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FreedomWorld  作者: 豚野郎
22/115

充実した日々を送ること

ーガシャン。

俺の目の前の障子が大きな音を出して横にスライドした。

「主、またここにいたのか!」

「なんだよー別にいいじゃんか」

「なんだよじゃなかろうて……仕事じゃぞ」

「いや、待ってよ……仕事ってなにさ」

「とぼけおって、今日も運びの依頼じゃ」

「せっかく手に入れたギルドホームなんだよ? もうちょっとゆっくりさせてくれたっていいんじゃないのー?」

「待たせるのもいいが、泣いてしまうんじゃないかのう……カゴネは」

「うぇ〜……わかった行くよ」



アルカさんたちをギルド勧誘に成功してから1週間が経った。

俺は全財産をつぎ込んだギルドホームが気に入りすぎて入り浸ってる。

特にギルドマスターの部屋がいい。

俺好みの和室にしてある。

畳っていうのがこれまたいいんだよなぁ〜。

まず目に優しい。

激しい色合いという訳でもなくて、柔らかい緑で包み込むかのような優しさ。

次に匂いがいい。

こっちも優しい匂いでついつい寝っ転がってしまう。

日差しも程よく入るようになってるからのんびり日向ぼっこもできる。

そして室内に程よく入るそよ風がこれまた眠気を誘うんですよね〜。



それでも運び屋ギルドの依頼を今日もやることになってるんですけどね……。

カゴネちゃん俺とリオンがいるからって言って他の配達員さん雇おうとしない上にアプデで配達に関してはアイテムボックスに入れられないってなったから大変だねって話してたら特大マジックバックっていって、アイテムボックスと同じ性能のやつ渡してきたよ。もちろん容量に限りはあるけど。

俺とリオンが少しでも休むと仕事溜まって泣いて待ってるんだよ。

そして恒例のアマンダさんからのお叱りを受けて涙目になってるんだよね。

ギルドホームにお金かけすぎたから金稼ぎにはもってこいなんだけどね。

寝ていた体を起こして着替える。

服ガチャで当てた甚平からいつものロングコートに。

仮面もつけてカゴネちゃんの元に向かう。



1階に降りると休憩スペースにハルがいた。

「ハル〜」

声をかけながら手を振るとハルも手を振り返してくれた。

「どう、畑は順調?」

「うん、元々あった畑は捨てたの。 こっちに専念しようと思って」

「そっかそっか、何か困ったことない?」

「ううん、畑は広いし肥料も手に入れられる。 水やりはちょっと大変だけどやり甲斐あるよ」

「スプリンクラーみたいなものがあればいいんだけどね。 今は休憩中?」

「そうだね……休憩してたらジークさんが来て、料理作るから待っててって」

「それはいいな! 俺もジークの飯食ってから行こうかな」

「今日も運び屋の依頼?」

「そうだね〜俺とリオンがやらないと仕事どんどん溜まるからね」



それから少しの間他愛もない話をしてジークの飯を待つことにした。

待つこと数分やっとジークが飯を用意して持ってきた。

「何となく居るんじゃねえかと思って多く作っててよかったぜ」

「助かるよジーク」

「ったく……今日もありがとな、ハルちゃん」

「ううん、大丈夫。 もうちょっと品質の向上目指す」

ハルが育てた作物はジークが使ってる。

ジークはその料理で自分の店を繁盛させてるみたいで最近忙しくなってきてるっぽい。

セシルさんはハルが作った薬草関係で調薬してそれを自分の店で販売してる。

セシルさんが作る調薬は他の物と比べたら全然いい物らしくて売れ行きは右肩上がりだとか。

アルカさんは部屋が相当気に入ってくれたからなのかちゃんと休憩も取れてるらしくて、もうちょっとしたら商会を更に大きくできるだとか……。

みんなそれぞれ得意分野で上手くいってるらしいから俺はそれが一番だな〜って思うよ。



「ご馳走様。 今日も美味しかったよ、ジーク」

「だろうだろう! 今日も依頼か?」

「あぁ、行ってくるよ」

「「いってらっしゃい」」

門のところまで行き、転移先を王都運び屋ギルドを選ぶ。

そうして運び屋ギルドまで行ったらカゴネちゃんからちょっとした話を聞いた。

やっと王都の運び屋ギルドでも人を雇うことになったらしくて最初は人材育成から始めるからそれまで俺とリオンで頑張ってもらうとか……。

育成が終わり次第俺とリオンの仕事量がどんどん減っていくらしい。

その頃にはまたお金溜まってるだろうし……俺の和室にどれだけ居たって何も言われない!



「そういえば他のプレイヤー達がやっと第五の街に着いたらしいよ」

「あのゴリラをやっと倒したんじゃな……儂が楽しく戦うにはまだまだ先じゃのう」

「その時もちゃんと手加減しないとダメだよ」

「相手の力量によるじゃろう」

「そりゃそうか……じゃあ今日やりますか」

「そうじゃな。 ではまた後でのう」

「またあとでー」

そう言って俺とリオンは飛び降りた。



運び屋ギルドの依頼を片付けてはギルドの和室に引きこもって和を堪能する……これが最近の俺の嗜みだ。

充実感があって最高の毎日なんだよ。

あ、ガチャで仮面が当たったんだよ……えーとね、まず最初に持ってた笑顔の仮面、狐のお面、狐のお面(上部)、般若(下部)とこんな感じに。

毎日付け替えて楽しんでるんだ。般若のお面は下部だからつけてないからその内誰かにあげようかな。

色々な事を考えてるとすぐに依頼が片付いた。とはいえ数時間やった上でやっと片付いたんだけどね。

早速ギルドホームに帰って自室に引きこもる。

俺の部屋はちょっと縦長に作られてる。

真ん中には敷居があって、入って左には障子がある。障子を開けると外の景色が見えるようになってる。

小壁や長押、欄間もあってしっかりとした造りを感じられるんだ。

もちろん入って奥には床の間もある。

床の間の前にテーブルがあって座布団がいくつか置いてある。

俺は座布団を枕にここで寝てる。

これが気持ちいいんだよ。



最高の毎日だよ。

前書きと後書き2個も書いてられるか!!!

後書きだけ書くとしよう、そうしよう!!


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