何一つとして同じものが存在しない”世界に顕現しているのには霊的な理由と因果が次元ごとに存在している。


霊化とはそれらの認識を次元ごとに更新的に超越することにある。


私たちの魂である意識は自分の心も肉体も外部から独立していると思っている。

それは人間の魂が地球環境や宇宙から分離していると思い込むための構造を脳機能として搭載させることに成功していることから生命維持や健康管理や運命さえも自分一人の力で切り開いて生きるための行動をとっていると信じているだけで、実際は環境と連結しながら“生かされている”。

母親の胎内にいる胎児が臍の緒を通じて栄養をもらっているようなものなのだ。

成人の人間で言えば血液が自然環境の食べ物との関係がそれだ。

外部から摂取した栄養が血液に溶けることで肉体の生命状態は維持されている。

点滴の管が血管だとしたら、その管を流れてくる自然からの栄養によって、人体の臓器は健康状態を維持することができているわけだから現在の地球の人間の肉体がまだ外部環境である時空間宇宙から自立できてはいないことがわかる。

この外部環境と時空間宇宙の背景のことを四大元素界(エーテル界)という。


エーテル界とは現代科学で素粒子と呼んでいる領域のことだ。


素粒子は元素の大元である原子核内のエネルギーを現象化させている触媒因子でグルーオンと呼ばれる「強い力」の作用を影響化しているとしているが、実際は四大元素精霊である。

火、水、風、土の振る舞いを原則化した土星紀の熱から始まった時間的存在の亜種からの派生で、現在では地球の自然環境の法則を担っている。

ビッグバンがあって、恒星内部の核融合があって、超新星爆発があって、キロノヴァがあって現在の宇宙に元素が満ちたとされているのと同じように、霊界から退化した精霊が退化の相乗効果を熱によるPP連鎖反応的に精霊たちがイオン化して宇宙と地球を形成。

そして、私たち人間の肉体はそれら地球の生命力と結びついているのだ。

また、人間の魂はその生命力と分離的に結びつくことで霊界の下層環境を集合的に領域化させてきた月からの亡霊の意志をカルマとして継承したものを意識に投影することを繰り返している。

その繰り返しを許される形で結晶化したものが地球の核と認識されている鉄だ。

地球の核として想定されている鉄は水銀にも似た要素で太陽系を満たしていた地球の前世である古い月の名残であり、現在の地球の核の実際的な姿はかつて流動体的天体であった古い月が魂的な状態から霊化された地球のエーテル体であるエデンとなって変容し生命化している。

地球上で生命活動をしている生命体は須くこのエデンからのエーテル体が配られている。

そのエデンが私たちの認識による知性には鉄に類した成分に見えるのだ。

鉄は私たち人間の肉体の生命力の大元である血液にもなっている。

いわゆるヘモグロビンというやつだ。

ヘモが鉄、グロビンがタンパク質として結合したものが人間の赤血球に含まれ、その結合作用によって血液内に酸素が運ばれてくる、とする元素を物質であるという知性のことを唯物主義的論理という。

このエーテルへの物質的解釈への知的認識にアーリマンが関与している。

ビッグバンに始まる数的な宇宙シュミレーションに基づく文明への関与のことだ。


地球生命の根幹であるエデンは鉄となって現象化するよう宇宙は調整されている。

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