レッドゴブリン許さん
「はい、これ」
・レッドゴブリンの角
・レッドゴブリンの皮
・サイクロプスの皮
・サイクロプスの角
「一応今現状で良い奴って言ったらこれくらいになるけど、使えそうなものある?」
そう、俺は北の山に行った時に数体はサイクロプスを狩っていた。
その時に入手していた素材を今思い出してルインに渡してみた。
「このサイクロプスの角は……棒の素材に使えるかもしれないっす。 いや、レッドゴブリンの素材もなかなかいい感じだとは思うんすけど、それよりもサイクロプスの角の方がいいんすよ……だから今回使うのはサイクロプスの角の方っすね、いいっすか?」
「ぜーんぶ任せちゃう。 ちなみに、他の奴には内緒な……イベント関係だから」
「あぁ、そうゆう事っすね。 分かったっす、任せてくださいっすよ」
「頼んだ」
「明日の朝にもう1回来てもらってもいいっすか、その時に棒渡すんで」
「OK、じゃあまた明日」
「はいさー」
それから北の山に向かってレッドゴブリンを狩ろうかなって思ってたんだけど……なんか着いてきてる奴がいるっぽいな〜。
今は歩いてるからたまたま同じ道を歩いてる人なのかもしれないけど、ちょっとスピード上げると同じスピードで進んでくるからな……もういいや。
「そこの後ろにいる誰かさん、出てきてくれはしないだろうか」
ーシーン。
いやいやまてまてまて!!
恥ずかしすぎるだろうが!
え、本当にいない?
嘘だと言ってくれよぅ〜。
「バレていたのなら仕方ない。 俺はこのFWでPKをしてる、許せ」
そう言って黒ずくめの男は短剣を片手に飛びかかってきた。
「いや、まぁPKはいいと思うよ……俺を倒せたらいいね」
ルインから渡された棒を取り出して迎え撃つ。
相手は短剣ならリーチの差で戦えば有利。
ここは槍だな。
「【ファントム】」
「片手剣か」
「よく喋るこって」
黒ずくめの男はそれでも走って来ようとしたっぽいけど……それじゃあダメだ。
何か策があるのかと思ってみたんだけど……そうでも無いらしい。
俺の事を片手剣使いだと思って飛び込んできてると思うんだけど、そうじゃないんだなぁ。
まずは振りかぶった短剣を持つ手首を突く。
そうして黒ずくめの男は短剣を手から落とす。
「あぁ、そうやって自分の武器を落としちゃうんだ」
「お前は何のスキルを持ってるんだ! 片手剣じゃないのか」
「【ファントム】 さぁ、どんな武器を持ってると思う?」
そうして次は大剣に見せかけてみた。
そうすると驚愕な顔をしていたからちょっと面白かった。
そこから肩や脚を突いては転ばせ最後には頭を。
黒ずくめの男はそこでHPを切らしてポリゴンとなって消えた。
多分レベルの差もあっただろうけど、つまらなかったな。
もうちょっと強い人と戦いたいよね。
やっぱりここはキンキンでPSを高めた方がいいか……?
いやーでもFWの武器とかもあるからそういうところ調整したいから今日はFWにずっと籠る感じでいっか。
レッドゴブリン狩りでもしておくか……サイクロプスだと巨大すぎてイベント向きでは無いのは確かだからな。
「グギャギャギャ」
「ゴギャ!」
「ウギャギャ!!」
あっれー?
前来た時はこんなこと無かったんだけどな……レッドゴブリン仲間呼ぶようになった?
5体……10体……20体……あれ〜50体?
「「「グギャギャギャ」」」
いやいや、ちょっとそれは無理なんじゃないの?
そんなに呼ぶのは、なんかじゃない?
持ってる武器は様々で、片手剣や手斧やら弓矢だったり色々。
やってやんよ、ゴブリン共!!
ちょっと待って、弓矢一斉で打つのは酷くない?