いつも試練とは唐突に。
本日初回投稿だったので3話連続投稿でしたー
「リンクオン」
意識が遠のき、目を開けたら中世ヨーロッパの街並みと目の前には大きな噴水があった。
上を見上げれば雲ひとつない青い空がどこまでも続いていた。
周りを見ればかなりの人数のプレイヤーで溢れかえっていた。
俺はそそくさとその場から離れてすぐにマークされた所に行ってみた。
マークされた場所に行くまでに街並みを観ながら歩いて行ったんだけど、それはそれは綺麗だった。
異世界にでも紛れ込んだのかってくらい綺麗だし、レンガひとつひとつしっかりあってグラフィックの方もかなり良さげだな。
街の人にも声をかけたりなんなら、リンゴとか買って食べたりしたけど美味い。
ちゃんと味もあるし嗅覚もある。完璧なVRだよ。
そんなこんなで辿り着いた場所は……
「運び屋ギルド」
と、書かれていた看板があった。
中に入ってみると、綺麗な木造の建物だった。
カウンターがあったり、その前にはテーブル等があったり……。
「あれ、お客さん? まだ開店してないよ」
ギルドに入ったら奥からでてきた女の人に声をかけられた。
赤い髪のポニーテールで姉御って感じの人。
「いえ、今日は紹介されてきました」
間違っては無いはず……紹介っちゃ紹介だよな。
「あぁ、新人くんか。 ならこっちにおいで、説明するよ」
そう言われたので着いて行ったら奥にあった部屋のひとつに入った。
「腰掛けていいよ。 まずこのギルドは名前の通り何かを運ぶ。 運搬みたいなものなんだけど凄くレアな職業でね。まずこのギルドに加入できる人材がなかなかいなくて……」
「えと、まず俺は何をすればいいですか」
「そうだね、試験をしてもらいたい」
「試験ですか……?」
「あぁ、このギルドにはそれなりの加入条件があるんだよ。 お客様に荷物を届けるには状態を保つこととなるべく速い時間でってのが命だからね」
「確かにそれはそうですね」
「てなわけで、早速だがこれをマークした所に持って行ってくれ。 受取人がいるからサインを貰ってくること」
「はい。 制限時間とかはあるんですか?」
「10分だ。 10分で帰ってくること」
そう言われて小さな箱を渡される。
「じゃあ、これから試験を始める。 スタートだ」
よんでくれた?
よかった?
どうだったかな!?
あざしたー