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FreedomWorld  作者: 豚野郎
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僕最強だから(((

『さぁ、やって参りました。 FreedomWorld第1回イベント、闘技場PVPです! 解説はこの私、ゲーマーズライブ1期生のキイチがやらせて頂きます。 何万人といる中勝利を手にして本戦までやってきた10名が今イベントのメインな人たちでーす!! そしてこれから始まる第1回戦目は、【幻想郷】のクランリーダー、実力はトップクラスだがFreedomWorld初心者に手厚くサポート等正に憧れるお姉様。 その身体に幾度となく振り下ろされた刃は決して届くことが無く弾き返すその姿先程も言ったように憧れない人などいないでしょう! 【黄金姫】イール!!!』


結構いい感じの紹介してくれるんだな。

ちょっと俺がどんな風に紹介されるか期待しちゃうな。


『【黄金姫】の相手となるのはこの人! 笑顔の仮面を被り表情は分からない。 始まりの街で屋根伝いに走り回り、どんな人にも手を振り返すその姿に惚れてしまう女性も少なからずいることでしょう。 今まで攻略している姿を見た者は誰1人おらず始まりの街を駆け回っていたくらいしか分からなかったけど予選のPVを見る限りその実力はかなりの腕前ですね。 この2人の戦いがどんな結果になるのか、楽しみで仕方がありません!』


て、てれるな……。

始まりの街で運び屋やってたのが懐かしく感じるね。


「全力でお願いします」


そんなことを思っていると黄金姫さんからそんな一言が発せられた。


「全力か……よし、やってみようか。 ところで君はパリィが得意なんだってな」


「えぇ、一応」


「それ、使えたらいいな」





ー3・2・1・START!!



イールさんは右手に片手直剣で左手にバックラーを持ってる。

観察をしていると即座に近づいてきた。

ということは接近戦が得意なのかな。

直剣を素早く突いてきたが難なく回避。

しかしすぐに軌道を修正して俺が避けた方向に直剣を振り下ろす。

右足に力を入れて回転しながら避けつつ距離をとる。


しかしイールさんも逃がさないつもりか一気に攻めてくる。

そして俺の前で一回転した。

なんのつもりかと思っていたら黄金の髪が俺の視界を埋めた。

そして一瞬で開かれた視界には直剣の剣先が見えた。

膝を折って顔の位置を下げる。

そうしなければ今顔を貫かれただろう。

そしてまた距離をとる。


「なぜ先程から攻撃してこないのですか」


「君がどんな戦い方をするのか気になってね。 でも大丈夫、少しだけ攻めるから」


棒を横に持ちながら顔の前に出してそれを手のひらで隠す。

【ファントム】を使って棒から直剣に変化するように見せる。


「棒が変化した?」


それを見たイールさんは困惑をしていたがそんな隙は与えない。

すぐにダッシュして距離を詰める。

俺が来ると予測して振り下ろされた直剣は空を切る。

直剣のすぐ横に身体をずらして当たらないようにしつつもイールさんの胴に棒を下からすくい上げた。


ーゴンッ。


鈍い音を立ててイールさんが少し宙に浮く。

しっかりとイールさんが着地したのを確認してからもう一度攻める。

今度は棒をパリィしやすいように突いてあげる。


「その突きは甘いんじゃないですか!」


「さあね?」


構えられたバックラーのど真ん中を突いた棒は弾かれずその場に留まった。

勿論もっと力を入れれば吹っ飛ばせることも出来たが今回はそうしない。

イールさんはもっと力を付けれる人だと思ったから少しお勉強してもらう。


「な、なんで!?」


「パリィの弱点はこれなんだ。 相手が構えてる盾のど真ん中に力を加えてあげると弾くことが出来なくなっちゃうんだよ。 逆にど真ん中じゃ無ければパリィは出来る」


「それでも私は最強でないといけないんですよ! 【クイック】」


イールさんの姿が俺の前から消えた。

後ろから着地音がした。


「すみません、お先にスキルを使わせてもらいます」


そうして俺の後ろから剣で刺突してきたイールさん。

でも、甘いよね。


刺突してきた剣を棒でちゃんと受け止める。


「俺、スキルないから全然いいよ」

主人公は強い、強すぎる……と思う

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