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FreedomWorld  作者: 豚野郎
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頑張った者には報酬を

どうぞー

赤髪のポニーテールことアマンダさんから試験を出されたけど、マークされた所に行くには結構な移動が必要だな。


「細かいルールは言われてないし【状態を保つ】【なるべく速い時間】の2つだけを守れば大丈夫そうなんだよな……つまりは」

俺は近くの家を見て頑張って屋根まで登った。

そこから屋根伝いに飛んでいきすぐにマークの場所にたどり着いた。

「はい、これで受取完了。 アマンダによろしくね」


受取人のカールさんにサインを貰ってすぐにギルドに帰る。

「それにしてもあの新人君は屋根伝いで来たか……すごいなぁ」


帰ってる途中に通りを歩いてる子供に手を振られたから笑顔で振り返した。仮面つけてるから見えないけど。

なんだか元気な子供を見るだけで元気もらっちゃうよね。

子は宝っていうのはこういうことかな……?


ギルドに帰って早速アマンダさんを呼ぶ。

「アマンダさーん」

「はいはい、お客さんかい……って、ハクじゃないか。道が分からなかったかい?」

「いえ、もう終わりました。 これサインです」

「あんた凄いじゃないか! まだ始まって5分も経ってないよ」


そこからどう行ったのか聞かれたから、屋根伝いと答えたら驚いた顔をしてた。

その後正式にギルドに加入させてもらってバッチを手に入れた。

服のどこかに付けておけばいいらしい。


「ハクは泊まるところどうしてるんだい」

「まだ来たばかりで……」

「ならこの部屋をあげるよ」

「いいんですか!?」

「知っての通りウチは少数精鋭だから部屋数の割に人が少ないから余って仕方ないんだ。 嫌ならどこかに泊まってくれても全然かまわな」

「いえ!! 泊まらせてください!!」

「わ、分かったよ。 それじゃあこれからよろしくね」

「よろしくお願いします!」


その後施設の説明を受けた。

まずここは2階建てになっていて、2階は基本事務員とかギルド長のアマンダさんがいることになる。

受付にはちゃんと人が居て、基本的にお客さんと関わるのは受付だけらしい。

俺みたいな配達人は依頼を受付から貰ってすぐに行うそうで基本的には配達人は出払ってるっぽい。


「おっと、そういえば忘れてたよ」

「何かありましたか?」

「さっきの試験で新記録を出したハクにはこれを渡さないとね」

そう言われてアマンダさんから受け取った物はこれだった。


ー配達ブーツー

・AGIが2倍


「ありがとうございます」

こんなすごい装備なかなかないだろう。

大体5%アップとかそんな感じなのに2倍って、すごい。


「依頼はじゃんじゃんあるからやりたいだけやっていきな〜」

そう言ってアマンダさんは2階に戻っていった。


とりあえず初期装備の簡素な服のままだからぱぱっと依頼こなしてお金稼いで服買いたいな。

「とりあえず受付の方にいこうかな」

部屋を出ようとしたら視界の端にアイコンが出ていた。

「なんだこれ……うわ、なんか出てきた」

そのアイコンを触ると出てきたのはプレゼントメニューだった。


「えーと、これは……サクヤさんからだ!」


ーサクヤー

私とお話してくれたお礼に私の加護をあげちゃいます。少し大変かもしれませんが、頑張ってください。


・サクヤの加護


早速ステータス画面で確認してみると確かに加護があった。


ーハクー

Lv.1 職業:幻術師

H P:10

M P:60

STR:10

DEX:10

VIT:10

AGI:120【60】

INT:10


所持マネー:5000


頭 :初期装備

胴 :初期装備

手 :初期装備

足 :配達ブーツ

武器 :木の棒


スキル

【ファントム】


加護

【サクヤの加護】


サクヤの加護をタップしてみると詳細が載っていた。


【サクヤの加護】

・取得経験値が半減するかわりに、レベルアップ時に貰えるステータスポイントが倍になる。


うわ……チートじゃんか……でもお礼とかいいのにな、俺も話したくて話をしてただけなのに。

サクヤさんからせっかく貰ったんだから頑張ろう!


てなわけで早速受付に行く。

「すいませーん。 依頼ください」

「はーい……あれ、新人さんですね」

声をかけると反応してくれた。

うわ、すっごい美人だ。緊張しちゃうよ。


「依頼はこちらになります。 最初は1件ずつ行いますか? それとも複数同時に片付けてしまいますか?」

「いえ、まだ初日なので街の構造を把握するためにも1件ずつゆっくりやらせてもらいますね」

「そうですね、そのほうが今後のためにもなるかと思います。 それではこちらをどうぞ」


美人受付のソーラさんから荷物を預かった。もちろんマップにもマークをつけてもらった。

外に出てすぐにギルドの屋根に登る。

ちなみに、登り方は結構簡単で壁を蹴って上に行くだけ。

アイテムは説明時にアマンダさんから貰ったアイテム収納袋につめてる。 このアイテムは荷物の状態をそのまま保つことが出来る魔法の袋らしい。配達ブーツと一緒に貰ったんだ。

だから走って壁を蹴って上に飛ぶ。その後手やら足やら使って凹凸を使ってぴょんぴょん上に登るだけ。


この街って結構広い。やっぱり最初の街だからって理由もありそうだけど、この世界はそもそも街一つ一つが大きいのかな……。

東西南北にそれぞれ門があって、露店が並んでるところもあったり教会みたいな物もある。結構大きなギルド……冒険者ギルドがあったりする。

荷物を届けた後にちょっと走り回って街を観光してた……上から。


「ただいまー」

ギルドに帰ってくるなり俺はついつい言ってしまった。

「ふふっおかえりなさい。どうでしたか、この街は」

受付にはちょうどソーラさんがいて聞かれてしまった……。

「すごく綺麗で活気がありますね。 居心地もすごい良さそうです」

「そう言ってくれるとこの街に住んでる私も嬉しいです」

その後受取サインをソーラさんに渡して依頼報酬料を頂いた。


ー10000マネーを受け取りましたー

「え、ソーラさん。 1回でこんなに貰えるんですか?」

「依頼によって値段は異なりますが、ここの運び屋ギルドは結構貴重なものだったりを運びますからまだお安いほうかと……高いものですと値段が更に跳ね上がりますよ」



なんということだ……これじゃあ直ぐにお金持ちになっちゃうよ。


ーデデン

うん?機械音みたいな音が鳴ったな……。

レベルがアップしたみたい……って、依頼達成するだけでも経験値貰えるのか。お金も貰えて経験値も貰えて凄いことばっかりじゃないか。


とりあえずレベルアップでもらったステータスポイント……SPは後でやるとして、まずは依頼をできるだけこなして早く慣れよう。

もっと効率よく屋根を走り回れる気がするんだよね……現実だとできない事だから足の力の入れ具合とかまだ分からないんだよな……。


「ソーラさーん。 依頼お願いしまーす」

あざしたー

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