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FreedomWorld  作者: 豚野郎
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新しい武器やで!!

「ギルマス、後で鍛冶場に来てもらってもいいっすか?」


俺が広間でジークの飯を食っているとそこにルインがやってきたそう言った。

食べ終わったらすぐに向かうと伝えたら颯爽といなくなってしまった。


「なんだなんだ、世話しねぇな」


「へんひはあっけひーぎゃない」


「飲み込んでから喋れ」


「ふぁーい」


今日もジークの飯を平らげる。

いやいや、毎回毎回美味しいのなんのってね。

ジークはレベルが解放されてまた一段と料理の腕を上げた。

前から美味かった飯がまた更に美味くなってる……いい嫁さんになりそうだな。


「ところでジーク」


「んーどうかしたか?」


「飯屋の料金あげてないって聞いたぞ」


「いいんだよ、俺の料理で幸せな顔するやつがいるんだ……勿論、ギルドには迷惑かけてないぜ」


「いいや、お前のその心意気が俺は気に入ったんだ。 金に困ったら言えよ? 出せる分だけ幾らでも出すぞ」


「ククク……俺もお前のその感じが好きだぜ。 もっと腕を磨いて世界一美味い飯をいつか食わせてやるよ!」


「楽しみにしてるぞ、ごちそーさん」


飯を食べた俺は広間を出て、ルインが待つ鍛冶場に向かう。

そういえばなんの用事なんだろうな……新しい防具か武器か……うーん、なんだろうな。

そういえば防具と言えば、服も新しいの欲しいよな。


せっかくここが和の屋敷なわけだから、やっぱり和服が欲しいよね。

そんなに堅苦しいものじゃなくて、甚平とかでいいんだけど……服ガチャにはそういった物が全くないから和の国で手に入ればいいけどな……あーどうだろ。

少しくらいは期待してもいいよな〜。


あとジークも言ってたけど米だよな。

今ハルが作ってる米もいいっちゃいいけど、何かが足りてないんだよな。

ハルは頑張って色々工夫してくれてるけど、それじゃあ解決出来ないなにか……なんだろう。


味噌汁とかもあるかな……お茶漬けとかもジークに頼めば作ってもらえたりするのかな……あぁ、和の食べ物がいいな……考えるだけでも色々出てくるもんだな……あぁ、早く行きたいな。


そんなことを考えていたら鍛冶場に着いた。


「おーい、ルインいるー?」


「お、来たっすねー! 待ってたっすよ!」


ルインはどこかワクワクしてる様子だった。


「どうした、そんなニコニコして」


「いやーやっと出来たんすよ! 例のアレ!」


「アレ……? あれ……あ!! あれか!?」


「今持ってくるっす」


奥に行ってガチャガチャと音を立てた数秒後走って戻ってきたルインは両手に一振の刀を持っていた。


「初めて作ったっすから時間鬼かかったっす」


「だからルインさっきからヘトヘトそうなのか。 一旦休もう」


「いや、休む前に見て欲しいっす!」


そう言って前に出された刀を受け取る。

鞘から取り出すと、綺麗な銀色をした刀身が顕になる。


「ん……直刀か」


「まだ自分には技術が足りないっす。 湾刀にしたかったんすけど」


「それについてはこれからだ。 しかし綺麗に仕上げたもんだな。 ちょうどよく振れる長さにしてあって取り回しもしやすい……うんうん、よく出来てる気がする」


「分かるっすか!? そうなんすよ、拘ったんすよ! 自分に出来るのは形をよりよくする事と、玉鋼をできるだけ何層にも折り畳む事くらいっすから。 ただやった事がなくて専門的な知識が足りないっす……すんません。 せっかくくれた玉鋼……その刀以外無駄にしちゃったっす」


「いいんだよ、どうせ和の国に行くことになるし……また採れるだろ。 とれなかったらドンマイだな」


「全く……ずるいっすよね。 その笑顔に完敗っす」


その後も少し談笑して鍛冶場を離れる。

ルインは話し終えた後、すぐにログアウトした。

刀を作ることに集中していたためずっとログインしっぱなしだったらしい。

集中力が凄く、ひとつの物事に集中するとそれをやりっ放しになっちゃうからそこがいい所でもあり、ルインの事を心配する所でもあるんだよな……。


ていうか、ルインって学生だった気がするけど……ここずっとログアウトしてないってことは学校休んだな……よし、説教だな。


一旦自室に引きこもろう。


「やっぱり畳は最高だぁぁぁ」


ゴロゴロしていたらドアの外から誰かが来る気配があった。


「んー……アルカさん!」


「ありゃ、バレた?」


「なんとなくっすけど、どうしたんすか」


「色々やってきたよ〜。 まずはみんな準備OKって事だね。 一旦店を閉じたよ」


「え……それ大丈夫なんですか?」


「うん、お金の心配は全くないし。 私達の店を閉じたとしても迷惑かかるのはギルドメンバー以外の他の連中……私達には関係ないからね」


「まあ、俺たちってギルド以外どうでもいいですからね。 それに迷惑かけてもいいんですよ? お金なら出しますから、困ったら言ってくださいね」


「ハク君には助けられてばっかりだよ。 でも安心して、お金にはもうこのギルド困ってないよ。 ギルド資産はとてつもないからね」


「それならいいですけど……他には何か?」


「和の国がこの国ルーベックの港町ポーフィアから行けることが分かったよ。 名前は大和」

やっとやっと和の国に行けるんやで!!


こんな道のり長いこと思わへんかったで!!


もうちょいやもうちょい!

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